2023年8月19日 今日の出来事

岸田首相、20日に福島訪問へ 処理水放出時期は「判断の最終段階」

岸田文雄首相が、東京電力福島第一原発の処理水を海洋放出する政府の計画を実施するかどうか、判断の最終段階に入っていると明言した。外遊先である米国の支持と理解を根拠に、「放出ありき」の政府方針を既成事実化し、国内の関係先への十分な説明を後回しにする姿勢を鮮明にした形だ。

政府は本来、処理水について「(漁業者など)関係者の理解なしに処分しない」との方針だった。首相も訪米直前までは「具体的な時期は決まっていない」と強調してきた。一方で、関係者の理解を得る見通しは立たないままだ。

首相はこれまでも、防衛費の大幅増やそれに伴う防衛増税などで、国民への丁寧な説明よりも政府方針の推進を優先してきた。処理水の海洋放出についても、「最終段階」と言及するのはあまりにも性急で、生活の先行きを懸念する漁業者などの不安を増幅させることにつながる。

北から西日本、26日にかけ猛暑 熱中症に注意

北日本から西日本にかけて26日ごろまで気温の高い状態が続き、最高気温が35度以上の猛暑日になる所があるとして、気象庁は19日、熱中症などに注意するよう呼びかけた。

気象庁によると、26日ごろにかけて高気圧に覆われ、晴れる日や暖かい空気が流れ込む日が多い。

両軍死者、計19万人と報道 米推計、昨冬以降に急増か

米紙ニューヨーク・タイムズ電子版は18日、ウクライナによるロシアへの反転攻勢が続く中、両軍の死傷者が計50万人に迫ったと報じた。複数の米当局者の推計として伝えた。死者はロシアが約12万人、ウクライナが約7万人に上り、合計で約19万人。負傷者はロシア17万~18万人、ウクライナ10万~12万人と見積もった。

米軍制服組トップのミリー統合参謀本部議長は昨年11月、侵攻開始から約8カ月間で、死傷したロシア兵は10万人を超えたとの見方を示し、ウクライナの死傷者も同水準の可能性があると発言。両軍死傷者は昨冬以降、急増しているもようだ。

ウクライナは6月上旬に反転攻勢を始めたが、防御を固めたロシアに苦戦している。同紙は、侵攻開始から約1年半で、ウクライナが失った兵士はベトナム戦争での米兵死者数、約5万8千人を上回ると指摘した。

両国ともに死傷者数を積極的に公表していない。米当局の推計は、衛星写真や通信傍受、現地からの報道などを根拠にしているという。

【1年前の今日の出来事】 2022年8月19日