2023年5月11日　今日の出来事

午前4時16分「ドンと突き上げ」　千葉・木更津で震度5強、M5.2

11日午前4時16分ごろ、千葉県木更津市で震度5強を観測する地震があった。気象庁によると、震源地は同県南部で震源の深さは40キロ、地震の規模を示すマグニチュード（M）は5.2と推定される。気象庁は揺れの強かった地域では落石や崖崩れの危険が高まっているとして、今後1週間程度は同規模の地震の発生や降雨の状況に注意するよう呼びかけた。この地震による津波はなかった。

消防などによると、千葉、神奈川両県で計8人がけがをした。千葉県内では避難しようとした際に転倒するなどして君津市や千葉市の70～90代の女性5人が軽傷。照明器具が棚から落下して川崎市の50代男性が頭を負傷するなど神奈川県内でも3人がけがをした。

気象庁によると、関東地方の地下では北米プレートの下に南からフィリピン海プレートが沈み込んでいる。今回の地震はフィリピン海プレート内部に力が加わったことで起きたとみられ、付近では過去にもM5～6級の地震が起きている。

主な震度
震度5強＝千葉県木更津市▽震度5弱＝千葉県君津市▽震度4＝千葉市美浜区、千葉県勝浦市、市原市、鴨川市、富津市、袖ケ浦市、南房総市、いすみ市、睦沢町、長南町、大多喜町、東京都千代田区、品川区、横浜市神奈川区、中区、戸塚区、瀬谷区、栄区、川崎市中原区

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22年度経常黒字54％減　9.2兆円、貿易赤字最大、資源価格高騰と円安が影響

財務省が11日発表した2022年度の国際収支（速報）で、海外とのモノやサービス、投資の取引状況を示す経常収支の黒字額は前年度比54.2％減の9兆2256億円だった。年度ベースでは、14年度（8兆7031億円）以来8年ぶりの低水準となった。資源価格の高騰と円安で貿易赤字が過去最大となったことを反映し、大幅に減少した。

経常収支の減少幅は10兆9265億円に上り、比較可能な1985年度以降で08年度（13兆6491億円）に次ぐ大きさだった。

で、赤字額は18兆602億円。東日本大震災後の原発の長期停止で火力発電の燃料輸入が拡大した13年度（11兆455億円の赤字）を上回り、比較可能な96年度以来、過去最大の赤字となった。旅行や貨物輸送を含むサービス収支も、5兆2765億円の赤字（前年度は4兆8770億円の赤字）だった。

「金融緩和、維持すべき」　4月日銀決定会合の“主な意見”

日銀は11日、4月27、28日に開いた金融政策決定会合での政策委員の主要な発言をまとめた「主な意見」を公表した。植田和男総裁就任後初の会合で大規模緩和の維持を決めたが、委員からは「先行きの物価上昇率の低下が見込まれ、海外経済の不確実性の高まりもみられるなか、現在の金融緩和を維持すべきだ」といった意見が出た。

会合では、1990年代後半以降の25年間の金融政策のレビュー（検証）に着手することも決めた。委員の一人は、「客観的で納得性のあるものとするため、特定の政策変更を念頭に置かずに多角的に行うべきだ」と強調した。

スマホでマイナカード利用開始　「アンドロイド」端末を対象に

マイナンバーカードの一部機能をスマートフォンで利用できるサービスが11日、米グーグルの基本ソフト（OS）「アンドロイド」を採用している端末を対象に始まった。時期は未定だが、今後、iPhone（アイフォーン）のOSでの対応も進める。

同日からは子育て支援の申請といった、カード取得者向けサイト「マイナポータル」での手続きがスマホだけでできる。デジタル庁は年内に住民票の写しのコンビニ交付もスマホで可能にし、マイナカードと健康保険証を一体化したマイナ保険証としての利用は来年4月の開始を目指す。

金融機関の口座開設や携帯電話の契約など民間手続きにも順次広げる。

岸田首相、米誌タイム表紙に　軍事大国化「選択」と指摘

米誌タイム（電子版）は9日、岸田文雄首相を表紙とする5月22・29日号の内容を掲載した。同誌は表紙で「日本の選択」と題し「岸田氏は数十年にわたる平和主義を放棄し、日本を真の軍事大国にしたいと望んでいる」と指摘した。

