2022年10月15日 今日の出来事

円急落、1ドル149円に迫る 32年ぶり水準、財務相は再介入示唆

ニューヨーク外国為替市場の14日の円相場は対ドルで急落して一時、1ドル=148円86銭を付け、バブル景気終盤の円安局面だった1990年8月以来、約32年ぶりの安値を更新し、149円に迫った。金融引き締めに積極的な米国と金融緩和を堅持する日銀との方向性の違いが改めて意識されて金利差拡大の思惑が強まり、資産運用に不利な円を売ってドルを買う動きが進んだ。

鈴木俊一財務相は15日、成田空港で記者団の取材に「過度な変動がある場合は断固たる措置を取る考えにいささかも変わりはない」と強調。政府・日銀が再び為替介入する可能性を示し、投機的な取引をけん制した。

ロシア、制裁で武器作れずソ連時代の在庫使用 北朝鮮にも供給依存

米財務省は14日、半導体輸出規制などの経済制裁が効果を上げ、ロシアが戦車やミサイルなどの武器を作れなくなっているとの報告書をまとめた。制裁がロシア軍の弱体化に効果を発揮していると強調し、ロシア軍に軍事物資を供給する企業や民間人は米国籍でなくとも幅広く制裁対象にする考えを示した。

報告書によると、2月の制裁開始以降、武器生産に不可欠な半導体のロシアへの輸入は約7割減少。極超音速弾道ミサイルの製造がほぼ停止し、地対空ミサイルなどの生産工場が閉鎖された。

ロシア軍は不足する武器を補うため、旧ソ連時代の在庫を使い始め、北朝鮮やイランなどロシアに比べて技術力の低い国にも供給を頼らざるを得なくなっている。半導体の軍事転用のため自動車生産が昨年に比べ4分の3に減り、食器洗い機や冷蔵庫の半導体も軍事機器の修理に使われているとの見方を示した。

ゴッホ「ひまわり」に液体 「芸術と命、どっちが大事だ?」と抗議

ロンドンの美術館、ナショナル・ギャラリーで14日、展示中のオランダ出身の画家ゴッホ(1853~90年)の絵画「ひまわり」に環境活動家2人がトマトスープとみられる液体をかける騒ぎがあった。ロンドン警視庁が20代の2人を器物損壊などの疑いで逮捕した。絵画はガラスで覆われており損傷はなかった。英メディアが報じた。

スカイニューズ・テレビなどによると、石油の利用をやめるよう訴えるTシャツを着た女性2人が壁に掛かった絵画に近づき、それぞれが手に持っていたトマトスープの缶から赤っぽい液体をかけた。うち1人が「芸術と命、どっちが大事だ?」と叫んだ。

ロンドン中心部の美術館「ナショナル・ギャラリー」で14日、環境保護団体の活動家が展示されていたゴッホの代表作「ひまわり」に、缶入りのトマトスープを投げ付けた。

東京都 新型コロナ 4人死亡 3239人感染確認 先週比634人増

厚生労働省は15日、都内で新たに3239人が新型コロナウイルスに感染していることを確認したと発表、1週間前の土曜日より634人増えた。

【1年前の今日の出来事】 2021年10月15日