2021年9月23日

中国、台湾TPP加盟に「断固反対」 対立激化で手続き遅れる可能性
中国外務省の趙立堅副報道局長は23日、台湾が環太平洋経済連携協定(TPP)への加盟を正式に申請したことについて定例会見で問われ、「公的な性格を持ついかなる協定や組織にも、台湾が加わることは断固として反対する」と表明した。

中国政府は16日、TPPへの加盟を正式申請したばかりだが、台湾が中国の一部だとする「一つの中国」原則に基づき、台湾のTPP加盟を認めない姿勢を明確にした。加盟には全加盟国の同意が必要で、加盟に向けた支持の獲得をめぐり、中台双方の競争が激しくなる可能性がある。

茂木外相、台湾のTPP加入申請「歓迎」 中国申請には慎重姿勢
茂木敏充外相は22日(日本時間23日)、滞在先の米ニューヨークでオンライン記者会見を開き、台湾が環太平洋パートナーシップ協定(TPP)への加入を申請したことについて「歓迎したい」と述べた。

「台湾は我が国にとって、自由、民主主義、基本的人権、法の支配といった基本的価値を共有し、密接な経済関係を有する重要なパートナーだ」と強調。加入を認めるか否かについて「他の参加国とも相談する必要がある」としつつ、「我が国としては、戦略的観点や国民の理解も踏まえながら対応していきたい」と述べた。

TPPを巡っては、台湾に先立ち中国が加入を申請したが、茂木氏は「TPPの高いレベル(のルール)を満たす用意ができているのか、まずしっかりと見極める必要がある」(17日の記者会見)などと述べるにとどめ、「歓迎」表明を避けていた。

MS、新OS「ウィンドウズ11」搭載のPC発表 2画面スマホも
米マイクロソフト(MS)は22日、新しい基本ソフト(OS)「ウィンドウズ11」を搭載したノートパソコン「サーフェス」シリーズの新商品を発表した。折り畳み式2画面のスマートフォンも新型機を投入する。約6年ぶりとなるウィンドウズの抜本的な更新に合わせて自社ブランド端末も一新し、販売増を狙う。米国では、ウィンドウズ11と同じ10月5日からパソコンの販売を開始し、日本でも順次発売する。タブレット端末とパソコンの両方の用途で使える「プロ8」は従来機より処理速度を高め、ディスプレーも改良した。日本での販売価格は14万8280円から。