2024年12月11日 今日の出来事

被団協にノーベル平和賞授与 日本2例目、核危機に「憤り」

被団協にノーベル平和賞授与 日本2例目、核危機に「憤り」

世界に被爆の実相を伝えてきた日本原水爆被害者団体協議会(被団協)に10日、ノーベル平和賞が授与された。被団協代表委員の田中熙巳さん(92)は受賞演説で、核使用が取り沙汰される現状に「限りない憤りを覚える」と危機感を示した。ノルウェーの首都オスロで開かれた授賞式でフリードネス・ノーベル賞委員長は「核兵器が二度と使われてはならない理由を、身をもって立証してきた」と評価し、被爆者の貢献に光を当てた。

代表委員の田中重光さん(84)、箕牧智之さん(82)も登壇。メダルと賞状を受け取った。日本の個人や団体への平和賞は非核三原則の表明などで1974年に受賞した佐藤栄作元首相以来50年ぶり2例目。

立民、補正予算の修正案提出 「能登」増額、基金減額

立民、補正予算の修正案提出 「能登」増額、基金減額

立憲民主党は11日、2024年度補正予算案の修正案を衆院予算委員会に提出した。能登半島地震の復旧・復興費用を増額し、各種基金への支出を削減する内容。衆院予算委は昼の理事会で、12日に修正案の趣旨説明を行い、政府案と併せて審議することを決めた。

政府案は、一般会計の歳出総額が13兆9433億円に上る。修正案は、24年度予備費を財源として能登の復旧・復興に充てる予算を1000億円増やすよう要求。各基金への積み立てのうち、半導体関連や宇宙戦略、デジタル基盤改革など緊要性が低いと判断した計約1兆3600億円分を減額することを盛り込んだ。

「178万円を目指して引き上げ」合意 自民・公明・国民民主党の幹事長会談

【速報】「178万円を目指して引き上げ」合意 自民・公明・国民民主党の幹事長会談 国民民主は補正予算案に賛成の考え表明

自民・公明の与党と国民民主党の幹事長が先ほど会談し、年収「103万円の壁」見直しについて、国民民主党の主張する「178万円を目指して来年から引き上げる」ことで合意しました。

会談終了後、国民民主党の榛葉幹事長は、「おおむね我々の主張を飲んでくれたことを評価したい」とした上で、補正予算案について賛成する考えを表明しました。

防衛増税、26年4月開始 法人・たばこ先行、所得27年

防衛増税、26年4月開始 法人・たばこ先行、所得27年

政府・与党は11日、防衛力強化の財源を賄うための増税のうち、法人税とたばこ税を先行して2026年4月に開始する方向で調整に入った。所得税は27年1月に開始する。政府・与党は25年度税制改正大綱に盛り込みたい考えだ。

防衛増税は23年度税制改正大綱に盛り込まれた。政府は防衛財源として法人、所得、たばこの3税を増税し、27年度に1兆円強を確保する方針。

11月企業物価、3.7%上昇 コメ高騰、1年4カ月ぶり高水準…日銀

11月企業物価、3.7%上昇 コメ高騰、1年4カ月ぶり高水準―日銀

日銀が11日発表した11月の国内企業物価指数(速報値、2020年平均=100)は124.3と、前年同月比3.7%上昇した。45カ月連続のプラスで、伸び率は23年7月以来1年4カ月ぶりの高水準。玄米・精米を中心に農林水産物の価格上昇が全体を押し上げた。幅広い品目で原材料費や人件費の上昇分を価格に転嫁する動きも見られ、指数は3カ月連続で過去最高を更新した。

悠仁さま、筑波大に合格 生命環境学群、「自然誌」関心

悠仁さま、筑波大に合格 生命環境学群、「自然誌」関心

秋篠宮家の長男で筑波大付属高3年の悠仁さま(18)が、推薦入試で筑波大(茨城県つくば市)に合格されたことが11日、宮内庁関係者への取材で分かった。来年4月から生命環境学群に進み、生物学を学ぶという。悠仁さまは幼少期から生き物に関心を持ち、昆虫の生息環境など「自然誌」を学べる大学を希望していた。

11月下旬、面接と小論文の試験を受けた。進路については秋篠宮ご夫妻と相談して決め、勉強に励んできた。悠仁さまは小学生の頃からトンボの研究を続けてきた。2023年、研究者と共同で学術論文「赤坂御用地のトンボ相―多様な環境と人の手による維持管理―」を発表した。

日韓議連幹事長に長島氏

日韓議連幹事長に長島氏

超党派の日韓議員連盟は11日の総会で、新幹事長に長島昭久首相補佐官(自民)を充てる人事を決めた。前任の武田良太元総務相(同)が衆院選で落選したことに伴う措置。来年の国交正常化60周年に向け、議員外交を推進する方針も確認した。

会長の菅義偉元首相(同)はあいさつで「韓国内政が流動的になっている時だからこそ、議員外交の持つ役割は高まっている」と強調。議連として日韓関係の安定に努める考えを示した。

警察、大統領府の捜索着手 野党、弾劾訴追案を再提出へ…逮捕の前国防相は自殺未遂・韓国

警察、大統領府の捜索着手 野党、弾劾訴追案を再提出へ―逮捕の前国防相は自殺未遂・韓国

韓国の尹錫悦大統領による「非常戒厳」宣言を巡り、警察は11日、内乱などの容疑で大統領府の家宅捜索に着手した。聯合ニュースによると、令状には尹氏が容疑者と明記された。警察が強制捜査に踏み切り、刑事責任の追及が本格化。尹氏が拘束される可能性が出ている。

検察は10日、戒厳令を出すよう尹氏に助言したとされる金龍顕前国防相について、内乱と職権乱用の容疑で逮捕した。尹氏を金前国防相と共謀した「首謀者」と位置付ける。金前国防相は同日、拘置所で自殺を試みたが、すぐに制止された。命に別条はないという。