九州北部や中国地方で激しい雨 11日にかけ広い範囲で大雨警戒
停滞する梅雨前線の影響で9日は九州から東北の広い範囲に発達した雨雲が流れ込み、午前は九州北部や中国地方を中心として断続的に激しい雨が降った。西日本から東日本では11日にかけて大雨となる見通しで、気象庁は土砂災害や低い土地の浸水、河川の増水や氾濫に警戒を呼びかけた。大気の状態が非常に不安定になるため、落雷や竜巻などにも注意が必要としている。
9日午前11時までの1時間降水量は福岡県久留米市で65ミリ、島根県大田市で62.5ミリ、山口県下関市と佐賀県鳥栖市で55ミリ。
JR西日本によると、山陽新幹線は9日午前から大雨の影響によって広島―博多間の上下線で運転を一時見合わせた。
名古屋駅などで相次ぎ不審物 「愛無き時代に愛を」と張り紙
名古屋駅や愛知県庁、名古屋市役所で8日夕、相次いで不審な段ボール箱が発見された。いずれも「愛無き時代に愛を」と書かれた張り紙がしてあり、箱の中から透明な液体が入ったポリ袋が見つかった。
愛知県警中村署によると、8日午後4時半ごろ、JR名古屋駅の在来線のホームで、ベンチの下に不審な段ボール箱があるのを清掃員が見つけ、報告を受けた駅員が110番した。
似たような箱は8日午後5時~6時半ごろ、名古屋鉄道名古屋駅のホームや愛知県庁の通用口、名古屋市役所の入り口でも見つかった。箱の長さはいずれも30~35センチ程度。「愛無き時代に愛を」などの文言が印刷された白い紙が、箱の上部に張られていたという。
9日午前10時40分ごろには、テレビ愛知の駐車場入り口にも、同様の箱が置かれているのを警備員が発見。県警中署が付近にあるテレビ局も調べたが、不審物は見つからなかった。
脅迫などの情報はなく、液体の中身は危険物ではなかった。県警は犯罪に当たるかどうかも含めて調べている。
「アゾフ連隊」の英雄が帰国 ウクライナ大統領とトルコから
ウクライナのゼレンスキー大統領は8日、昨年9月の捕虜交換後トルコに滞在していた精鋭部隊「アゾフ大隊」の元司令官ら5人を連れて同国から帰国した。ロシアは捕虜交換時の約束に違反していると非難した。
ゼレンスキー氏は8日、西部リビウで行われた式典に元司令官らと共に参加し、トルコのエルドアン大統領が解放を支援してくれたと謝意を表明。すべての捕虜を帰国させると誓った。
5人は昨年、ウクライナ南東部マリウポリのアゾフスタル製鉄所に立てこもって徹底抗戦し、国内で英雄視されている。昨年5月に投降したが、同9月にトルコが仲介した捕虜交換で、戦争終結までトルコに滞在するという条件で解放された。
【1年前の今日の出来事】 2022年7月9日