水道橋博士、名誉棄損訴訟被告で出廷 参院選当選したら「反松井一郎法」作る、「相手が謝るまでやめません」

水道橋博士「相手が謝るまでやめません」 松井大阪市長との裁判 第1回口頭弁論 政治・経済

水道橋博士、参院選当選したら「反松井一郎法」作る…名誉棄損訴訟被告で出廷

水道橋博士、参院選当選したら「反松井一郎法」作る…名誉棄損訴訟被告で出廷(スポーツ報知 2022年5月31日 6時20分)

日本維新の会代表の松井一郎大阪市長(58)がSNSで名誉を毀損されたとして、タレントの水道橋博士(59)に対して550万円の損害賠償を請求した民事訴訟の第1回口頭弁論が30日、大阪地裁で開かれ、被告の博士が出廷した。

博士は「反維新タイガース」とダジャレに怒気を込めた虎の顔のマスクを着けて被告席へ。この日は進行調整のみで8分で終わったが、博士は手を挙げて「松井一郎さんはいらっしゃっていないのですか。マスクをしているので(顔が)分からない」と本人不在の原告席にイヤミをぶつけた。博士が出廷するのは1996年の変装免許証事件(罰金刑)以来2度目といい「漫才より楽」と笑った。

訴状によると、YouTubeで「維新の闇 経歴ヤバすぎ」との動画を見た博士が今年2月にツイッターで紹介。その投稿には「強姦疑惑…」などの文字と松井氏の写真を配した動画のサムネイルが添付された。原告側は「事実であるような印象を受ける」と主張。投稿がリツイートで拡散されたことも問題視している。

博士は閉廷後の会見で「訴えられる経験がないので恐怖感を感じた。僕が動画を作ったわけではない」と不満顔。裁判はウェブ会議で進行し、原則非公開となるが、博士は「裁判を劇場化する。相手が謝るまでやめない」とケンカ上等の姿勢で、SNSや動画などで報告していくという。代理人を務める弁護士の米山隆一衆院議員(54)は「ツイートで『松井氏が強姦をした』と100人中99人は誤解しない。名誉毀損になると思わない」と反論した。

博士は6月公示の参院選で、れいわ新選組から比例代表で出馬する。当選した場合、批判相手を威圧する目的で起こす「スラップ裁判」を禁ずる法案を作りたいという。「権力者の私人に対する口封じ、イジメをなくす。『反松井一郎法』の名でもいい。議員になったら松井市長と公開討論をしたい」。大阪での選挙演説も予定。会見後には大阪市役所を訪れ、静かに闘志を燃やした。

水道橋博士「相手が謝るまでやめません」 維新・松井一郎氏に訴えられた裁判の第1回口頭弁論出廷

水道橋博士「相手が謝るまでやめません」 維新・松井一郎氏に訴えられた裁判の第1回口頭弁論出廷(スポニチ 2022年5月30日 13:32)

第26回参院選(6月22日公示予定)にれいわ新選組から比例代表で出馬する意向のお笑いコンビ「浅草キッド」の水道橋博士(59)は30日、大阪地裁で開かれた日本維新の会代表・松井一郎大阪市長(58)に名誉毀損で訴えられている裁判の第1回口頭弁論に出廷。会見で「訴状を見て恐怖感を感じた。相手が謝るまでやめません」と徹底抗戦の構えを改めて示した。

阪神の虎のマスクを着け「反維新タイガース」とボケてみせた博士。「被告席に座るのは2回目かな?」と入廷した。確認事項のみで10分ほどで第1回口頭弁論が終わりを迎えたその時、「裁判長」と手を挙げた。質問を認められ、「松井一郎さんはいらっしゃってないのですか?マスクをしているので(顔が)分からない」と3人の弁護士をみて発言。傍聴席から笑い声も起こるなか閉廷した。

事の発端は松井市長の経歴疑惑を紹介したYouTube動画での「維新の闇、パワハラ、傷害事件、裏口入学、強姦疑惑…経歴ヤバすぎ」と記載されたサムネイルを博士が引用し「これは下調べが凄いですね。知らなかったことが多いです。維新の人たち&支持者は事実でないなら今すぐ訴えるべきだと思いますよ(笑)」とリツイート。松井市長が動画作成者ではなく博士を告訴し、550万円の損害賠償を求めた。

10年前に裏口入学に関して報じた週刊文春を訴えず、さらに最初に投稿したユーチューバーを訴えずに自分だけを訴えたことにも疑問だらけで不満あり。「スラップというか、戦略的訴訟であることは間違いない」と代理人を務める米山隆一弁護士(54)も語った。

“スラップ”とは個人、ジャーナリスト、市民団体による批判や反対運動を封じ込めるために威圧や口封じを意図して企業や政府、自治体が起こす訴訟のこと。「国会議員になって、反スラップ法を作ります。諦めない。松井一郎さんとも公開討論したい」と博士は決意を新たにした。

会見後は大阪地裁から南へ200メートルほどの大阪市役所に足を運んだ。「(参院選の)街頭演説、市役所の前でやります。いいらしいんで。東国原さんに応援演説してもらおうかな?『元維新だからできるわけないだろ?』と言われたけど、説得します」。今後はWEB会議で裁判は進められる。裁判で、選挙で、維新と決着をつけにいく。

松井一郎・大阪市長、水道橋博士さんを提訴…「犯罪行為をしたかのような内容拡散」

松井一郎・大阪市長、水道橋博士さんを提訴…「犯罪行為をしたかのような内容拡散」(読売新聞 2022/05/30 17:45)

大阪市の松井一郎市長(日本維新の会代表)がツイッターの投稿内容で名誉を傷つけられたとして、タレントの水道橋博士氏(59)に対し、550万円の損害賠償を求める訴訟を大阪地裁に起こした。30日に第1回口頭弁論があり、水道橋氏側は請求棄却を求めた。

訴状によると、水道橋氏は今年2月、自身のツイッターで、第三者が作った松井氏に関するユーチューブ動画を紹介。「維新の闇」「経歴ヤバすぎ」などと書かれた動画の要約画像を引用したうえで、水道橋氏はこの動画について「下調べが 凄すご い。知らなかったことが多い」とコメントし、事実であるかのような印象を与えたとしている。

松井氏側は「事実ではないのに過去に犯罪行為をしたかのような内容を拡散させ、極めて悪質だ」としている。

水道橋氏は取材に「政治家が訴訟で市民の発言を抑え込もうとするのは横暴だ」と話した。