2023年8月20日 今日の出来事

処理水風評被害に88%が懸念 首相マイナ指導力に不満79%

共同通信社が19、20両日に実施した全国電話世論調査によると、東京電力福島第1原発の処理水放出に関し「風評被害が起きる」と懸念する声が「大きな」「ある程度」を含め計88.1%に上った。マイナンバーのトラブル対応に、岸田文雄首相が指導力を「発揮していない」との回答は79.8%を占めた。岸田内閣の不支持率は7月14~16日の前回調査48.6%から50.0%となり、支持率は33.6%で最低水準が続いた。

内閣不支持率が50%以上となったのは昨年12月以来。マイナンバーを巡る相次ぐトラブルや物価高などが影響したとみられる。

政府が9月末に終了予定のガソリン価格を抑えるための補助金に関し、10月以降も継続が「必要だ」との回答は75.3%に達した。

処理水放出を巡り、政府の説明が「不十分だ」は81.9%で「十分だ」は15.0%にとどまった。放出自体には賛成29.6%、反対25.7%と意見が割れた。「どちらとも言えない」も43.8%あった。

有効回答者数は固定電話425人、携帯電話624人。

岸田内閣支持率の推移2023年8月_共同通信

次の自民党総裁、石破氏トップ 首相は4位、共同通信世論調査

共同通信社の世論調査で、来年9月に予定される自民党総裁選で次の総裁に誰がふさわしいか聞いたところ、石破茂元幹事長が18.5%でトップになった。河野太郎デジタル相が13.5%、小泉進次郎元環境相が11.9%で続いた。岸田文雄首相は10.2%で4位だったが、自民支持層に限ると、19.1%で最も高かった。

全体の5位以下は、高市早苗経済安全保障担当相7.0%、林芳正外相3.7%、茂木敏充幹事長2.0%、野田聖子元総務会長1.6%、西村康稔経済産業相1.4%だった。

自民支持層では、首相に続いて石破氏17.0%、河野氏15.2%、小泉氏12.3%となった。

九州~東北南部にかけて最高気温35℃以上の猛暑日続出

お盆を過ぎたが、きょう20日(日)も九州~東北南部にかけて最高気温35℃以上の猛暑日続出。特に、近畿~東海では、体温超えの危険な暑さとなった。

16時までの最高気温は、兵庫県福崎町で38.9℃と、福崎町として観測史上1位の記録を更新した。大阪府枚方市38.6℃、京都府京田辺市38.1℃、京都市37.9℃、岐阜県多治見市37.6℃など、体温を上回るような厳しい暑さとなった。

その他、東京都心35.3℃、名古屋市36.6℃、大阪市37.2℃、広島市36.0℃、松山市35.1℃など、900地点あまりあるアメダスの内、猛暑日は180地点以上と8月6日以来、2週間ぶりに180地点を超えた。

鎮魂の思い込め竹灯籠に明かり 関東大震災から9月で100年

1923年の関東大震災から9月で100年となるのを前に、東京都慰霊堂(東京都墨田区)で20日、鎮魂の思いを込めた竹灯籠の明かりがともされた。防災をテーマとしたイベント「首都防災ウィーク」の一環。開会式で実行委員会代表の中林一樹・東京都立大名誉教授は「節目の年に、誰ひとり取り残さない防災の取り組みを発信したい」と語った。

慰霊堂の前に飾られた竹は東日本大震災に見舞われた岩手県大船渡市の被災者が切り出し、ボランティアら約170人が加工した。午後7時20分ごろ点灯され、犠牲者を悼む音楽が奏でられた。

式典には都内在住の大船渡市出身者や墨田区の中学生らが出席した。

コロナ、物価高対策に68兆円 政府、20~23年度に支出

政府が新型コロナウイルス禍や物価高で落ち込んだ経済を下支えする対策として、2020~22年度に支出した金額と23年度に支出する見通しの金額を合わせると、約68兆5千億円に上ることが19日、分かった。経済財政諮問会議の民間議員が7月25日の会合に示した財政データを基に、共同通信が独自に金額を算出した。巨額支出の主な財源は借金だ。コロナ禍が落ち着いて経済活動が元に戻る中、歳出削減が岸田政権の課題となる。

民間議員が示したデータは、国と地方を合わせた基礎的な財政収支の赤字が国内総生産(GDP)に占める割合だ。コロナ禍や物価高対策の支出があったため、20~23年度の赤字の割合は、支出がなかった場合に比べ1.7~5.2ポイント悪化したことを浮き彫りにした。

この数値を基に、GDPの実績額や予測額を踏まえて各年度の支出額を計算したところ、20年度は28兆円、21年度は15兆4千億円、22年度は15兆1千億円、23年度は10兆円であると判明した。

ゾウの赤ちゃん誕生 柵越し飼育で国内初…札幌

札幌市円山動物園は20日、アジアゾウの「パール」(19歳)が19日に赤ちゃんを出産したと発表した。同園では、飼育員が柵越しに世話をし、動物と同じ空間に入らない「準間接飼育」を導入しており、この飼育方法でのゾウ出産は国内初という。

同園によると、生まれたのは19日午後10時40分ごろで、体重は推定90キロ。性別は不明という。アジアゾウの出産は国内17例目となる。

柴田千賀子園長は「飼育・獣医師チームによる万全の準備の中、とにかくパールが頑張ってくれた。応援してくれた多くの皆さまに感謝している」とコメントした。

【1年前の今日の出来事】 2022年8月20日