アクションスターとして活躍し、海外でも知られた俳優の千葉真一さんが8月19日、千葉県内の病院で死去した。82歳だった。新型コロナウイルスに伴う肺炎が悪化し、8日から入院し、酸素吸入を受けていたが、回復しなかった。
昨年3月には志村けんさんが新型コロナで亡くなり驚いたが、その後も著名人が亡くなっている。(以下、敬称略)
【2020年】
志村けん(2020年3月29日没、享年70)
ザ・ドリフターズのメンバーでタレント
「ドリフの宝、日本の宝を奪ったコロナが憎いです。皆さんも身近に感じて、気を付けて下さるようお願い致します。」(加藤茶)
2020年6月25日 出身地である東京・東村山市から名誉市民として選定された。
2021年6月26日 西武鉄道・東村山駅東口に、志村の功績を称える銅像が完成、除幕式が行われた。
立石義雄(2020年4月21日没、享年80)
オムロン創業者立石一真の三男で、同社代表取締役社長や、同社代表取締役会長、京都商工会議所会頭、日本商工会議所副会頭等を歴任した。
岡江久美子(2020年4月23日没、享年63)
タレント、女優。TBS「天までとどけ」などに出演
4月23日午後3時23分頃、岡江久美子死去の一報が速報として各社一斉に報じられた。夫の大和田獏、娘の大和田美帆が連名で出したコメントは以下のとおり。
「岡江久美子が4月23日5時20分に新型コロナによる肺炎の為、永眠いたしました事をご報告いたします。今はただ残念で信じがたく、悔しくて悔しくて他は何も考えられない状態です。どうかそっと送って頂きたいと願っています。仕事関係者の方々、ファンの皆様、ご友人の皆様、長いお付き合いを感謝致します。また、全力を尽くして治療にあたって頂いた医療関係者の皆様に心から感謝いたします。ありがとうございました。皆様、コロナウイルスは大変恐ろしいです。どうかくれぐれもお気をつけください。」
和田 周(2020年4月23日没、享年81)
俳優で劇作家、演出家。NHK大河ドラマ「勝海舟」などに出演
岡本行夫(2020年4月24日没、享年74)
橋本、小泉両政権で首相補佐官を務めた外交評論家
1968年4月外務省入省。在アメリカ合衆国日本国大使館参事官、北米局安全保障課長、同北米第一課長など日米外交の有力ポストを歴任し、将来を嘱望される存在だったが、1991年(平成3年)に退官(辞職)した。
第1次橋本内閣、第2次橋本内閣で内閣総理大臣補佐官、小渕内閣で科学技術庁参与、第1次小泉内閣で内閣官房参与、第2次小泉内閣で内閣総理大臣補佐官、第3次小泉内閣で内閣総理大臣外交顧問、福田康夫内閣で外交政策勉強会メンバーを務める等、政府要職も数多く歴任している。 特に橋本内閣においては、沖縄問題担当として60回以上に渡り沖縄入りして現地との信頼関係を築きながら、普天間基地の返還・代替地移設問題や沖縄振興策策定の最前線で活動したとされる。
勝武士(本名・末武清孝 2020年5月13日没、享年28)
大相撲の高田川部屋に所属する三段目力士
高田賢三(2020年10月4日没、享年81)
華やかな色や柄使いのブランド「KENZO(ケンゾー)」の創始者で、世界的に有名なファッションデザイナー。パリ郊外の病院で死去した。
ヴァレリー・ジスカール・デスタン(2020年12月2日没、94歳)
第3次大戦後のフランスの中道右派勢力を代表する政治家の一人で、第5共和制の第3代大統領を務めた。サミットの生みの親。
外交上の代表的な業績として、大統領在任中にサミット(先進国首脳会議)を西ドイツ・イタリア・日本・アメリカなどの西側主要各国の首脳に提案し、1975年に第1回サミットを開催に導いた。このサミットにおいて、1970年代に西側諸国を襲った石油危機への対応などが話し合われて一定の成果を収めた他、冷戦下において西側先進国の結束を高めることに貢献したことや、石油危機以外にも経済面・金融面から一定の成果を収めたことなどから、その後も現在に至るまでサミットが毎年開催されることとなっている。
羽田雄一郎(2020年12月27日没、享年53)
立憲民主党の参院議員。現職の国会議員がコロナ感染で死去したのは初めて。
12月24日深夜に38.6度の発熱などの症状を訴えており、25、26両日は公務を欠席して自宅で待機。27日に新型コロナウイルスのPCR検査をクリニックで受ける予定で秘書の運転する車で医療施設に向かう途中で呼吸が荒くなるなど容体が急変、羽田が「俺、肺炎かな」と言った後、会話が途切れたために秘書はその場で救急車を手配し東大病院に搬送されたが死亡が確認された。
【2021年】
小野清子(2021年3月13日没、享年85)
1964年(昭39)東京五輪体操女子の団体総合銅メダルリスト、自民党の元参院議員。
参議院議員(3期)、環境政務次官(第2次海部改造内閣)、社団法人日本音楽著作権協会(JASRAC)理事長、国家公安委員会委員長(第69・70代)、内閣府特命担当大臣(青少年育成及び少子化対策担当、食品安全担当)、参議院予算委員長、独立行政法人日本スポーツ振興センター理事長、笹川スポーツ財団理事長などを歴任した。
神田川俊郎(2021年4月25日没、享年81)
日本の料理研究家で「神田川本店」店主。
峯山賢一(大相撲元幕内光法 2021年7月1日没、47歳)
鹿児島県熊毛郡南種子町出身で宮城野部屋に所属していた元大相撲力士。
千葉真一(本名前田禎穂 2021年8月19日没、82歳)
俳優。
7月末に新型コロナウイルスに感染。入院せず療養していたが、肺炎が悪化し、8月8日に千葉県木更津市内の病院に入院。酸素吸入を続けていたが、回復に至らなかった。
日本を代表する映画スター。映画・テレビドラマ・演劇などで計1500本以上の作品に出演し、監督・プロデュースと幅広く活躍しており、ジャパンアクションクラブ (JAC) の創始者で、俳優・スタントマンの育成もしていた。
特撮作品「新 七色仮面」に出演。その後、ドラマ「キイハンター」や「服部半蔵 影の軍団」で人気を集めた。映画「仁義なき戦い 広島死闘篇」「激突!殺人拳」「柳生一族の陰謀」「戦国自衛隊」「魔界転生」などに出演し、ダイナミックで野性味あふれる演技を見せた。1990年「リメインズ 美しき勇者たち」では監督も務めた。海外でも「サニー・チバ」として人気を博し、米映画「キル・ビル」に出演した。
【参考記事】
新型コロナウイルス 感染した要人・著名人(時事通信)
志村けんさん、岡江久美子さんら/新型コロナ感染で亡くなった主な著名人(日刊スポーツ 2021年8月20日0時23分)
ウィキペディア
2019年コロナウイルス感染症で亡くなった著名人の一覧 (2020年上半期以前)
2019年コロナウイルス感染症で亡くなった著名人の一覧 (2020年下半期)
2019年コロナウイルス感染症で亡くなった著名人の一覧 (2021年)