林外相がウクライナ外相とワルシャワで会談、連帯を表明
林芳正外相は2日、ポーランドの首都ワルシャワに到着した。岸田文雄首相の特使として同日、ロシアの侵攻を受けたウクライナのクレバ外相と会談し、「われわれの政府と国民はウクライナの人々と共にいる」と述べ、連帯を表明した。
林氏は5日に帰国する。政府は、ウクライナから日本行きを希望する避難民ら約30人を政府専用機に同乗させる方向で準備している。
チェルノブイリ原発を占拠していた多くのロシア兵が被ばく
ロシアによるウクライナ侵攻で、ウクライナ北部のチェルノブイリ原発を占拠していた多くのロシア兵が被ばくしたと海外メディアが報じた。ウクライナのウクルインフォルム通信によると、放射線の急性症状が出て、パニックに陥ったロシア兵もいるという。
チェルノブイリ原発は旧ソ連時代の1986年4月に、試験運転中の4号機が暴走して爆発し、大量の放射性物質が飛散した。数百万人が被ばくしたとされ、事故の深刻さを示す国際評価尺度(INES)は最悪の「レベル7」。36年たった現在も廃炉作業は続いており、4号機はコンクリート製の「石棺」で覆われ、その後にアーチ形シェルターをかぶせ、放射性物質のさらなる飛散を防いでいる。しかし周辺では、いまだに放射性物質に汚染された場所が残っている。
マリウポリに赤十字入れず 17万人取り残され人道危機続く
ロシア軍の侵攻を受けたウクライナで、南東部マリウポリから1日、避難のために戦闘を一時停止する「人道回廊」を通じて約3000人が脱出した。ウクライナのティモシェンコ大統領府副長官が明らかにした。ただ、民間人避難を支援する予定だった赤十字国際委員会(ICRC)は、安全が確保されなかったためにマリウポリ入りを断念したと発表した。2日に再度、現地入りを目指すとしている。
ロシアは要衝であるマリウポリの制圧を目指して長期間にわたり包囲し、砲撃を続けている。市内には今も約17万人が取り残されていると報じられ、食料や衣料品が不足するなどの人道危機が起きている。
44都道府県で感染者増 直近1週間、再拡大に警戒
新型コロナウイルスの直近1週間の新規感染者数が44都道府県で前週と比べ増加したことが、内閣官房の2日までのまとめで分かった。急速な再拡大には至っておらず病床は余裕があるが、感染「第6波」が十分に収まらないまま「第7波」を迎える恐れもあり、専門家が警戒を強めている。2日に報告された全国の新規感染者は4万8825人で、前週の同じ曜日から約1500人増えた。
東京で新たに7395人感染 前週土曜とほぼ同水準 新型コロナ
東京都は2日、都内で新型コロナウイルスの感染者が新たに7395人確認されたと発表した。前週土曜日(7440人)とほぼ同じ水準。直近7日間を平均した1日当たりの新規感染者数は7622.4人で、前週比は121.5%となった。
129億年前の星を観測 ハッブル望遠鏡、記録更新
米ジョンズ・ホプキンス大と千葉大などの国際チームは、129億年前に輝いていた星の光をハッブル宇宙望遠鏡で観測することに成功したと英科学誌ネイチャー電子版に発表した。単独の星としては、これまで最古だった約90億年前との記録を大きく塗り替えた。
千葉大の大栗真宗教授(宇宙物理学)は「現在の宇宙の星と質量や成分を詳細に比較できれば、宇宙がどのように進化したかを知る手掛かりになるかもしれない」と話した。今後、より高性能なジェームズ・ウェッブ宇宙望遠鏡でも観測を続ける予定という。
【1年前の今日の出来事】 2021年4月2日