山口壮環境大臣 「凄絶なパワハラ」で秘書が大量逃走、オカルト団体に傾倒で武田良太氏を「呪い殺す」

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山口環境大臣、“凄絶パワハラ”で秘書が大量逃走 オカルト団体に傾倒で武田良太氏を「呪い殺す」(デイリー新潮 2021年10月27日 週刊新潮 2021年10月28日号掲載)

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秘書や周囲に対する横暴

小泉進次郎前大臣を継いだ山口壯新環境大臣(67)。実は秘書へのパワハラが常態化しており、「秘書が大量逃走してきた」と関係者が証言する。さらに、オカルト団体に傾倒しており、武田良太前総務大臣を「呪い殺す」とのトンデモ発言をしたこともあるという。

「正直、“あの人”は豊田真由子とか菅原一秀の比じゃないんです。これまで秘書も30人以上は辞めているのではないでしょうか。理不尽なことばかりで……」

そう声を潜めて穏やかならざることを語るのは、岸田文雄政権で環境大臣として初入閣した山口壯衆院議員の元秘書である。山口大臣は環境大臣だった小泉進次郎氏の跡を襲い、就任直後の記者会見では、

「野球で言えば、私の仕事の打率は大体9割、強打者に入るんですよ」

と、妙な自信をひけらかし、環境省内を呆れさせた。その「ドヤ顔」の裏で秘書や周囲に対する横暴が問題視されてきたと、先の元秘書は漏らすのだ。

秘書への凄絶なパワハラ

現在当選6回、二階派に所属する山口大臣は永田町の中でも「異色」の経歴で知られる。東大法学部卒業後、外務省を1995年に退官し、2000年、兵庫12区から無所属で出馬して、初当選。その後、当時の民主党に入党し、野田佳彦内閣で外務副大臣などを務めた。しかし、民主党が下野し落ち目になると、あっさり見切って、離党。無所属のまま二階派に所属し、15年に自民党へ正式に入党した。大臣就任前は二階派事務総長として、派を取り仕切るまでになっていた。

「風見鶏のように、その時の強い政権に乗っかってきた人ですよ」

と、地元市議が言う。

「離党や入党が唐突すぎて、自民党と民主党、双方から嫌われていました。これまでお世話になった人に十分な説明を尽くさないんですよね。秘書へも“あたり”が強くて、次から次に代わる印象です。1年で顔ぶれが変わってしまうような」

秘書を怒鳴るなどのパワハラ行為は常習だった。さる事務所関係者が明かす。

「激高すると手が付けられなくなり、事務所内で壁を蹴りつけたり、電話をぶん投げたりすることもありました。選挙の時に、ボランティアで後援者の知人が選挙カーの運転手を務めてくれたことがあるんです。でも、道を間違えると、いきなり車内のガラスを叩いて“何やってんだ!”と怒鳴り散らす」

時と場所を選ばぬ恐ろしさだったようで、

秘書として事務所に入ると、“親の死に目には会えない”ことが鉄則として伝えられます。ある秘書の父親が亡くなった時もその最期に立ち会えず、せめて通夜には出たいと申し出たのです。ところが、通夜の直前に山口さんから秘書に電話があり、“あの書類はどうなっているんだ!”と怒鳴られ、秘書が“もうすぐ喪主の挨拶ですので……”と言っても、“そんなもん関係ない!”と一蹴される始末でした」(同)

新宗教・GLAに傾倒

さらに、歴代の秘書や関係者が困惑していたのが、宗教への傾倒だった。

山口さんはGLAという新宗教を信仰しています。秘書には創始者の娘で代表の高橋佳子さんの『運命の逆転』という本を配って勉強させていました。地元事務所では朝の会でその本の読み合わせがあり、秘書は嫌々やらされていた。政務よりGLAの会合を優先していて、高橋さんに会って頭を撫でられると涙を流すほどでした」(同)

