福岡、熊本に線状降水帯 前線で大雨、「緊急安全確保」も―西・東日本と東北で警戒
対馬海峡から近畿、東海に延びる前線の影響で、12日午後は九州を中心に大雨となった。気象庁は午後2時ごろ、福岡県筑後地方と熊本県熊本地方で線状降水帯が発生したとの「顕著な大雨に関する情報」を発表。土砂災害や洪水の危険度が急激に高まっているとして、安全を確保するよう呼び掛けた。前線は今後1週間程度、本州付近に停滞する見込み。西・東日本と東北の広い範囲で大雨に警戒し、突風や落雷に注意する必要がある。
東京都内の感染「制御不能な状況」モニタリング会議が強い危機感
東京都内の新型コロナウイルスの感染動向などを分析する都モニタリング会議が12日に開かれ、都内の感染状況について、専門家が「かつてないほどの速度で感染拡大が進み、制御不能な状況だ」と述べ、災害レベルで感染が猛威を振るう非常事態だと指摘した。医療提供体制については「重症者が急増して深刻な機能不全に陥っている。現状の感染状況が継続するだけでも維持が困難になる」と強い危機感を示した。
都内の新規感染者の7日間平均は11日時点で3933.9人となり、前週の114%と増加が止まっていない。このペースが続けば2週間後に5113人になると予測されるという。国立国際医療研究センターの大曲貴夫・国際感染症センター長は「災害時と同様に自分の身は自分で守る感染防止のための行動が必要な段階だ」と呼び掛けた。
全国の新規感染者1万8888人、2日連続で更新 20府県で最多
新型コロナウイルスの感染者は12日、全国で新たに1万8888人確認され、過去最多を2日連続で更新した。1日あたりの感染者が過去最多となったのは、宮城、福島、埼玉、新潟、富山、長野、静岡、愛知、三重、滋賀、京都、大阪、兵庫、岡山、福岡、佐賀、長崎、熊本、鹿児島、沖縄の20府県。東京都も過去2番目に多い4989人だった。
東京港でヒアリ約300匹見つかり駆除進める
今月7日、東京港の中央防波堤外側コンテナふ頭で強い毒を持つヒアリが約300匹見つかり、環境省が駆除を進めている。環境省は全国の港湾を対象にヒアリが生息していないか定期的に調査を行っている。
イタリア シチリア島で48.8度 ヨーロッパ観測史上 最高気温に
地中海沿岸の熱波の影響で、イタリア南部では気温が48.8度まで上昇し、ヨーロッパでの観測史上、最高の気温を記録した。WMO=世界気象機関のデータでは、これまでのヨーロッパの最高気温は1977年にギリシャの首都アテネで観測された48度。
こうした中、地中海沿岸では、イタリアやギリシャなどで山火事が相次ぎ、このうち、2000人以上が避難を余儀なくされているギリシャのエビア島では、イギリスやフランスなど各国の消防士も加わり消火活動が続いている。