2021年4月30日

全国で新たに4687人感染 4月11万7700人、月別で過去2番目
新型コロナウイルスの感染者は30日、全国で新たに4687人確認された。死者は39人増えて計1万255人。4月の全国新規感染者は毎日新聞の集計で約11万7700人に上った。これまでに最多だった1月の約15万5000人に次ぐ多さで、拡大傾向にあった昨年12月の約8万7000人を大幅に上回った。

日本郵船のクルーズ船で1人陽性 横浜港に帰港へ
日本郵船のグループ会社「郵船クルーズ」(横浜市)は30日、運航中のクルーズ船「飛鳥II」の乗客1人の新型コロナウイルス感染が判明したと発表した。同船はツアーを中止し、5月1日にも横浜港に帰港する予定。同社などによると、船は29日に横浜港を出発し、6泊7日で青森県と北海道を巡って横浜に戻る予定だった。乗客は全員、出港の約1週間前にPCR検査を受け陰性を確認していたが、乗船時に再度検査したところ、30日に1人の陽性が判明した。発熱やせきなどの症状はないという。

聖火リレー交通整理した2人が感染 鹿児島・奄美市職員
鹿児島県奄美市は、市内であった東京五輪の聖火リレーの交通整理にあたった男性市職員2人が新型コロナウイルスに感染したと発表した。2人は市役所本庁舎に勤務する20代と30代の男性で、27日に市内で行われた聖火リレーで午前11時から約2時間、交通整理の業務にあたった。マスクを着用するなど感染防止対策をとっていたとしている。

モデルナ製ワクチン第1便、関空に到着 ベルギーから
米バイオ企業モデルナが開発した新型コロナウイルスのワクチンの第1便が30日午前、ベルギー・ブリュッセルから日本航空機で関西空港に到着した。モデルナ製ワクチンは、承認審査中。田村憲久厚生労働相は30日の閣議後会見で、承認について「すべての条件がそろえば5月中に、ということもあり得る」と語った。政府は、大規模接種の会場で使う方向で検討。計5000万回分(2500万人分)調達する契約を結んでいる。

インドに人工呼吸器300台供与 日本政府
政府は30日、新型コロナウイルスの爆発的感染拡大が続くインドに対し、酸素濃縮器と人工呼吸器を各300台供与することを決めた。同国の要請を受けた。加藤勝信官房長官は記者会見で「『自由で開かれたインド太平洋』実現に向けた重要なパートナーであるインドとの友好関係に鑑み、緊急援助を行うこととした」と語った。

河井元法相に懲役4年求刑 「犯罪史上突出して悪質」
2019年7月の参院選広島選挙区をめぐり、100人に計約2900万円を配ったとして公職選挙法違反(加重買収など)の罪に問われた元法相で元衆院議員の河井克行被告の論告求刑公判が30日、東京地裁であった。検察側は「我が国の犯罪史上、突出して悪質な公選法違反事件だ」と指摘し、懲役4年、追徴金150万円の実刑判決を求めた。弁護側の最終弁論は5月18日に行われる。

米戦略爆撃機と共同訓練 空自、東シナ海と日本海
航空自衛隊は30日、空自の戦闘機計15機が東シナ海と日本海で27日に米空軍のB52戦略爆撃機2機と共同訓練を実施したと発表した。沖縄県・尖閣諸島や台湾を巡る情勢を念頭に、中国をけん制する狙いがあるとみられる。空自によると、訓練は編隊を組んでの飛行と、相手の航空機を迎え撃つ内容だった。

米国を「死に神」になぞらえ揶揄 在日中国大使館がツイート
「米国が『民主』を持って来たら、こうなります」――。在日中国大使館が29日午後7時半ごろツイッターで、そんなつぶやきとともに、米国を死に神になぞらえた画像を投稿した。ツイートは、28日にあったバイデン米大統領の施政方針演説を受けたものとみられる。中国大使館が投稿した画像は、米国国旗を模した服を着た死に神が、イラク、リビア、シリアなどと書かれた扉を順番に開け、扉の向こうから血が流れ出してきているというもの。これに対し「これが大使館がするツイートか」「品がない」などと批判する書き込みが相次ぎ、投稿は30日午後に削除された。

GAFA、1~3月期の売上高が最高 「巣ごもり」継続、存在感増す
GAFAと称される米巨大IT企業4社の2021年1~3月期決算が29日、出そろった。新型コロナウイルス禍で喚起された「巣ごもり」需要がワクチン接種の開始後も継続し、売上高は4社ともに同期として過去最高となった。4社は、グーグルの親会社アルファベット、アマゾン・ドット・コム、フェイスブック、アップル。