東京・浅草に本部があるGLAは69年に創立された新宗教である。既存の宗教などの要素に加え、自己啓発や霊界などスピリチュアル系も取り込み、創始者は幸福の科学の大川隆法総裁に影響を与えたとも言われている。

後援会関係者が後を継ぐ。

「数年前に若手経営者らを集めて勉強会をやっていた時も、いつの間にか高橋さんの本を配って読書会のようになってしまった。嫌がる出席者が続出して勉強会は自然消滅してしまいました。また、安倍元総理が昨年辞任する直前には、“NHKの岩田明子記者がGLAに入会したから俺は大臣になれる!”と言いだした。要は岩田さんが安倍元総理とツーカーだから、ということなのですが、そもそも岩田さんが入会したかもわからないし、そんなことを言い出すようでは政治家としてダメだ、と周囲は開いた口が塞がりませんでした」

これだけなら、個人の信仰として許される範囲かもしれない。ところが、彼には周囲が気を揉むさらなる奇行がある。嫌いな政治家に対し「呪い」をかけて殺そうとしていたというのだ。

武田良太前総務大臣を「呪い殺す」

長年、山口大臣を支援してきた会社経営者がこう証言する。

2年くらい前かな、前総務大臣の武田良太さんのことを“気に食わない”“会うと気分が悪い”と罵倒したうえ、“呪い殺してやる”と言うんですよ。武田さんに入閣で先を越され、それが気に入らない、とは言っていたのですが……」

同じ二階派に所属する武田氏は、19年に国家公安委員長として初入閣している。山口大臣は武田氏を同じ派閥のライバルだと周囲に話していたとは、別の元秘書の談。

「14歳年下の武田さんが先に大臣になったものだから敵視していました。武田さんが国家公安委員長になった時は、“あいつが委員長とは笑わせる”“どうせスキャンダルが出て2週間ともたない”とバカにし、武田さんを“呪い殺す”と言っていたのも事務所関係者の間で知られた話でした」

先に出世したとはいえ、それで“呪い殺す”とは物騒にも程がある。

先の後援会関係者は、

「実はこの“呪い”は冗談ではないんです。山口さんはGLAのほかに『妙気会』という団体に傾倒していて、そこが“呪い”をかけるのだそうです。妙気会はほとんどマスコミに登場しない謎の団体で、冨田直幹という人物が会主を務めています。山口さんは10年以上前に後援者からの紹介で入信したはずです」

オカルト団体にのめり込み……

この妙気会とはどういう団体なのか。

「横浜に本部があり、宗教というより気学、占術を勉強する会です。会費制で新年会や夏期講習なども行われ、すべての事象を一白から九紫に置き換え、運勢などを見る。また、冨田さんは妙気会の会主であると同時に、四国の石鎚山にある石鎚神社を総本宮とする石鎚本教の宮司も務めています。山口さんは修験道場でもある石鎚山に自身の秘書を滝行や山開きに行かせて、鎖場を登るなどさせてもいた。秘書を採用する際も生年月日で冨田さんに占ってもらい、採るかどうかを決め、ある時は妙気会の関係者を私設秘書として採用していました。それほどのめり込んだ末、恨んでいた武田さんを“呪い殺す”と意気込んでいたのです」(同)

実際に呪いはかけたのか。冨田氏に尋ねるため、妙気会に取材を申し込むと、代理人弁護士から書面で回答があった。

「山口大臣には新年会などにご出席いただいており、『入会』という立場ではなく、お客様としておいでいただきました。妙気会は運勢について鑑定の助言を行うことはありますが、『呪い』などのように他人に害を加える術の類を行うことはなく、そもそもそのような能力はありません」

しかし、妙気会の元会員が確かに「呪い」が存在すると重い口を開く。

「ある時、私の個人的な人間関係のトラブルを冨田先生に相談すると、その相手を呪おうとしたのです。それまで妙気会はそんな怖いことをするところとは思わなかったので、びっくりしてしまって……」

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