京都で五山送り火 夜空に「大」文字
京都市街を囲む山々で16日、お盆に迎えた先祖の霊を送り出し、無病息災を祈る「五山送り火」が行われた。願い事を書いた護摩木や松を燃やし、夜空に文字や形を浮かび上がらせる伝統行事。市内の公園には多くの人が集まり、「きれい」などと見入った。
午後8時ごろから、東山の如意ケ嶽で一画が最長160メートルほどの「大」の文字が夜空に浮かび、続いて5分おきに「妙法」の文字、船形、左大文字と呼ばれ一画70メートル足らずの「大」の文字、鳥居形に点火された。
京都市内で工務店を営む男性(69)は子ども家族とともに観賞した。「今年はよく燃えてきれいだった。来年もみんなで来たい」と話した。
台風7号、日本海を北上 17日も広範囲で大雨警戒
台風7号は16日、日本海を北上した。17日夜までに日本海北部で温帯低気圧に変わる見込み。北海道では台風の影響で大雨や強風、大しけになる所がある。また、西日本から北日本では暖かく湿った空気が流れ込みやすく激しい雨の恐れがあり、気象庁は土砂災害や河川の氾濫などに警戒を呼びかけた。
16日も台風に向かって湿った空気が流入し、東海や中国地方で大雨となった。岐阜市や岡山県美作市付近では、1時間に約100ミリの猛烈な雨が降ったとみられ、気象庁は記録的短時間大雨情報を出した。
台風7号は16日午後9時現在、日本海を時速約25キロで北へ進んだ。
7月の訪日客、232万人 中国除く総数は19年超え
政府観光局が16日発表した推計によると、7月の訪日客は6月から11.9%増え232万600人だった。前月に続く200万人の大台突破で、新型コロナ禍後の最多を更新。中国を除いた総数を19年7月と比べると3.4%増となり、コロナ禍前を初めて上回った。
中国は10日、日本への団体旅行を約3年半ぶりに解禁。訪日客全体の回復を占うピースがそろった格好で、客数は今後さらに増加が見込まれる。地域経済への波及効果が期待される一方、混雑や宿泊代金の高騰、関連業界の人手不足といった課題への対応が求められる。
東アジア地域が好調だったことに加え、米国やカナダが19年7月実績を大きく超えたことが押し上げた。
中国を含めた7月の総数は19年同月比22.4%減。主な国・地域別に見ると、最多は韓国の62万6800人(19年7月比11.6%増)。台湾42万2300人(8.0%減)、中国31万3300人(70.2%減)、香港21万6400人(0.2%減)と続いた。
5番目の米国は19万8800人(26.7%増)だった。
【1年前の今日の出来事】 2022年8月16日