2022年11月3日 今日の出来事

秋の叙勲 4118人が受章 コシノジュンコさん、萩尾望都さんら

政府は3日付で、2022年秋の叙勲受章者3999人と、外国人叙勲の受章者119人を発表した。旭日章は政治家や民間人、瑞宝章は公務員らに贈られる。

旭日大綬章は、旧姓を使った初の最高裁判事を務めた宮崎裕子さん(71)、元参院副議長の小川敏夫さん(74)、同じく郡司彰さん(72)ら6人。瑞宝大綬章は元駐米大使の藤崎一郎さん(75)ら3人が受ける。旭日中綬章には、ファッションデザイナーのコシノジュンコさん(83)、漫画家の萩尾望都さん(73)らが選ばれた。

外国人では、米オバマ政権で大統領補佐官を務めたドニロンさん(67)らに旭日大綬章が贈られる。

陛下「文化の向上に尽くされた」 皇居で文化勲章授与式

文化勲章の親授式を終え、記念写真に納まる(左から)発酵学の別府輝彦さん、箏曲の山勢松韻さん、日本画の上村淳之さん、歌舞伎の松本白鸚さん(3日、宮殿・東庭)

文化勲章の授与式が3日、皇居・宮殿「松の間」で行われた。受章者6人のうち箏曲の山勢松韻さん(89)、日本画の上村淳之さん(89)、発酵学の別府輝彦さん(88)、歌舞伎の松本白鸚さん(80)の4人が出席し、天皇陛下から勲章が、岸田文雄首相からは勲記が手渡された。

授与式の後、受章者を代表して山勢さんが「それぞれの分野におきまして一層の精進を重ねる所存です」とあいさつ。陛下は「長年努力を重ね、文化の向上に尽くされたことを誠に喜ばしく思います」とねぎらわれた。

北朝鮮がICBM発射か、日本通過せず、短距離2発も、Jアラートで避難発令 夜にも3発の弾道ミサイルを発射 EEZ外に落下

韓国軍によると、北朝鮮は3日午前7時40分(日本時間同)ごろ、平壌の順安(スナン)付近から日本海に長距離弾道ミサイルと推定されるミサイル1発を発射した。韓国軍は大陸間弾道ミサイル(ICBM)の可能性が高いと分析している。聯合ニュースによると、ミサイルは新型の「火星17」で、2段目を分離後、通常飛行に失敗したとみられる。

北朝鮮はさらに午前8時39分ごろから、西部・平安南道价川(ケチョン)付近で短距離弾道ミサイルと推定される2発も日本海に向けて発射した。

日本政府は1発目の発射を受けて午前7時50分、全国瞬時警報システム(Jアラート)を通じ、宮城、山形、新潟各県の住民を対象に建物や地下に避難するよう警報を発令。防衛省は当初、このミサイルは「太平洋へ通過したとみられる」と発表したが、その後「日本列島を通過していない」と情報を訂正した。

北朝鮮が夜にも3発の弾道ミサイルを発射 EEZ外に落下
北朝鮮は3日午後9時34分ごろから同42分ごろにかけても、東の方向に向け3発の弾道ミサイルを発射した。防衛省によると、いずれも最高高度約150㌔で約500㌔飛行し、日本のEEZ外に落下した。韓国軍によると発射地点は黄海北道谷山付近。

首里城正殿、再建へ 26年完成向け「起工式」 焼失してから約3年

2019年の火災で、正殿など6棟が全焼した首里城(那覇市)の再建に向け、内閣府は3日、沖縄の日本復帰50年記念事業の一つとして、工事の安全を祈願する起工式を開いた。首里城は「沖縄のシンボル」とも言われ、火災前は年間約280万人が訪れた観光拠点でもある。内閣府によると、正殿完成は26年秋を予定している。

起工式前には、正殿の再建に使われる予定の材木「オキナワウラジロガシ」を首里城まで運び、奉納する祭事「木遣行列」が行われた。琉球王朝時代からの伝統行事で、県内外の約130人が参加。当時の衣装を身につけ、守礼門までの道をゆっくり進んだ。

首里城の再建に向けて開かれた起工式=3日午後、那覇市の首里城公園

全国で新たに6万7473人感染 前週から2.4万人増 新型コロナ

厚生労働省は3日、新型コロナウイルスの感染者が全国で新たに6万7473人確認されたと発表した。前週の木曜日より約2万4000人増えた。都道府県別の新規感染者は、北海道7257人▽東京都6686人▽愛知県4037人▽大阪府3781人――など。

【1年前の今日の出来事】 2021年11月3日