2023年2月1日 今日の出来事

宮台真司さん襲撃事件 容疑者とみられる男性の死亡を確認、「動機分からず残念」

東京都八王子市の東京都立大南大沢キャンパスで昨年11月、教授で社会学者の宮台真司さん(63)が首などを切られて重傷を負った事件で、警視庁捜査1課は1日、容疑者とみられる相模原市南区の無職男性(41)が死亡していたと明らかにした。事件から約2週間後の昨年12月16日に自殺したとみられる。

宮台さんは、同日午前に警視庁の捜査員から男の死亡を報告されたと明かし、「動機が分からないので釈然としない。解決できた気持ちにならないまま先に進んでしまうのが残念だ」と述べた。男性と宮台さんの関わりは明らかになっていない。

事件は昨年11月29日午後4時15分過ぎに発生。宮台さんが後ろから男に刃物で切りつけられ、全治約6週間の重傷を負った。捜査1課は昨年12月と今年1月の2回にわたり防犯カメラ映像を公開するなどして調べていた。

社会学者で東京都立大教授の宮台真司さん

石原信雄さん死去 87~95年の歴代最多7内閣で官房副長官、96歳

竹下内閣から村山内閣まで7内閣で、事務方トップの官房副長官(事務)を務めた石原信雄(いしはら・のぶお)さんが1月29日、多臓器不全のため死去した。96歳。

群馬県出身。東京大法学部を卒業後、地方自治庁(現総務省)に入庁。自治省財政局長、事務次官を経て1987~95年、竹下、宇野、海部、宮沢、細川、羽田、村山の7内閣で計7年3カ月にわたって官房副長官を務めた。在任中、昭和天皇崩御(89年)時の行政対応を担当したほか、消費税導入(同年)、慰安婦問題への旧日本軍の関与を認めた河野洋平官房長官談話(93年)作成、阪神大震災(95年)の復旧・復興などにも関わった。

退官後の95年、東京都知事選に自民党などの推薦を受け立候補したが、タレントの青島幸男氏(故人)に敗れ落選。その後は地方自治研究機構会長などを歴任した。

石原信雄氏2019年撮影

国際社会の対応は手詰まり ミャンマー国軍のクーデターから2年

ミャンマー国軍がクーデターで実権を握ってから2月1日で2年。市民への弾圧を続ける国軍に対し、国際社会は一致した対応を取れていない。欧米諸国による経済制裁に大きな効き目はなく、東南アジア諸国連合(ASEAN)が国軍側に暴力の停止などを求めた5項目の「合意」も履行されないままだ。

欧米は国軍系企業などに経済制裁を科しているが、中国などとの取引には大きな影響を与えておらず、強硬姿勢を変えざるを得ないほどのダメージにはなっていない。制裁のしわ寄せは市民が受けているのが実情だ。

香港から英国に14万5千人が移民 特別ビザ発給2年「さらに歓迎」

英国政府は1日、香港から英国への移民を受け入れる特別ビザの発給が、2021年1月末からの2年間で14万4500人に達したと発表した。中国共産党による統制強化で自由を失った香港人を受け入れる制度で、「さらなる移民を歓迎する」としている。

特別ビザは、中国が20年6月末、反中国的な言動を取り締まる香港国家安全維持法(国安法)を施行したことをきっかけに導入が決まった。当時のジョンソン英首相は国安法について「(香港の高度な自治を認め、一国二制度を保障した)中英共同声明の深刻な違反だ」と激しく反発。香港市民の救済策として、将来の市民権獲得に道を開く移民の受け入れを21年1月末に始めた。

この制度では、5年間の居住権を認め、さらに1年滞在すれば市民権も取得できるようになる。英政府は制度開始からの5年間で、25万~32万人程度が移民してくると予想していた。

安保土地規制、1日から運用 国境離島や基地周辺58カ所

政府は1日、安全保障上重要な土地の利用規制に向け、重要土地等調査法に基づき指定した国境離島や自衛隊基地周辺58カ所で、同法の運用を開始した。区域内にある土地・建物の不動産登記簿や住民基本台帳のデータベース化を進めるほか、自衛隊の基地機能を妨害する行為の取り締まりが可能となる。

対象は昨年12月に第1弾として指定された北海道、青森、東京、島根、長崎の5都道県内の区域。第2弾以降の選定も順次進め、2024年秋ごろまでに600カ所以上の指定を完了させる方針だ。

主な「特別注視区域」

生活保護申請、7カ月連続増加 11月は1.6%増の2.1万件

厚生労働省は1日、生活保護の昨年11月分の申請件数が前年同月比1.6%増の2万1433件(速報値)だったと発表した。前年同月比で申請件数が増えるのは7カ月連続。同省の担当者は「新型コロナウイルスの影響の長期化などが要因として考えられる」と説明している。

北日本で猛吹雪の恐れ 落雷や突風も 東日本の日本海側も注意

北日本で2日にかけて、雪を伴って非常に強い風が吹き、海は大しけとなるとして、気象庁は1日、猛吹雪や吹きだまりによる交通障害、暴風、高波に警戒を呼びかけた。東日本の日本海側や北日本では、落雷や竜巻などの激しい突風にも注意が必要という。

気象庁によると、日本海の低気圧が2日にかけて急速に発達しながら北日本を通過。北日本の上空約5千メートルには、氷点下39度以下の寒気が流れ込むため、大気の状態が非常に不安定となる所がある見込み。

全国で新たに5万5537人感染 前週より2.4万人減

厚生労働省は1日、新型コロナウイルスの新規感染者が全国で5万5537人確認されたと発表した。前週の水曜日より約2万4000人減った。死者は308人だった。

主な都道府県の新規感染者数は、北海道1434人▽東京都4012人▽愛知県3586人▽大阪府3490人▽福岡県2644人――など。

<新型コロナ・1日>東京都で新たに4012人感染、20人死亡

東京都は1日、東京都で新型コロナウイルスの新たな感染者4012人と死者20人を確認したと発表した。 1週間平均の新規感染者数は、1日時点で3998.9人で、前の週に比べて66.7%。

【1年前の今日の出来事】 2022年2月1日