公明・山口氏「同じ穴のむじな」発言に批判 「連立解消」トレンドに(毎日新聞 2023/12/20 20:24 最終更新 12/20 20:25)
自民党の派閥による政治資金パーティー収入の裏金疑惑を巡り、公明党の山口那津男代表が「同じ穴のむじなとは見られたくない」と発言。この主張に対し、SNSでは「ずっと連立してきたのにそ知らぬ顔でそれはないでしょう」などと批判が上がり、「連立解消」のワードが一時トレンド入りした。
公明党が17日に動画投稿アプリTikTok(ティックトック)に配信した動画内で、山口代表は自民党の不祥事を「多すぎます」と非難。副大臣や政務官の辞職に続き、政治資金問題が起きている現状に、「政権自体に不信感が強まる」と指摘し、「同じ穴のむじなとは見られたくないです」と発言した。
動画は党の公式Xにも投稿され、報道などで広まった。
「同じ穴のむじな」とは「一見しただけでは違うように見えても、実は同じ」ことを指す言葉で、Xには
「そこまで批判するならば、連立解消したらどうなのか」
「同じだと思われたくないなら、連立解消すべき」
などの投稿が相次いだ。落語家の立川雲水さんは「同じ穴で無視な!です」と皮肉った。他にもX上では、
「何を他人事のように」
「虫が良すぎる」
などの批判もあった。
公明党は1999年以降、民主党政権時代(2009~12年)を除いて、自民党と連立政権を組んで与党の地位を固めてきた。
毎日新聞が23年6月に実施した全国世論調査で、両党が連立を続けるべきかどうかを支持政党にかかわらず聞いたところ、「続けるべきだとは思わない」が67%で、「続けるべきだと思う」の17%を上回った。【デジタル報道グループ】