福島原発処理水の海洋放出に反対　海は私たちが生まれた故郷

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私たち生命体は海の中で誕生した。そういう意味では、海は私たちの原点であり、故郷だ。

地球が46億年前に誕生し、44億年前に海が出現した。そして、38億年前、海の中で原始の生命が誕生した。その後、長い年月をかけて、複雑で高等な生物へと進化した。しかし、陸には宇宙から太陽風や宇宙線、紫外線が降り注ぐため、生命は生きることが出来なかった。

生物が陸地で活動できるようになったのは、24億4000万年前に「シアノバクテリア」という、光合成をするバクテリアが海の中で大量に誕生し、大量の酸素を作り出したことで大気中に酸素が増えたことと、それがオゾン層を形成し、太陽から降り注ぐ有害な紫外線を遮断したからだ。

もう一つは、地球磁場が太陽風や宇宙線・放射線を遮ってくれたからだ。

オゾン層や地磁気が、宇宙から降り注ぐ放射線や紫外線を遮っているから、現在、地球の陸や空そして海で、多種多様の生物が生存することが出来る。

放出前に処理水を海水で100倍以上に希釈し、国の基準値の40分の1程度、世界保健機関（WHO）の飲料水水質ガイドラインの7分の1程度にトリチウムの濃度を薄めるからと言って、私たちが誕生した故郷である海に放射性物質を放出することには反対だ。

海も、陸も、空も、放射能で汚してはいけない。