ロシア防衛線を一部で突破か ウクライナ軍、戦況が新局面に
英国防省は10日、ロシアの侵攻を受けるウクライナ軍が過去48時間に、同国の東部と南部で大規模な作戦を実施したとの分析を公表した。「いくつかの地域では前進し、ロシアの第1防衛線を突破した可能性が高い」とした。
ゼレンスキー大統領はロシアに対する反転攻勢が始まっていることを認めており、戦況は新たな局面を迎えている。
ウクライナメディアによると、ウクライナ軍東部方面部隊の報道官は10日、東部ドネツク州の激戦地バフムト周辺で「1日に最大1400メートル前進できた」と述べた。
英国防省の分析によると、ロシア側は自軍が設置した地雷原を通って撤退し、犠牲者を出している部隊もある。
カナダの山火事「夏いっぱい続く」 200件超が制御不能
カナダでは各地で山火事が続き、多数の住民が避難を余儀なくされている。今年に入って既に4万6000平方キロ近くが焼失。東部ケベック州の公安相は10日、火災との闘いが「夏いっぱい続くのではないか」と警告した。
同相によると、中部と北西部で厳しい状況が続いており、幾つもの町が危険にさらされている。避難命令の対象者は同州だけで約1万4000人に上り「これほど多くの火災と闘い、多くの人を避難させたのは、ケベックの歴史上初めてだ」と述べた。
カナダの環境当局によると、国内416カ所で火災が継続し、うち203カ所は「制御不能」とされる。とりわけ西部で被害が大きく、9日夜にはアルバータ州エドソンで、5月以降で2度目となる住民への避難命令が出た。
パキスタン豪雨で28人死亡 住宅の壁崩壊155人けが
パキスタン北西部カイバル・パクトゥンクワ州と中部パンジャブ州で豪雨があり、地元メディアは10日、少なくとも28人が死亡、155人がけがをしたと報じた。住宅の屋根や壁が崩壊し、下敷きになるなどした。各地で停電も相次いだ。
パキスタンは昨年、豪雨による洪水で国土の3分の1が一時水没。政府によると、約3300万人が被災し、約1700人が死亡した。
東北と北陸でも梅雨入り 北海道以外の全国で
気象庁は11日、北陸と東北地方が梅雨入りしたとみられると発表した。梅雨がない北海道を除く全国で梅雨入りが発表されたことになる。
梅雨入りの時期は、北陸は平年並みで、昨年と比べると5日遅い。東北では、南部は平年より1日早く、昨年より5日遅い。北部は平年より4日早く、昨年より5日遅くなっている。
北海道で震度5弱 津波の心配なし
気象庁によると、11日午後6時55分ごろ、千歳市、胆振管内厚真町、日高管内浦河町で震度5弱の地震が発生した。震源地は浦河沖で、震源の深さは約140キロ、地震の規模(マグニチュード)は6.2と推定される。この地震による津波の心配はない。
道警によると、午後7時10分現在、道内で地震による被害は確認されていない。北海道電力によると、北電泊原発(後志管内泊村)で異常は確認されていない。
YOSAKOIソーラン祭り閉幕へ、札幌 2万4千人演舞
札幌の初夏の風物詩「第32回YOSAKOIソーラン祭り」が11日夜、閉幕する。昨年は新型コロナウイルス対策で踊り子にマスク着用を義務付けるなどの制限があったが、今年は撤廃。7日からの5日間、国内外の約240チーム、約2万4千人が演舞を披露。
11日は札幌市中心部の大通公園やJR札幌駅前の広場などで、踊り子たちが鳴子を手に、趣向を凝らした衣装で観客を楽しませた。
【1年前の今日の出来事】 2022年6月11日