まん延防止措置の適用地域10都府県 感染力の強い変異株は緊急事態宣言も突破する

大阪府における新型コロナ感染状況-週別・年齢階層別集計の推移- 社会

2回目の緊急事態宣言を解除したが、その後すぐに感染拡大の兆しが現れた。拡大が顕著な大阪府、兵庫県、宮城県 に「まん延防止等重点措置」が4月5日に発出された。

続いて、4月12日に、東京都、京都府、沖縄県に適用され、さらに4月20日に、埼玉県、千葉県、神奈川県、愛知県が追加される。

大阪府など関西では感染力の強い「N501Y変異」ウイルスが完全に主流となっている。東京都でも増えつつある。

菅総理大臣は「現時点で、全国的な大きなうねりとまではなっていないと考えている」との認識で、第4波を認めたくないようだ。

果たしてまん延防止措置の適用だけで感染拡大を防ぐことが出来るのか。緊急事態宣言に格上げしても、今の日本政府の対策では感染力の強い変異株を抑えることは難しいと思う。

Ⅲ.感染状況の悪化に伴い、埼玉・千葉・神奈川・愛知を追加 4月20日~5月11日

政府は4月15日、新型コロナウイルス対策の関係閣僚会合を開き、感染拡大が続く埼玉、千葉、神奈川、愛知の4県に「まん延防止等重点措置」を適用する方針で一致した。4県は同日、適用を政府に要請した。

政府は16日、基本的対処方針分科会で専門家から意見を聞き、政府対策本部で正式決定する。期間は20日から5月11日まで。まん延防止措置の適用は東京など6都府県から、10都府県に拡大する。

対象地域は、
埼玉県…さいたま市、川口市
千葉県…市川市、船橋市、松戸市、柏市、浦安市
神奈川県…横浜市、川崎市、相模原市
愛知県…名古屋市

兵庫県は、既適応の4市に加えて6市町を追加

兵庫県は4月15日、新型コロナウイルスの対策本部会議を開き、県内での感染の急拡大を受けて、現在、神戸市など4つの市が対象となっている「まん延防止等重点措置」の地域に、新たに6つの市と町を加える方針を決めた。期間は、4月22日から5月5日まで。

対象地域

新規(4月22日~5月5日)…伊丹市、宝塚市、川西市、三田市、猪名川町、明石市
既適用(4月5日~5月5日)…神戸市、西宮市、尼崎市、芦屋市

Ⅱ.東京都・京都府・沖縄県に適用 4月12日~5月5日/11日

政府は4月9日夜6時すぎから官邸で新型コロナウイルス対策本部を開き、東京都、京都府、沖縄県の3都府県に「まん延防止等重点措置」を適用することを決定した。期間は4月12日から京都と沖縄は5月5日まで、東京は5月11日まで。

対象地域は、
東京都…23区、八王子市、立川市、武蔵野市、府中市、調布市、町田市
京都府…京都市
沖縄県…那覇市、沖縄市、うるま市、浦添市、宜野湾市、豊見城市、名護市、糸満市、南城市

Ⅰ.大阪府・兵庫県・宮城県 に「まん延防止措置」適用 4月5日~5月5日

政府は4月1日午後6時半すぎから官邸で新型コロナウイルス対策本部を開き、「まん延防止等重点措置」を4月5日から5月5日までの1か月間、大阪府、兵庫県、宮城県に適用することを決定した。

菅総理大臣は「新規感染者数が特定の地域を中心に急速に増加していることや、医療提供体制のひっ迫が懸念されていることなどから決定した。今回、初めての実施となる『重点措置』は、区域と期間を限定して集中的に対策を講じることで、緊急事態宣言に至ることを防ぎ、感染拡大を食い止めるものだ」と述べた。

そのうえで「感染対策に奇策はない。変異株と言えども基本的な感染対策を続けることが大事だ。ワクチン接種が行き渡るまで、飲食店対策、検査の拡大、医療体制の確保を粘り強く進めながら、感染拡大を食い止める。各地で発生する波を全国規模の大きな波にしないために地域を絞った重点的措置を機動的、集中的に講じて、感染を封じ込めていく」と述べた。

対象地域は、
宮城県…仙台市
大阪府…大阪市
兵庫県…神戸市、西宮市、尼崎市、芦屋市

こうした地域では、飲食店に対し、午後8時までの営業時間の短縮要請を行い、アクリル板の設置などの対策を見回りをして確認するほか、カラオケ設備の利用自粛を求めることにしている。その上で、営業時間の短縮要請に応じた飲食店へは、事業規模に応じた支援策を講じる。

【出典・抜粋・参考】

まん延防止等重点措置 大阪 兵庫 宮城に適用決定 5日から 政府(NHK 2021年4月1日 18時56分)
まん延防止等重点措置 東京 京都 沖縄に12日から適用決定 政府(NHK 2021年4月9日 19時50分)
東京 京都 沖縄でも「まん延防止等重点措置」 各地の反応は?(NHK 2021年4月12日 21時43分)
【詳しく】感染状況が悪化「まん延防止措置」10都府県に拡大へ(NHK 2021年4月15日 20時59分)
大阪府感染症情報センター「新型コロナウイルス感染症関連情報」