2023年4月25日 今日の出来事

スーダンから邦人ら58人の退避完了 大使館はジブチに臨時事務所

政府は25日、正規軍と準軍事組織「即応支援部隊(RSF)」の衝突が続くアフリカ・スーダンから邦人とその家族計58人を退避させたと明らかにした。退避希望の邦人で現地に残っているのは、比較的状況が落ち着いている同国南部に滞在する1人のみとなり、政府は引き続き各国と連携しながら安全な退避策を検討する。

外務省などによると、24日に航空自衛隊のC2輸送機が、首都ハルツームから北東部にあるポートスーダンに陸路で移動した邦人ら計45人を周辺国のジブチへ輸送した。ジブチには自衛隊をはじめ各国の軍事拠点がある。陸路移動では韓国やアラブ首長国連邦(UAE)、国連などの協力を受けた。

続いて、在スーダン日本大使館員を含む邦人とその家族計8人が、ハルツームの北に位置する空軍基地からフランスの軍用機に同乗し、ジブチに退避した。これらとは別にフランスや国際赤十字の協力で邦人ら5人がジブチやエチオピアに退避した。

退避した58人のうち邦人は51人。残りの7人は米国、カナダ、スーダンの外国籍を持つ邦人の家族だった。岸田文雄首相は25日朝、首相官邸で記者団に対し「ハルツーム市内において退避を24日までに希望していた全ての在留邦人の退避が完了した」と述べた。退避を希望しない邦人が少人数残っているが、松野博一官房長官は25日の記者会見で「緊密に連絡をとっている。今のところ生命、身体に影響があるとの情報はない」と語った。

スーダンから退避した邦人らに声を掛ける武井俊輔副外相(右端)=ジブチで2023年4月24日

新たな72時間停戦発表 実効性は不透明…スーダン

ブリンケン米国務長官は24日に声明を出し、アフリカ北東部スーダンの正規軍と準軍事組織「即応支援部隊(RSF)」が現地時間25日午前0時(日本時間同7時)開始の72時間の新たな停戦に合意したと発表した。ブリンケン氏は過去2日間、交渉を仲介していたという。

これを受けてRSFは「停戦維持を誓う」と強調した。しかし、両者は21日に合意した先の72時間の停戦期間中も戦闘を継続。新たな停戦で事態沈静化に向かうかは見通せない。先の停戦は21日に始まり24日早朝(日本時間同午後)に終わった。

奈良・五條の春の風物詩 こいのぼり200匹、吉野川になびく

奈良県五條市の吉野川にかかる国道168号大川橋の河川敷で、約200匹のこいのぼりが、川風を大きな口にのみ込み、気持ち良さそうに泳いでいる。5月12日まで。

10年以上前から続く五條の春の風物詩。家庭で不要になったこいのぼりを住民らから譲り受けたもの。市内の団体でつくる実行委員会のメンバーらが3月下旬、約60本のさおに飾り付けた。

河川敷では29日午前10時から、「吉野川川開きフェスタ」が開かれ、金魚すくいやバンド演奏、大道芸パフォーマンス、屋台などを予定している。荒天中止。

吉野川河川敷で勢いよく泳ぐこいのぼり=奈良県五條市で2023年4月16日

富岡町・夜ノ森駅のツツジ見頃 除染で切断も樹勢戻る

東京電力福島第1原発事故でかつて帰還困難区域だったJR常磐線夜ノ森駅(福島県富岡町)の構内で25日、ツツジの花が見頃を迎えた。除染のため一度は切り株だけになったが100株ほどが樹勢を取り戻し、赤や白の花が咲き誇っている。

JR東日本によると、原発事故前は線路の両脇の斜面に植えられた約6千株が駅を取り囲むように咲き、通過する特急列車が速度を落として乗客を楽しませていた。

駅と周辺道路は2020年3月に、一帯の特定復興再生拠点区域(復興拠点)は今月1日に避難指示が解除されたが、人影はまばらだ。

見頃を迎えたJR常磐線夜ノ森駅のツツジ

全国で新たに1万2475人感染 前週比900人増 新型コロナ

厚生労働省は25日、新型コロナウイルスの新規感染者が全国で1万2475人確認されたと発表した。前週の火曜日より約900人増えた。死者は18人だった。

主な都道府県の新規感染者数は、北海道1140人▽東京都1909人▽愛知県644人▽大阪府946人▽福岡県381人。

<新型コロナ・25日>東京都で1909人感染、1人死亡

東京都は25日、新型コロナウイルスの新たな感染者1909人と90代女性1人の死亡を確認したと発表した。1週間平均の新規感染者数は、25日時点で1357.0人で、前の週に比べて118.9%。

<新型コロナ・25日>東京都で1909人感染

【1年前の今日の出来事】 2022年4月25日