岸田氏を特集した記事では、影響力を増す中国抑止を目指す米国の求めを受け、「世界第3位の経済大国を軍事力のある大国にしようとしている」と分析した。一方、日本の平和憲法や「核兵器のない世界」を目指す岸田氏の理念と、防衛力増強が相いれないという見方があることも紹介した。

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電動キックスケーターで酒気帯び運転か　全国初の死亡男性を書類送検

警視庁月島署は11日、2022年9月に電動キックスケーターを運転中に転倒して死亡した東京都港区の男性会社役員（当時52歳）を道交法違反（酒気帯び運転）容疑で書類送検した。男性は電動キックスケーターの事故による全国初の死者だった。

書類送検容疑は22年9月25日夜、東京都中央区勝どき6のマンション敷地内で、酒気を帯びた状態で運転したとしている。電動キックスケーターは駐車場の車止めに衝突し、男性は地面に頭を強く打って死亡した。飲酒後だったという。

電動キックスケーターは現行の道交法では、原付きバイクの扱いのためヘルメットの着用が義務づけられている。男性が乗っていた電動キックスケーターは国の実証実験の一環でヘルメットを着用する義務はなく、男性はかぶっていなかった。

東京・神田祭、4年ぶり幕開け！　13日にメインの神幸祭　日本三大祭り

日本三大祭りの一つ、神田明神（東京都千代田区）の神田祭が11日始まった。通常は2年に1度実施されるが、前回は新型コロナウイルス感染症の影響で中止され、2019年以来4年ぶりの開催。13日にメインの神幸（しんこう）祭があり、勇壮華麗な祭列が披露される。

11日夜、みこしなどに神霊をうつす神事が神田明神で厳かに執り行われた。13日には、みこしや山車だしの行列が神田や大手町、日本橋など氏子108町会を巡る神幸祭の他、ユニークな屋台などの引き物が街を練る「附つけ祭」がある。同日夜〜14日、氏子町会のみこしが神田明神を目指す神輿みこし宮入みやいりがあり、神事は17日の例大祭まで続く。

300品種3000点のバラがお出迎え…松山・萬翠荘　春のバラ満開、優美な香りにうっとり…福岡・駕与丁公園

300品種3000点のバラがお出迎え　松山・萬翠荘で4年ぶり展示　

赤や黄、青など色とりどりの約300品種3000点のバラが並ぶ「第69回萬翠荘（ばんすいそう）バラ展」が11日、松山市一番町3の同館で始まった。新型コロナウイルス禍で中止が続き、4年ぶりの開催。14日まで。

国重要文化財で大正時代に建てられた純フランス風建築の萬翠荘と、美しく甘い香りを放つバラの競演に来場者はうっとりした様子だった。愛媛バラ会の石橋秀通会長（71）は「会員らが丹精込めて育てた自慢のバラを多くの人に楽しんでもらいたい」と話した。

春のバラ満開　優美な香りにうっとり　福岡・駕与丁公園　

福岡県粕屋町の駕与丁（かよいちょう）公園のバラ園が見ごろを迎え、大小の花々が赤や白、ピンク、オレンジなど色とりどりに咲き誇っている。

バラは同町の町花。バラ園では、ピンクの大きな花が特徴の「かすやの里」や藤色の「レイク・カヨイチョウ」など町独自の品種を含めた180種2400株が満開となっている。訪れた人たちは写真を撮影したり、花に顔を近づけて甘い香りを楽しんだりしていた。

見ごろは5月末まで。14日にはバラ祭りも開かれる。入場無料。

「休業補償もないし…」G7広島サミットの陰、嘆く観光事業者

主要7カ国首脳会議（G7サミット）が広島市で開催されるまで12日であと1週間。世界遺産・厳島神社のある宮島（広島県廿日市市）などの観光関係者からは戸惑いと期待の声が上がる。

首脳たちが来訪する方向で調整が進む宮島は18～20日、一般観光客の入島が規制される見込みだ。「サミットの意義は理解するし応援したいが、観光シーズンに休業を強いられ、痛手だ」。宮島の土産物店「鳥居屋」の佐々木健一社長（46）は嘆く。5月は修学旅行生らが多く訪れるが、県などから期間中の休業要請があり、臨時休業を決めた。「休業補償はなく何とかならないかと思うが、台風が来たと考えるしかない」と語る。

県観光連盟は、県内の名所や特産品を英語字幕で紹介する動画4本を作った。担当者は「期間中は一般観光客の受け入れはできなくなるが、閉幕後の観光客増加につながってほしい」と期待する。

【1年前の今日の出来事】　2022年5月11日