未来予測2040(中國新聞 2023年4月5日 最終更新: 07:01)
タブレットで料理を注文すれば、ロボットが運んでくる。そんな光景を中国地方の飲食店でも随分、見かけるようになった。新型コロナウイルス対策に加え、人手不足の業界で活躍する姿が頼もしい。
この先も、引く手あまただろう。団塊ジュニア世代が高齢者となる2040年に労働者不足が1100万人超になるとの未来予測を東京のリクルートワークス研究所が明らかにした。飲食のほか介護や商品販売、運送、建設などの業種で深刻らしい。
問題解決の一助となるだろうか。今月1日、特定の条件下でドライバーなしでの車の一般道走行を認める「レベル4」の自動運転が解禁された。過疎地域の暮らしを支える手だてとして注目される。
まずは福井県永平寺町が名乗りを上げた。町出資の第三セクターが住民の移動サービスとして運行を計画する。電動カートを改造した専用車両が既に国の認可を受け、準備が着々と進む。さて、無人運転の車が中国路を走る日はいつになることやら。
物流業界では40年といわず「2024年問題」が待ち構える。残業規制強化でトラック運転手が不足し、荷物を運び切れない恐れがあるという。危機克服へ技術の進展が待たれる。