2021年12月9日

WHO、オミクロン株は「デルタ株より感染力強いが重症度低い」
世界保健機関(WHO)は8日、新型コロナウイルスの新たな変異株「オミクロン株」について、従来の「デルタ株」よりも感染力は強いが、重症度は低いとの見方を示した。オミクロン株の存在を最初にWHOに報告した南アフリカでの初期のデータに基づく見解だとした。ただし、オンライン形式の記者会見に臨んだテドロス事務局長は「これをオミクロン株の性質と結論付けるのは時期尚早だ。油断すれば人命を犠牲にさらす」と述べ、各国に警戒を怠らないよう求めた。

鹿児島・悪石島で震度5強、津波は心配なし トカラ列島近海で頻発
9日午前11時5分ごろ、鹿児島県十島(としま)村の悪石島で震度5強の地震を観測した。気象庁によると、震源はトカラ列島近海で深さは約14キロ、地震の規模を示すマグニチュード(M)は6.1と推定される。地震による津波の心配はないという。この地震で鹿児島県十島村の小宝島で震度4、十島村の諏訪之瀬島と鹿児島県奄美市笠利町で震度3を観測した。

トカラ列島近海では4日昼から地震が頻発しており、9日午前11時半までに震度1以上の地震が231回確認されている。悪石島では5日午前11時14分と8日午後10時44分にも震度4が観測された。

政府地震調査委員会の平田直委員長(東京大名誉教授)は9日夕、定例会合後に記者会見し、「過去のデータでは短くても1~2週間、長ければ1カ月ぐらい起きている」と指摘。「1カ月ぐらいは大きな地震があっても大丈夫なように備えてほしい」と話した。