2023年1月3日 今日の出来事

2023年国内景気、「拡大」予想56%に大幅減 主要117社調査

共同通信社は2日、主要企業117社へのアンケートをまとめた。2023年の国内景気を拡大基調と予想した企業は56%にとどまり、1年前の84%から大幅に減少。過去10年の調査で2番目の低水準だった。ロシアによるウクライナ侵攻や為替相場の円安進行が資源や原材料の価格高騰を招き、米国や中国の景気減速懸念も企業の慎重姿勢を強めている。

景気見通しを「緩やかに拡大」としたのは63社(54%)で「拡大」が2社(2%)。理由を複数回答で聞くと「個人消費の回復」が92%と圧倒的で、新型コロナウイルス禍からの内需の持ち直しに期待が集まった。

2023年の国内景気見通し
景気の拡大・停滞を見込む理由

円急騰、一時129円台 7カ月ぶりの円高水準

3日の海外の外国為替市場で円高・ドル安が急速に進行、一時1ドル=130円台を突破し、129円50銭台を付けた。昨年6月以来、約7カ月ぶりの円高水準となった。

日銀が17~18日に開く金融政策決定会合で、物価上昇率の見通しを上方修正するとの見方が広がり、大規模な金融緩和策をさらに縮小するとの思惑から、投資家の間でドルを売って円を買う動きが強まった。3日は年始で市場参加者が少ないことも急激な円高に拍車をかけた。円相場は昨年10月に151円台後半まで下落していた。その後の約2カ月半で22円ほど上昇したことになる。

円急騰の背景には日銀の金融政策の軌道修正がある。昨年12月の決定会合で、長期金利の上限を従来の0.25%程度から0.5%程度に拡大した。日銀は、2023年度と24年度の物価上昇率の見通しを、いずれも前年度比1.6%になると予想しているが、市場では、原材料の高騰などを受け、日銀が今月の決定会合で両年度の物価見通しを引き上げて2%に近い水準で高止まりするとの見方が浮上している。

駒沢大、2年ぶり8回目の総合優勝 5校目の「3冠」達成 箱根駅伝

第99回東京箱根間往復大学駅伝競走(箱根駅伝)は3日、神奈川・箱根町―東京・大手町の復路5区間109.6キロで行われ、往路優勝の駒沢大が復路も制し、2年ぶり8回目の総合優勝を果たした。駒沢大は今季の出雲全日本選抜、全日本も制しており、2016~17年の青山学院大以来5校目の「大学駅伝3冠」を達成した。

全国の新規感染者は8万9643人 死者223人 新型コロナ

厚生労働省は3日、新型コロナウイルスの新規感染者が全国で8万9643人確認されたと公表した。1週間前の火曜日より約11万3200人減った。死者は223人だった。

主な都道府県の新規感染者数は、北海道2235人▽東京都9628人▽愛知県4850人▽大阪府6355人▽福岡県3352人――など。

インドの人口世界一に 中国抜き14億人超、格差など課題も

14億人超の人口を抱えるインドは今年、人口で中国を抜き、世界一になる見通しだ。国連のデータが残る1950年代以降続いた「中国が人口世界一」の時代は終わる。米国と中国の競争が激化する中、独自外交路線を堅持するインドは今年の20カ国・地域(G20)議長国。政治・経済両面でさらに存在感を増すことになるが、格差や女性の社会進出の遅れなど課題も多い。

国連によると、2022年の人口は中国が14億2600万人、インドが14億1200万人で、23年中にインドが追い抜くと予測される。50年にはインドが16億人を超え、中国は13億人強に減る見込み。

インド人口、23年に中国抜き最多

【1年前の今日の出来事】 2022年1月3日