参院静岡補選 自民党候補落選 岸田首相は告示後2度も県内入り
衆院選の前哨戦として注目された参院静岡選挙区補選は無所属新人で前県議の山崎真之輔氏(40)=立民、国民推薦=が勝利した。岸田首相が告示後2度も県内入りするなど、総力を挙げた組閣後初の国政選挙の1つを落とした自民は、衆院選へ向け巻き返しを迫られる。参院広島選挙区の再選挙など国政3選挙、静岡県知事選、横浜市長選で全敗した負の連鎖は選挙の顔を変えても断ち切れなかった。自民陣営は「新型コロナ対応へのいら立ちは解消されておらず、爆発的な期待感も(岸田)自公政権にはない」と受け止める。1週間後の衆院選に向け、野党には弾みに、自公には逆風となった。