日本の将来推計人口、50年間で3割減 1割は外国人に
国立社会保障・人口問題研究所は26日、2070年まで50年間の将来推計人口を公表した。20年に1億2615万人だった総人口(外国人を含む)は、56年に1億人を下回り、70年には8700万人となって現在より3割減少する。
前回推計(17年)では1億人割れを53年としていたが、平均寿命の伸びと外国人の増加で減少ペースはわずかに鈍化した。だが、40年代以降は高齢化率が4割近くに高止まりし、超高齢化の進行に歯止めはかかっていない。実効性のある少子化対策が急務となる。
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日本の将来推計人口、50年後は8700万人 1割は外国人に
邦人男性1名、スーダンに残留 「国境なき医師団」のスタッフ
紛争地などで活動する国際組織「国境なき医師団(MSF)」は26日、戦闘が続くスーダンに日本人の男性スタッフ1人が残り、活動を継続していると明らかにした。多くの邦人が既に国外に退避しているが、男性は日本政府の関係者とも連絡を取った上で、残留の意思を伝えたという。松野博一官房長官は記者会見で、退避を希望していた邦人1人が残留の意向を示したと明らかにした。これで退避希望者はいなくなったとしている。MSFのスタッフと同一かどうかは不明。
MSFによると、男性は昨年6月に現地入りし、複数あるグループの一つで責任者に就いた。正規軍と準軍事組織「即応支援部隊(RSF)」の戦闘が始まった際には首都ハルツームにいたが、既に国内の比較的安全な地域に移動。現地の情報を収集しながら、今後の支援活動を検討しているところだという。
MSFの医療支援先の一つである西部ダルフール地方の病院には、戦闘に巻き込まれた多数の民間人を含む300人以上が運び込まれ、50人以上が亡くなった。
スーダン「バイオハザードの恐れ」 コレラ菌保管の研究所占拠
世界保健機関(WHO)は25日、スーダンで戦闘を続ける軍と準軍事組織「即応支援部隊(RSF)」のどちらかに、首都ハルツームの国立公衆衛生研究所が占拠されたと明らかにした。研究所にはコレラ菌などが保管されており、病原体が外部に流出するバイオハザード(生物災害)の恐れがあると警鐘を鳴らした。AP通信などが伝えた。
WHOの担当者は、研究所の技術者が追い出され、停電も起きていると指摘し「極めて危険だ」と語った。
維新・鈴木宗男氏、来月の訪ロ検討 参院は渡航許可
日本維新の会の鈴木宗男参院議員は26日、ウクライナに侵攻したロシアへの5月初旬の訪問を検討していることを明かした。ただ、維新執行部は慎重な対応を求めており、鈴木氏は「まだ白紙だ」と述べた。国会内で記者団の取材に応じた。
ウクライナ侵攻を受け、政府はロシア全土に渡航中止勧告を出している。一方、参院議院運営委員会は26日の理事会で、5月3~7日の日程で鈴木氏のロシアへの渡航を許可した。維新の藤田文武幹事長は会見で「国益にマイナスにならないか、(鈴木氏は)総合的に考えて判断いただきたい」と述べた。
首相襲撃でも「うな丼食べた」発言に野党反発…谷国家公安委員長
谷国家公安委員長は25日、東京都内での自民党衆院議員のパーティーで、岸田首相が今月15日に和歌山市で襲撃された事件の一報を受けた後も「うな丼を食べた」と発言し、野党から批判が出ている。谷氏は26日、都内で記者団に「舌足らずだった。食事の話をしたことは不適切だった」と釈明した。
谷氏は事件のあった15日に公務で高知県を視察していた。パーティーで谷氏は視察に触れ、「四万十でおいしいうな丼を食べようという時に警察庁から(事件について)電話があったが、うな丼はしっかり食べさせていただいた」と述べた。
26日の参院本会議では、野党が「事件に対する危機感も緊張感も感じない」として谷氏の更迭を求めたが、首相は「事件について必要な指示、情報収集を行いながら用務を継続した。引き続き職務にあたってもらいたい」と擁護した。
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国家公安委員長の「うな丼」発言 SNSでトップの資質に疑問相次ぐ、立憲・安住氏「センスない」
ispace、月面着陸失敗 「高度の情報に問題」で燃料切れか
世界初の民間月面着陸を目指した着陸船が、着陸を達成できなかったことについて、アイスペースの氏家亮・最高技術責任者(CTO)は記者会見で、着陸船の高度の情報に問題があり、燃料切れを起こしたことが原因との見解を示した。「途中で燃料を過剰に使ったのではない」と説明した。
氏家氏によると、着陸船が測定した高度よりも、実際の高度のほうが高く、正しい高度を認識できていなかったとみられる。このため、実際に着陸するよりも手前で燃料が尽き、自由落下した可能性があるという。
着陸船はアラブ首長国連邦の探査車など七つの積み荷を載せていたが、この積み荷についても、月面に降ろすことは難しいと説明した。
鑑真ゆかりの花「瓊花」が見ごろ 甘い香りで魅了 奈良・唐招提寺
唐招提寺(奈良市)の御影堂供華(くげ)園で、鑑真和上ゆかりの花「瓊花(けいか)」が見ごろを迎えた。かれんな白い花から甘い香りが漂い、訪れた人たちを魅了している。
瓊花は、寺を創建した鑑真和上の故郷、中国・江蘇省揚州市の名花。鑑真和上が亡くなってから1200年に当たる1963年に中国仏教協会から贈られ、寺が大切に育ててきた。
御影堂供華園は5月3日まで特別開園されているが、瓊花は例年より開花が早く、すでに満開。寺は早めの見学を呼び掛けている。
全国で1万3233人感染確認 前週より1100人増 新型コロナ
厚生労働省は26日、新型コロナウイルスの新規感染者が全国で1万3233人確認されたと発表した。前週の水曜日より約1100人増えた。死者は36人だった。
主な都道府県の新規感染者数は、北海道1021人▽東京都1745人▽愛知県577人▽大阪府971人▽福岡県384人。
<新型コロナ・26日>東京都で新たに1745人が感染、4人死亡
東京都は26日、新型コロナウイルスの新たな感染者1745人と4人の死亡を確認したと発表した。1週間平均の新規感染者数は、26日時点で1390.0人で、前の週に比べて119.1%。
【1年前の今日の出来事】 2022年4月26日