中小企業の賃上げ 「しない」「できない」が32% 大同生命調査
大同生命保険は26日、全国の中小企業約9000社の経営者を対象にしたアンケート調査の結果を発表した。調査は2022年12月に実施した。
賃上げについて、「賃上げを実施する予定(すでに賃上げ済みを含む)」との回答が34%を占めた。一方で、「実施しない」が18%、「賃上げ意向はあるが実施できない」が14%に上った。
具体的な賃上げ率を聞くと、「2%以上3%未満」が最多の28%で、2%未満が25%で続いた。賃上げできない理由(複数回答)は「景気の先行きが不透明」が最多の69%だった。賃上げ意向を業種別に見ると、製造業は42%ある一方で、小売業は23%にとどまった。
規模別に見ても、従業員が21人以上の企業では「賃上げ意向あり」と回答したのが55%を占めた一方、5人以下の企業では20%と開きがあった。
トヨタ次期社長に佐藤恒治氏 豊田章男社長は会長に
トヨタ自動車は26日、次期社長に佐藤恒治執行役員(53)が昇格するトップ人事を発表した。4月に就任し、6月の定時株主総会後に代表取締役となる。豊田章男社長(66)は会長に就き、引き続き代表権を持つ。内山田竹志会長(76)は退任する。
急速な電動化など自動車業界が激変する中、創業家出身の豊田氏は会長としてトヨタグループの求心力を保ちつつ、経営トップの若返りを図る。
豊田氏は自社メディアのオンライン記者会見で、社長交代のきっかけは内山田会長の退任だったと述べ「トヨタの変革をさらに進めるには、新社長をサポートする形が一番よいと考えた」と述べた。
佐藤氏は「新しいモビリティーの形を提案していく。新チームでは継承と進化をテーマに、商品と地域を軸にした経営を実践し、モビリティーカンパニーへのフルモデルチェンジに取り組みたい」と抱負を語った。
シアン排出、日鉄本社も捜索 水質汚濁防止法違反容疑 千葉海保
日本製鉄東日本製鉄所君津地区(千葉県君津市)から工場敷地外に基準値を超える有害物質のシアンが排出されたとして、千葉海上保安部が日鉄本社(東京都千代田区)やこの工場を水質汚濁防止法違反容疑で家宅捜索していたことが、同保安部などへの取材で判明した。
関係者によると、家宅捜索は24~26日に行われた。同保安部は関係者の事情聴取も進めており、押収物の精査と合わせ、立件の可否を検討するとみられる。日鉄本社は「強制捜査を受けたことについて、非常に重く受け止めています。当局の捜査に、全面的に協力してまいります」とコメントした。
2022年6月に工場周辺の水路で魚の死骸が見つかり、県などの調査で敷地外にシアンが流出していたことが発覚していた。日鉄は17~22年に繰り返しシアンを検出しながら県に「不検出」と報告していたことも明らかに。日鉄は22年8月、同法に基づき再発防止策を求める県の行政処分を受けている。
金正恩氏「中国共産党から守るため必要」 在韓米軍の駐留を許容?
ポンペオ前米国務長官は24日出版の回顧録で、2018年に当時のトランプ大統領の特使として極秘訪朝した際、北朝鮮の金正恩朝鮮労働党総書記から「中国共産党から自分を守るため在韓米軍は必要だ」と伝達されたことを明らかにした。北朝鮮が敵視してきた在韓米軍の駐留を許容する発言として注目されている。
中央情報局(CIA)長官だったポンペオ氏は18年3月30日に米国を出発し、北朝鮮の首都平壌で金正恩氏と会談した。
金正恩氏は「中国は朝鮮半島をチベット、新疆ウイグル両自治区のように扱うため、米軍撤収が必要なのだ」と述べたという。
「サラっと川柳」100選を発表 値上げ、育休などユーモラスに
第一生命保険は26日、「サラっと一句!わたしの川柳コンクール(サラ川)」の優秀作品100句を発表した。「また値上げ 節約生活 もう音上げ」「小遣いも 『家族割だ』と 値引きされ」など歴史的な物価上昇を巡る家計の苦労などをユーモアを交えて詠んだ句が目立った。
新型コロナウイルス関連の句も引き続き多く、「飲み会で マスクはずして 知るお顔」は、長引くコロナ禍でマスク生活が定着した様子を面白おかしく描写した。
「育休は パパも育てる 休暇です」は、男性の育児休暇取得が推奨される中、妻の奮闘ぶりを表現。阪神ファンからは「メタバース 四番打者かと 孫に聞く」と、かつて活躍した外国人の強打者をオンライン上の仮想空間「メタバース」に掛けた句もあった。
今回は旧称のサラリーマン川柳から新名称に変更後、初めてのコンクール。昨年9~10月に募集し、8万5437句から100句を選定した。3月19日までインターネットなどで投票を受け付け、5月下旬に上位10句を発表する。
北陸や中国など大雪注意 再び冬型強まる…気象庁
気象庁は26日、いったん緩んだ冬型の気圧配置が再び強まるため、北陸と中国では27日から28日にかけて大雪に注意するよう呼び掛けた。山陰では積雪が平年を大きく上回っている所があり、雪崩や交通の障害が起きる恐れがある。九州北部と四国も27日午前は大雪に注意が必要という。
27日は西・東日本の太平洋側沖合を低気圧が東へ進む見込み。関東は同日午後に雪が降って積もる所がある見通しだが、東京23区は積もらない可能性が高い。
27日午後6時までの24時間予想降雪量は多い所で、北陸15~60センチ、中国15~30センチ。その後、28日午後6時までの同降雪量は、北陸10~80センチ、中国20~50センチ。
26日未明から朝にかけては前日に続いて全国的に冷え込みが厳しく、最低気温は栃木県大田原市で氷点下16.4度、京都府南丹市で同13.0度、岡山県奈義町で同16.8度となった。いずれも観測史上最低記録を更新した。
全国で新たに5万9885人感染 前週より3万人減 新型コロナ
厚生労働省は26日、新型コロナウイルスの新規感染者が全国で5万9885人確認されたと発表した。前週の木曜日より約3万6000人減った。死者は410人だった。
主な都道府県の新規感染者数は、北海道1683人▽東京都5061人▽愛知県3947人▽大阪府4012人▽福岡県2494人――など。
東京で5061人感染 コロナ、22人死亡
東京都は26日、新型コロナウイルスの感染者が新たに5061人報告されたと発表した。直近7日間を平均した1日当たりの新規感染者数は5614人で、前週比は62.7%。22人の死亡も報告された。
【1年前の今日の出来事】 2022年1月26日