「状況続けば医療逼迫の危機」 東京感染者1300人超に強い警戒感
東京都は15日、都内で新型コロナウイルスの感染者が新たに1308人確認されたと発表した。1日あたりの感染者が1300人を超えるのは、1485人の感染が確認された1月21日以来、約半年ぶり。前週の木曜(896人)から412人増えた。年代別でみると、20代が450人で最多。30代256人、40代211人、50代153人と続いた。65歳以上の高齢者は45人だった。
都が15日に開いた新型コロナの感染状況などを分析するモニタリング会議では、専門家が「この状況が続けば医療提供体制が逼迫の危機に直面する」と強い警戒感を示した。
新規感染者の7日間平均は14日時点で817.1人。前週比で131%と急増している。このペースが続けば、新規感染者の7日間平均は東京オリンピック期間中の今月28日時点で約1402人、大会後の8月11日時点で約2406人になるという試算も示され、年末年始の「第3波」のピーク(1月11日時点で約1816人)を大きく超える可能性があると指摘された。
千葉県「まん延防止」に鎌ケ谷、八千代追加へ 流山など3市も検討
千葉県の熊谷俊人知事は15日の定例記者会見で、新型コロナウイルスの感染対策「まん延防止等重点措置」の対象区域に、鎌ケ谷市と八千代市を追加する考えを明らかにした。流山、野田、我孫子の3市も検討しており、16日の対策本部会議で判断し、19日に追加する。
大阪府は新たに324人感染 前週から199人増 新型コロナ
大阪府は15日、新型コロナウイルスの感染者が新たに324人確認されたと発表した。1日あたりの新規感染者数が300人を上回るのは2日連続。前週木曜(8日)の125人から199人増えた。
自民・林氏が衆院くら替えを会見で正式表明
山口県宇部市で記者会見し、次期衆院選山口3区へのくら替え出馬を正式表明した。将来、党総裁や首相を目指すため「ハードルを越えなければならない」と強調した。3区には自民現職で二階派(志帥会)の河村建夫元官房長官(78)も立候補する意向で、保守分裂選挙が確実となった。二階俊博幹事長は公認に関し、現職を優先する方針を示しており、林氏がくら替え出馬した場合、処分も辞さない考えだ。ただ、林氏は「決意を貫きたい」と無所属でも立候補すると強調した。準備が整い次第、参院議員は辞職する。
横浜市長選 林文子氏が4選出馬を表明 IR誘致に改めて意欲
任期満了に伴う横浜市長選(8月8日告示、22日投開票)に、現職の林文子氏(75)が15日、4選を目指して立候補すると表明した。市政の継続性が重要だとして、市が進めるカジノを含む統合型リゾート(IR)誘致に改めて意欲を示した。IR誘致の中止を主張する前国家公安委員長の小此木八郎氏(56)や元横浜市立大教授の山中竹春氏(48)=立憲民主党推薦=らも出馬を表明しており、林氏で9人目。
池袋暴走事故 飯塚被告に禁錮7年を求刑 東京地検
東京・池袋で2019年4月、近くの主婦、松永真菜さん(当時31歳)と長女莉子ちゃん(同3歳)が乗用車にはねられ死亡した事故で、自動車運転処罰法違反(過失致死傷)に問われた旧通産省工業技術院の元院長、飯塚幸三被告(90)に対し、東京地検は15日、東京地裁(下津健司裁判長)の公判で、禁錮7年を求刑した。
起訴状などによると、飯塚被告は19年4月19日、東京都豊島区の道路を時速60キロで走行中、車線変更の際にブレーキペダルと間違えてアクセルペダルを踏み続け、時速96キロで交差点に進入。自転車で青信号の横断歩道を渡っていた松永さん母子をはねて死亡させ、通行人ら9人を負傷させたとされる。飯塚被告は「ペダルは踏み間違えていない。私の過失はない」などと無罪を訴え、車の不具合が原因だったと主張している。
持続化給付「不正受給」1万件超 経産省、刑事告発へ 実名公表も
新型コロナウイルスの影響で収入が減った事業者らに支給する政府の持続化給付金を巡り、不正受給の疑いがある申請が1万件を突破する見通しであることが分かった。大半はフリーランスを含む個人事業主による申請。経済産業省は悪質なものについては原則全てを詐欺容疑で刑事告発する。さらに、返還に応じない人などは氏名や所在地を公表していく。