英トラス首相、在任45日めで辞任発表 殺到する岸田首相への「彼女の潔さを見習って」の意見(FLASH編集部 2022.10.21 18:59)
10月20日(現地時間、以下同)、英国のトラス首相が辞任する考えを明らかにした。9月6日に首相に就任してから、45日め。英国史上、もっとも在任期間の短い首相となった。
「トラス首相は平和活動家の両親を持ち、自身もリベラル政党である自由民主党に所属したこともある、異色の経歴を持ち、大学卒業後に保守党に入党しました。2010年に下院議員に初当選し、ボリス・ジョンソン政権では貿易担当大臣や外務大臣を歴任しました」(政治ジャーナリスト)
ロシアのウクライナ侵攻で、すでにエネルギー価格が高騰し、インフレも進んでいる状況で就任したトラス首相。大型減税を看板政策として打ち出したものの、財源の裏づけが乏しく、英ポンドや国債が暴落するなど、市場は大混乱。10月に入って、減税策の大半を撤回することになった。
「この1週間ほど、保守党内でも辞任を求める声が高まっていましたが、トラス首相は続投する姿勢を見せていました。しかし、10月19日に重要閣僚であるブレイバーマン内務大臣が辞任を表明。閣僚規範に違反したことを表向きの理由にしていましたが、トラス首相への批判ともとれる辞表を提出しており、事実上、“抗議の辞任”と受け取られています」(前出・政治ジャーナリスト)
19日時点で、トラス政権への英国民の支持率はわずか7%。それでも続投する姿勢を見せていたトラス首相の、急転直下の辞任発表は、日本でも驚きをもって受けとめられたが、SNSではこうした反応も多数、投稿されている。
《英トラス首相 辞意表明だって。岸田首相、彼女の潔さを見習ってはいかがですか。》
《イギリスのトラス首相が辞任をするのですから、岸田文雄氏も見習って総理を辞任なさってください》
《辞任するイギリス女性首相トラスより、はるかに無能な岸田はなぜまだ総理やってるんだよな。この国は内実はとうに滅んでいるんだけどな》
「トラス首相の辞任を受けて、『岸田文雄首相も辞任すべきだ』というコメントが数多く投稿されているのです。トラス首相の辞任のおもな理由は経済政策の失敗ですが、日本もまた、深刻な物価高やエネルギー価格の上昇に直面しています。岸田首相の支持率も“危険水域”と呼ばれる水準にあるためか、批判の矛先を岸田首相に向けるネットユーザーが続出したものと思われます」(前出・政治ジャーナリスト)
現在、日本では臨時国会の真っ最中。経済対策のための補正予算や、重要な法案についての論戦が引き続き繰り広げられる予定だ。岸田首相は難局を乗り越えることができるか。
( SmartFLASH )