2021年6月20日

静岡知事選、川勝氏が4選 リニア着工は引き続き困難に
静岡県知事選は20日、投開票され、現職の川勝平太氏(72)が、前自民党参院議員の岩井茂樹氏(53)=自民推薦=を破り、4選を確実にした。JR東海が2027年開業をめざすリニア中央新幹線(品川―名古屋)の静岡工区に関し、川勝氏は着工を認めておらず、着工が困難な状況が続く見通しだ。

リニア問題について、選挙戦で川勝氏はトンネル工事に伴い、県民の生活を支える大井川の水量が減少する可能性を指摘し「一度立ち止まって考えるべきだ」と主張。岩井氏は、着工は地元の理解を条件としつつ、住民やJR東海などを交えた関係者による円卓会議の設置も提案していた。

川勝氏は立憲民主、共産、国民民主3党の県組織の支援のほか、連合静岡の推薦をうけた。3期12年の実績などを訴え事実上の与野党対決を制した。

岩井氏は、川勝氏の県政運営をたびたび批判してきた自民県連が擁立。知事選に際して、党本部から12年ぶりに推薦を得た候補者として組織戦を展開したが、支持を広げられなかった。公明が自主投票になったことも響いた。

ウガンダ選手団、PCR検査1人陽性 成田空港で判明
東京五輪・パラリンピックに出場する東アフリカ・ウガンダの選手団9人が19日夕、成田空港に到着。このうちの1人が、空港での新型コロナウイルスのPCR検査で陽性だったことがわかった。来日した海外の五輪選手団で陽性が判明したのは初めて。

来日したのはボクシングや重量挙げ、水泳の選手とコーチら。内閣官房によると、全員が出国前にアストラゼネカ社製のワクチンを2回接種。出国96時間以内に2回のPCR検査を受け、陰性証明書を持っていたという。

選手団は19日午後6時すぎ、一般客約80人が降りた後、マスク姿で1列になって到着ゲートに姿を見せた。その後、空港検疫で唾液による抗原検査を受けたが、1人は結果が出なかったためPCR検査を受けたところ、陽性だとわかった。残りの選手らは20日未明、事前合宿地の大阪府泉佐野市へ夜行の貸し切りバスで移動を始めた。

1000人ヨガ、高野山から配信 インド首相提唱のイベント
国連が定める「国際ヨガの日」(21日)にちなむイベント「1000人ヨガ」が20日、世界遺産の山岳霊場、高野山(和歌山県高野町)を会場にオンライン配信であった。国際ヨガの日はインドのモディ首相が提唱し、2014年に制定され、夏至に世界中でイベントがある。関西でも16年からワークショップなどが行われてきたが、昨年はコロナ禍で中止され、今年は「国際ヨガDAY関西2021 in 和歌山」が2年ぶりの開催。恒例の「1000人ヨガ」は感染防止のためオンラインで行い、高野山・壇上伽藍の根本大塔前で指導者ら約20人がヨガをする様子を配信。全国で約1100人がそれぞれの場所から参加した。

熟練の技 川面で共演 2年ぶり、宇治川の鵜飼 7月1日から
京都府宇治市観光協会は、新型コロナウイルス禍で中止していた「宇治川の鵜飼」を、7月1日から2年ぶりに開催する。宇治橋上流にある府立宇治公園周辺で、鵜匠の操るウミウが魚を捕る様子を観覧できる。感染防止策で、2021年は船上で飲食できる貸し切り船はやめ、乗合船のみを運航する。9月30日まで。宇治の夏の風物詩である鵜飼は2016年以降、毎年7月1日~9月30日の92日間開催され、多い時で延べ7000人が訪れていた。20年はコロナ禍で、同協会が開幕直前に「当面の間の延期」を決めたが、9月に再開のめどが立たないとして中止に追い込まれた。

ブラジル、コロナ死者50万人超 サッカー国際大会で多数感染
ブラジル保健省は19日、新型コロナウイルスによる死者が50万800人となったと発表した。前日から2301人増えた。50万人を超えたのは米国に次いで2か国目。累計感染者は前日から8万2288人増え1788万3750人となった。

ブラジルでは国民の約1割しか必要回数のワクチン接種を完了しておらず、感染第3波の到来が懸念されている。国民の反対にもかかわらず強行されたサッカーの南米選手権(コパ・アメリカ)では、17日までに各国代表やスタッフ計65人の感染が判明。こうした事態を受け、19日には全国各地で新型コロナ軽視の姿勢を貫くボルソナロ大統領への抗議デモが実施された。