2022年10月16日 今日の出来事

習氏「貧困脱却は歴史的勝利」異例の3期目へ路線継続を強調 党大会

中国共産党の第20回党大会が16日、北京の人民大会堂で開会した。習近平総書記(国家主席)が党の運営方針をまとめた中央委員会報告(活動報告)で、2期10年の成果として貧困脱却の成果などを「歴史的勝利」と強調。党の今後の任務として、米欧とは異なる独自の発展モデル「中国式現代化」による「中華民族の偉大な復興」を掲げた。

台湾統一については「中国人自身で決めるべきだ」としたうえで「『台湾独立』勢力による分裂活動と外部勢力の台湾に対する干渉という挑発」に対して「我々は徹底して重要な闘争を展開した」と米国をけん制。平和統一のために努力しているが、武力行使も含めた「あらゆる必要な措置をとるという選択肢を残す」と述べた。そのうえで「祖国統一は必ず実現しなければならず、必ず実現できる」と力を込めた。

閉会後の23日に第20期中央委員会第1回総会(1中全会)が開催され、習指導部は異例の3期目に入る見通し。1中全会では最高指導部を構成する新たな政治局常務委員(現在7人)も選出される。

習近平総書記が大会で報告(10月16日)

ロシア軍の訓練所で乱射、11人死亡 CIS加盟国出身者が関与か

タス通信などによると、ロシア国防省は15日、ウクライナに隣接する西部ベルゴロド州の軍の訓練所で乱射事件があり、関係者11人が死亡し、15人が負傷したと発表した。乱射した2人は旧ソ連11カ国で構成される「独立国家共同体」(CIS)の加盟国の出身だと説明されているという。

国防省の発表では、2人の実行犯はウクライナの前線への派遣に備えて訓練を受けていた志願兵たちに向けて乱射した後、反撃を受けて射殺されたという。

CIS加盟国は、ロシアのほか、アゼルバイジャン、アルメニア、ウズベキスタン、カザフスタン、キルギス、タジキスタン、ベラルーシ、モルドバの9か国。トルクメニスタンが準加盟国となっている。

英政権運営に揺らぎ 早くも党首交代論 大型減税策で市場混乱

トラス英首相の政権運営が揺らいでいる。看板政策だった大型減税策が市場の混乱を招き、14日に重要閣僚の財務相を解任した。迷走に関し、自ら率いる与党・保守党の議員や党員への謝罪もなく、首相としての信用性に疑問が噴出。就任6週目で早くも党首交代論が党内で出始めた。

自由に生きられる国に テヘランの拘束女性死亡に在日イラン人がデモ

イランの首都テヘランで9月中旬に「ヘジャブ(髪を覆うスカーフ)のかぶり方が不適切」との理由で逮捕されたマフサ・アミニさん(22)が拘束され死亡したことを受け、日本で暮らすイラン人たちが16日、東京都内でデモをした。

アミニさんの死後、イラン国内では抗議デモが拡大し、治安当局との衝突に絡み死者も出ている。国会前に集まった約270人はアミニさんの肖像画や「女性、人生、自由」と書いたボードなどを手に抗議の声を上げた。

逮捕されたマフサ・アミニさんが死亡したことに抗議の声をあげる在日イラン人たち

全国で新たに2万9662人感染 前週比6800人増 新型コロナ

厚生労働省は16日、新型コロナウイルスの感染者が全国で新たに2万9662人確認されたと発表した。1週間前の日曜日から約6800人増えた。新規感染者は、東京都2714人▽北海道2089人▽大阪府2319人――など。

【1年前の今日の出来事】 2021年10月16日