今年の漢字は「熊」 各地で出没、被害…京都・清水寺
2025年の世相を表す「今年の漢字」に「熊」が選ばれ、京都市東山区の清水寺で12日、森清範貫主が揮毫(きごう)した。全国各地で「熊」の被害が相次ぎ、国民の関心と不安が集中したことなどを反映した。今年の漢字で「熊」が選ばれたのは初。
応募総数は18万9122票で、「熊」は2万3346票だった。2位は「米」で、昨年から続く米価格の高騰や備蓄米の放出、米国のトランプ大統領の相互関税による混乱などから2万3166票を集めた。3位は初の女性首相に高市早苗氏が就任したことなどを受けて「高」が選ばれ、1万8300票だった。
北海道、東北で震度4 津波20センチ観測、M6・9
12日午前11時44分ごろ、北海道と青森、岩手、宮城、秋田の4県で震度4の地震があった。気象庁によると、震源地は青森県東方沖で、震源の深さは17キロ。地震の規模はマグニチュード(M)6・9。気象庁は、北海道太平洋沿岸中部から宮城県にかけて津波注意報を出し、北海道えりも町と青森県の八戸港で20センチの津波を観測した。注意報は午後2時5分に解除した。
日銀、追加利上げへ 30年ぶり0.75%に 18日から決定会合
日銀、追加利上げへ 30年ぶり0.75%に 18日から決定会合
日銀は18、19日に開く金融政策決定会合で、追加利上げする方針だ。トランプ米政権の大規模関税の日本経済への打撃が想定より小さく、企業が来年も十分な賃上げを続ける見通しとなったため。円安進行による物価上昇(インフレ)を食い止める狙いもにじませ、物価高対策に苦慮する高市早苗政権との「協調」を演出する。
日銀は2024年3月のマイナス金利解除以降、3回の利上げを実施しており、現在の政策金利は0・5%程度。実際に追加利上げすれば0・75%程度と、1995年8月(当時は公定歩合)以来、約30年ぶりの高水準となる。
アスクル、サイバー攻撃による個人情報流出は約74万件と発表
通販大手アスクルは12日、サイバー攻撃による個人情報の流出について調査した結果、12日時点で顧客や取引先の情報など計約74万件の流出が確認されたと発表した。
流出した情報の内訳は、事業者向けサービスに関する顧客情報が約59万件、個人向けサービスに関する顧客情報が約13万2000件、業務委託先や商品仕入れなど取引先に関する情報が約1万5000件。グループ会社を含む役員や社員の情報も約2700件あった。
石破政権はどよーん、何も動かず 自民麻生氏が当てこすり
自民党の麻生太郎副総裁は11日、東京都内の会合で、発足から約1年で終わった石破政権について「どよーんとした感じで、何にも動かないという感じがあった」と当てこすった。麻生氏は自身が首相在任中に石破氏から退陣を迫られた経緯があり、距離がある。
石破政権と比較し、高市政権については高市早苗首相ら女性議員の活躍が目立っていると評価。「何となく明るくなった雰囲気がある。世の中のことが決まり、動いている感じもする」と持ち上げた。
経済安保で新枠組み 日韓豪などと中国対抗…米
米国務省は11日、人工知能(AI)や重要鉱物に関わるサプライチェーン(供給網)強化に向け、日本や韓国、オーストラリアなどと経済安全保障協力の新たな枠組みを立ち上げると発表した。レアアース(希土類)輸出規制などで経済的威圧を繰り返す中国に対抗し、同盟・友好国と共に経済安保で連携を深める。
国務省は「重要鉱物やエネルギー、半導体、AIインフラなどの安全で革新的な供給網を構築する戦略的取り組み」と説明。ヘルバーグ国務次官(経済問題担当)は米メディアに対し、「経済安保の取り組みで足並みをそろえ、(中国の巨大経済圏構想)『一帯一路』を阻止する結束力を持つことが可能になる」と強調した。
「今年の人」にAI設計者 人々の生活を一変…米誌タイム
米誌タイムは11日、毎年恒例の「今年の人」(パーソン・オブ・ザ・イヤー)に、人工知能(AI)関連企業のトップら「AIの設計者」を選んだと発表した。人々の生活を一変させる決断を下し、「AIは核兵器の登場以来、大国間の競争において、恐らく最も影響力のあるツールとなった」と指摘した。
選出理由について同誌のジェイコブス編集長は、「今年AIを構想し、設計し、構築した人々ほど大きな影響を与えた人物はいない」と説明。生成AIサービス「チャットGPT」を開発した米オープンAIのサム・アルトマン最高経営責任者(CEO)や半導体大手エヌビディアのジェンスン・フアンCEO、ソフトバンクグループの孫正義会長兼社長らを挙げた。

