2022年10月5日 今日の出来事

立憲・泉代表、細田衆院議長に異例の質問 ヤジが飛び、議場は騒然

立憲民主党の泉健太代表は5日始まった衆院代表質問で、世界平和統一家庭連合(旧統一教会)との関係について、細田博之議長に質問した。代表質問は議長との質疑は想定されておらず、異例の質問だが、泉氏は「答弁できないようでしたらしぐさでお答えいただきたい」と促した。

泉氏は「寄付金を受け取ったり、パーティー券の購入はありませんか」などと質問。振り返って後ろの議長席に座る細田氏を10秒近くじっと見つめた。複数の議員から「議長!」「答えろ!」「失礼だろ!」などのヤジが一斉に上がり、議場内は騒然となった。

立憲・泉代表、細田衆院議長に異例の質問

首相長男の秘書官起用「私物化」「タイミング悪い」 与野党に波紋

岸田文雄首相が長男を政務担当の首相秘書官に起用したことをめぐり、野党から批判が相次いでいる。首相は5日の衆院本会議で「適材適所」と述べたが、自民党内からも「タイミングが悪い」(中堅)との声が出ている。

「公私混同との批判も招きかねない。余計なお世話だが、(政権の)支持率低下のさなかの人事として理解できない」

5日午後、衆院本会議で行われた代表質問で立憲民主党の西村智奈美代表代行が、前日に発令された長男・翔太郎氏(31)の首相秘書官人事についてただすと、発言に賛同する拍手と、ヤジが飛び交った。これに対し、首相は「政権発足から1年の節目をとらえ、適材適所の観点から総合的に判断した」と答えた。

首相長男の秘書官起用「私物化」「タイミング悪い」

北朝鮮ミサイル非難決議、衆院が全会一致で採択 参院は6日にも

衆院は5日の本会議で、4日の北朝鮮による弾道ミサイル発射を非難する決議を全会一致で採択した。参院も6日に同様の決議を採択する方向だ。

衆院の決議は、発射は国連安全保障理事会の関連決議や日朝平壌宣言に違反すると指摘し、「本院は、北朝鮮に対し厳重に抗議し、最も強い表現で非難する」とした。そのうえで日本政府に対し、国連加盟国への「制裁強化の働きかけ」と、米国、韓国などと連携した「一層厳格で実効的な措置」を要求。「最重要課題である拉致問題の包括的かつ早急な解決を図るべく、政府の総力を挙げた努力を傾注すべきだ」とも強調した。

衆院の北ミサイル抗議決議、全会一致で採択

ノーベル化学賞に米とデンマークの3氏 シャープレス氏は2度目

スウェーデン王立科学アカデミーは5日、2022年のノーベル化学賞を米国とデンマークの3氏に授与すると発表した。授賞理由は「簡便な化学反応や生物学的反応を使って機能性分子を作る手法の開発」。

受賞が決まったのは、▽デンマーク・コペンハーゲン大のモーテン・メルダル教授▽米スタンフォード大のキャロリン・ベルトッツィ教授▽米スクリプス研究所のバリー・シャープレス教授――の3氏。シャープレス氏は野依良治氏と共同受賞した01年以来、2度目の化学賞受賞となる。

授賞式は12月10日、ストックホルムで開かれる。新型コロナウイルスの感染拡大の影響で開催を見送ってきた授賞式後の晩さん会が3年ぶりに開かれ、21年に物理学賞を受賞した真鍋淑郎氏ら過去2年間の受賞者も招待される。

横田めぐみさん同級生ら合唱 誕生日に合わせ―新潟

朝鮮による拉致被害者の横田めぐみさん=拉致当時(13)=の誕生日の5日、小・中学校の同級生らが母校の新潟市立寄居中学校で、早期帰国を祈って「翼をください」を合唱した。

「翼をください」はめぐみさんが中1で拉致される前に、校内の合唱コンクールでクラスで歌って優勝した思い出の曲。新型コロナウイルス感染症の影響で中止した2020年を除き、12年から毎年歌っている。今年は「同級生の会」メンバーの8人のほか、めぐみさんが通った市立新潟小で音楽を教えた元教諭ら6人が初めて参加した。

同会代表の池田正樹さん(58)は、「僕たちも諦めないからめぐみさんも諦めないで。必ず空港まで迎えに行かせて」と語り掛けた。めぐみさんの母、早紀江さん(86)は報道陣に対し、電話で「時間の流ればかり感じて、非常に寂しい」と述べた。

国内感染、4万1018人 東京4067人―新型コロナ

国内で5日、新たに4万1018人の新型コロナウイルス感染が確認された。1日当たりの新規感染者は、前週の水曜日と比べ約8500人減った。死者は86人。厚生労働省によると、全国の重症者は前日比7人減の160人だった。

東京都では、新たに4067人の感染が確認された。新規感染者は、前週の水曜日と比べ1260人減少した。新たな死者は7人。都によると、新規感染者の直近1週間平均は3770.9人で前週比60.1%。

【1年前の今日の出来事】 2021年10月5日