2023年5月24日 今日の出来事

プリゴジン氏「6月1日にはワグネルは戦線に1人もいない」…反転攻勢前に様子見で離脱か

ロシアのウクライナ侵略に戦闘員を派遣している露民間軍事会社「ワグネル」が6月1日から2か月間、ウクライナの戦線から離れる方向となった。創設者のエフゲニー・プリゴジン氏が21日、SNSで明らかにした。ウクライナ軍の大規模な反転攻勢を前に、ワグネル部隊の壊滅を避けるために様子見をしている可能性がある。

ウクライナ軍の報道官は22日、地元通信社に「ワグネルは戦闘員や弾薬の不足が深刻なため、『勝利』を主張して撤退せざるを得なくなったのだろう」と指摘した。報道官はバフムト戦線で展開する露軍側兵力を約4万人規模と分析し、露国防省が戦力の低下を避けるため、ワグネルの撤退阻止に全力を挙げるとの見方も示した。

バフムートでロシア国旗を持つ民間軍事会社ワグネルのエフゲニー・プリゴジン氏

ウクライナに自衛隊車両提供 まず2台、防衛省で引き渡し

ロシアの侵攻を受けるウクライナを支援するため、自衛隊車両2台が24日、東京・市谷の防衛省でウクライナ側に引き渡された。ウクライナのコルスンスキー駐日大使は「日本の支援は重要で、その意味も十分認識している。この素晴らしいニュースを早く国に伝えたい」と謝意を示した。

岸田文雄首相が21日、広島市内でウクライナのゼレンスキー大統領と会談し、車両約100台などを提供する方針を表明。今回は第1弾として、6人乗りのトラック2台が引き渡された。

2台は民間船で6月にも隣国のポーランドに運ばれ、その後ウクライナに届けられる。陸上自衛隊で不要となった車両を再整備したという。

防衛省、ウクライナに自衛隊車両を引き渡し 計100台規模を提供へ

陸自ヘリ墜落直前、エンジン出力が急低下…フライトレコーダーに機長ら対応の音声記録

沖縄県・宮古島沖で4月に起きた陸上自衛隊の多用途ヘリコプター「UH60JA」の事故で、墜落の直前にエンジンの出力が急激に低下していたことが関係者への取材でわかった。海底から回収されたフライトレコーダーに録音されていた機長らの音声記録から判明した。事故は機体の不具合が発端で起きた可能性が高まった。

関係者によると、フライトレコーダーには、同機のエンジンが異常な音を立て、機体のトラブルを知らせる警報音も鳴る状況が記録されていた。エンジンの出力が下がる中で、操縦席に並んで座る機長と副操縦士が高度を保とうと声を出し合う様子も残されていた。

同機は4月6日午後3時46分頃、宮古島の地形などを確認する目的で空自宮古島分屯基地を離陸した。同54分、近くの下地島空港の管制塔と交信したが、その2分後、同基地のレーダーから機影が消えた。

陸自ヘリ墜落直前、エンジン出力が急低下…フライトレコーダーに機長ら対応の音声記録

「国は全力で正確性確保を」 マイナ保険証の誤登録…松本日医会長

日本医師会の松本吉郎会長は24日、東京都内で開いた定例記者会見で、マイナンバーカードと健康保険証が一体化した「マイナ保険証」に別人の情報がひも付けされた問題について、「患者や医療機関に安心して保険証を利用してもらうため、国や(健康保険組合などの)保険者はデータの正確性確保に全力で取り組んでほしい」と述べた。

ネットで情報収集、5割超に コロナ影響で増加…高齢社会白書

政府が6月にもまとめる2023年版高齢社会白書の概要が23日、分かった。65歳以上で、インターネットを使って情報収集を行う人の割合が5割を超えたとの調査結果を紹介。医療機関や病気について調べるケースが増えており、新型コロナウイルスの感染拡大を機に対面での接触が減ったことで、情報機器に対する高齢者の意識に変化が見られると分析した。

概要によると、政府は22年度、65歳以上の4000人を対象に調査を実施し2414人が回答。このうち、「インターネットで調べることがある」と答えた割合は50.2%と、17年度の20.0%の2.5倍となった。調べる内容は、病気についてが39.0%(17年度13.6%)、医療機関の情報が30.1%(同8.2%)などだった。

その上で白書は、コロナ禍をきっかけに高齢者のオンライン活用が進んだことがうかがえると指摘。高齢者の社会参加活動を促進するため、デジタルディバイド(情報格差)の解消を一層推進する必要があると強調した。

SNS「子供に悪影響も」 メンタル面で深刻…米公衆衛生医務総監

米国の公衆衛生政策を統括するマーシー医務総監は23日公表した報告書で、「SNSの利用が子供や若者の心の健康に深刻な悪影響を及ぼす恐れがあることを示す多くの指標がある」と警鐘を鳴らした。親やIT企業、当局に適切な対応を取るよう促している。

米国ではSNSが普及し、最大95%の若者が利用。3分の1以上が「ほぼ常時」利用すると答えている。

マーシー氏はSNSについて、子供らが自身が属するコミュニティーを探す手助けとなる一方、「過激かつ不適切で、有害な内容」を含むと指摘。自傷行為や自殺を「普通なこと」にしてしまう懸念があるとした。また、脳の重要な発達段階で、摂食障害やうつ病、いじめにさらす恐れがあるとした。

カンヌで北野武監督の6年ぶり新作「首」公式上映…観客総立ち、西島秀俊さん「胸がいっぱい」

南仏カンヌで開催中の第76回カンヌ国際映画祭で23日夜(現地時間)、「カンヌ・プレミア」部門に出品されている北野武監督(76)の6年ぶりの新作「首」が公式上映された。

「首」は、本能寺の変を北野監督の独自視点で描いた作品で、日本では今秋に公開予定。この日の上映には、出演した西島秀俊さん(52)、加瀬亮さん(48)、中村獅童さん(50)、浅野忠信さん(49)、大森南朋さん(51)も出席した。

上映中には時折、笑いが起き、終了後にスタンディングオベーションがわき起こった。マイクを手渡された北野監督は、「どうもありがとう。今度はもうちょっといい映画で来ますのでよろしくお願いします」とおどけつつ、歓声に応えていた。

西島さんは「何度か映画祭で上映に立ち会っていますが、今までの中で一番、素晴らしい上映だったのかなと、感動している。胸がいっぱいです」と感慨深げに語った。

中村獅童、西島秀俊、スタンディングオベーションに応える北野武監督

来週は近畿で大雨か 台風2号、週末に「猛烈な」勢力へ 日本に接近のおそれ

24日(水)9時現在、台風2号は台風の強さとしては上から2番目の「非常に強い」勢力となっている。この先はグアム島の南側を北西方向に進み、27日(土)以降は最強ランクの「猛烈な」勢力まで発達し、28日(日)には南西諸島の南の海上に達するとみられる。

台風の勢力が強いため、中心から離れていても波や風の影響が出る見込みで、沖縄や奄美地方では28日(日)頃から大しけとなるおそれがある。

近畿地方への影響としては、28日(日)までは台風の間接的な影響で高気圧の勢力が強まるため、晴れる日が多く、週末にかけては厳しい暑さとなる見込み。

ただ、29日(月)以降は、台風からの暖かく湿った空気の影響で日本付近の前線が刺激され、曇りや雨の日が多くなり、大雨となる可能性もある。

来週は台風2号の進路次第で、天気が大きく変わるため、最新の台風情報に注意が必要だ。

台風2号 週末に「猛烈な」勢力へ 日本に接近のおそれ

【1年前の今日の出来事】 2022年5月24日