予算案、3月2日衆院通過へ 接待問題で1日に集中審議
国会は週明け、2021年度予算案の衆院審議が節目を迎える。野党は1日の衆院予算委員会集中審議で総務省幹部の接待問題などを取り上げ、菅義偉首相の責任を厳しく追及する方針。ただ、新型コロナウイルス感染症対応を考慮して日程闘争には慎重で、予算案は2日に衆院を通過し、論戦の舞台は3日から参院に移る見通しだ。
政府が追加経済対策検討 回復二極化、広がる格差 現状支援は不十分
政府・与党が新たな経済対策の検討を始めるのは、新型コロナウイルス感染拡大に見舞われた日本経済の中で、回復が先行する製造業や株高の恩恵に浴する富裕層と、苦境が続く非製造業や中小企業、困窮世帯との二極化が鮮明だからだ。3月下旬の予算案成立前から検討に着手し、新年度早々にも取りまとめたい方針だ。
香港当局、民主派47人起訴 国家政権転覆罪
香港当局は28日、警察が1月に一斉逮捕した民主派50人超のうち47人を、国家安全維持法(国安法)が定める国家政権転覆罪で起訴した。起訴された47人は、昨年9月に予定された立法会(議会)選挙に向け、民主派が候補者調整の目的で7月に実施した「予備選」の関係者。2014年の「雨傘運動」発起人であり予備選を主導した戴耀廷氏や服役中の黄之鋒氏、複数の元立法会議員が含まれる。
欧州 コロナワクチン証明書で温度差 差別懸念、経済回復期待
新型コロナウイルスワクチンの接種を受けた人が取得できる証明書の活用をめぐり、欧州内で温度差が生じている。欧州連合(EU)のミシェル大統領は25日、「ワクチン未接種者に対する差別を招く恐れがある」と懸念を表明。一方、国内経済を観光に依存するギリシャやスペインなど南欧諸国は、証明書の活用に前向きだ。世界で最もワクチン接種が進むイスラエルは、接種者に「グリーンパス」を発行。AFP通信によれば、ホテルなど一部の施設で利用者にパスの提示が義務付けられている。
足利山火事、3月1日にも鎮圧 火勢弱まる、発生から1週間
栃木県足利市の山火事は28日で発生から1週間となった。風が穏やかなことや消火活動が奏功し火勢は弱まり、延焼はほぼ収まった。和泉聡市長は記者会見で「急激な変化がなければ、1日には鎮圧を宣言できる」との見通しを示した。