立憲代表選、混戦必至 4氏立候補、地方・党員票カギ 30日投開票
枝野幸男前代表の辞任に伴う立憲民主党の代表選が19日告示され、逢坂誠二元首相補佐官(62)、小川淳也元総務政務官(50)、泉健太政調会長(47)、西村智奈美元副厚生労働相(54)の4氏が立候補した。来夏の参院選に向けた党の立て直し、共産党との連携のあり方などが争点。30日の臨時党大会で投開票される。
代表選は党所属の国会議員、地方議員、党員・サポーターの投票により計572ポイントを争う。1回目の投票で過半数のポイントを得た候補がいない場合、上位2人の決選投票を実施する。国会議員の推薦人は逢坂、西村両氏が各20人、小川、泉両氏が各25人で、衆参議員140人の7割近い94人が態度を明らかにした形。決選を視野に入れた混戦が必至で、地方議員や党員・サポーター票の動向もかぎとなる。
4氏の共同記者会見で、逢坂氏は「国民の役に立ち、信頼される政党になる必要がある」、小川氏は「政権の受け皿たり得る政党に昇華させたい」と強調。泉氏は「政策立案政党へ転換しなければならない」、西村氏は「地方、女性、草の根の声を生かせると確信している」と訴えた。
大谷翔平、どこまでも挑戦 満場一致のMVPに「来年も頑張ろう」
投打の「二刀流」で見せた歴史的な活躍は「1位満票」という最高の形でたたえられた。米大リーグ・エンゼルスの大谷翔平(27)が18日(日本時間19日)、今季ア・リーグの最優秀選手(MVP)に「満場一致」で選ばれた。日本選手ではマリナーズ時代のイチロー以来2人目となる最高の栄誉を受けた大谷は「(MVPを)取ること自体が初めてで特別だし、なおかつ皆さん1位に入れてくれたのがうれしくて、またさらに来年頑張ろうという気持ちにさせてくれた」と声を弾ませた。
大谷翔平選手の記念切手発売 日本郵便、1セット6100円
日本郵便は19日、米大リーグ、エンゼルスの大谷翔平選手のア・リーグ最優秀選手(MVP)選出を記念した「プレミアムフレーム切手セット」を発売すると発表した。価格は1セット6100円(送料込み)。申し込みは、20日から来年1月16日まで「郵便局のネットショップ」などで受け付ける。
大谷選手の写真を使った切手シート(84円切手5枚)、ポストカード8枚、打撃フォームのこま撮り写真を蛇腹状に折り畳んだ冊子1冊、フェースタオル1枚をセットにした。受注生産で、来年1月下旬以降、順次発送する。郵便局の窓口では今月24日から来年1月14日まで申し込める。
AIが第6波予測、東京ピークで370人? 専門家は警戒呼びかけ
今冬の感染拡大が懸念される新型コロナウイルスの「第6波」をめぐり、最近になって人工知能(AI)が興味深い予測結果をまとめた。第6波は、感染者急増で医療逼迫をもたらした今夏の「第5波」すら上回る規模になるのではないかと警戒されているが、東京都はピーク時で370人と予測し、昨春の「第1波」並みとはじき出した。全国的に感染者が低く抑えられている日本だが、AIの予測が当たり、そのまま収束を迎えることができるのだろうか。
独、コロナ拡大止まらず 1日6.5万人、病床逼迫
ドイツの新型コロナウイルス感染拡大が止まらない状況となっている。18日に報告された新規感染者は6万5000人を超え、過去最多を記録した。集中治療室(ICU)の病床は9割が埋まった。死者は17日に294人となり、5月初め以来の水準となった。
ドイツのワクチン接種完了率は67%で、60%に達した8月末ごろから停滞している。公共放送ドイチュラントフンクによると、集中治療を受けている人のうち、74%がワクチン非接種者だ。ただ、この数字は9月には90%で、ワクチン接種済みの人の重症化も増えている。
来春卒業の大学生、就職内定率70%台を回復…文科省「業績回復で採用数増えた」
来春卒業する大学生の就職内定率(10月1日現在)は71.2%で、前年同期を1.4ポイント上回ったことが19日、文部科学、厚生労働両省の調査で分かった。前年は新型コロナウイルスの感染拡大で採用環境が悪化し、内定率は60%台に落ち込んだが、2年ぶりに70%台を回復した。文科省は「業績回復で採用数を増やした企業が多かった」としている。
調査は、全国の国公私立大62校の学生4770人を抽出し、推計した。男子は70.7%(前年同期比1.9ポイント増)、女子は71.7%(同0.8ポイント増)。文理別では、文系が70.8%(同2.1ポイント増)、理系が72.6%(同1.9ポイント減)だった。
86歳男性に博士号 大阪市立大 戦時下に過ごした満州の研究で
大阪市立大は19日、奈良市在住の川村邦夫さん(86)に博士の学位記を手渡した。川村さんは2016年に入学し、戦時下に自身が過ごした満州の研究に取り組んで学位論文をまとめた。川村さんは別の分野でも既に博士号を取得している。
論文のテーマは、満州における日本人への中国語教育の影響について。川村さんは「年齢を忘れ、先生やゼミ生と一緒に議論できた。ふるさとの満州が懐かしかったことが、研究の原動力だったのかもしれない」と振り返った。新型コロナウイルス禍の中、リモートで研究を続けたという。国内では95歳や88歳で博士号を取得した例がある。
夜空にぼんやり赤銅色 97.8%「ほぼ皆既」部分月食、全国で
19日夜、全国で部分月食が観測された。今回の月食は午後6時すぎに最大で月の直径の97.8%が地球の影に隠され、皆既に近い状態の部分月食となった。
薄雲が広がった静岡県富士宮市では午後6時前、富士山頂剣ケ峰の背後から月食中の満月が姿を現した。月の大部分が影に入り、皆既月食の時に見られるような赤銅色になっていた。満月が富士山頂にかかる姿は「パール富士」と呼ばれているが、今回は珍しい月食中のパール富士となり、待ち構えた数十人のカメラマンが盛んにシャッターを切っていた。