両陛下、戦没者墓苑で供花 即位後初の沖縄訪問、平和の礎も
天皇、皇后両陛下は22日、国民文化祭の開会式などに出席するため、羽田空港発の特別機で沖縄県入りされた。沖縄訪問は即位後初めて。
両陛下は午後1時前に那覇空港に到着。上皇ご夫妻と同様、最初に南部戦跡を訪れた。糸満市の国立沖縄戦没者墓苑を訪れ供花。犠牲者の名が刻まれた「平和の礎(いしじ)」も視察し、太平洋戦争末期の地上戦で犠牲になった20万人余りに祈りをささげた。
両陛下は18万余柱の遺骨が納められている墓苑で、白いユリの花束を納骨堂前に供え、深く一礼。その様子を見守った遺族19人の元に向かい、「おつらかったでしょう」などと声を掛け、話に耳を傾けた。
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イタリア、メローニ氏が初の女性首相就任 「極右」出身に懸念も
9月のイタリア総選挙で第1党となった右派「イタリアの同胞」のジョルジャ・メローニ党首(45)が22日、ローマの大統領府で宣誓式に臨み、新首相に就任した。イタリアで女性が首相となるのは初めて。右派「同盟」やベルルスコーニ元首相が率いる「フォルツァ・イタリア」との右派連合による連立政権が発足した。
メローニ氏はかつて、第二次大戦時の独裁者、ムソリーニが率いた「ファシスト党」の流れをくむ極右政党に所属。欧州連合(EU)に懐疑的な発言もしていた。最近は主張を軟化させ、国際協調を重視する姿勢を示すが、欧州では警戒する声も根強い。
メローニ氏は北大西洋条約機構(NATO)やEUと連携し、ロシアへの対抗やウクライナへの支援を続けていく方針を強調する。しかし、伊メディアはベルルスコーニ氏が最近、党関係者との会合でプーチン露大統領との親密さを自ら明かしていたことを暴露。9月の誕生日に合わせて「プーチン氏から20本のウオッカと手紙を贈られた」と語っていたという。
秋の都大路、歴史絵巻練る 京都・時代祭、3年ぶりに行列開催
京都三大祭りの一つ「時代祭」が22日、京都市中心部であった。約2000人が、明治維新から平安遷都の頃まで各時代の装束で練り歩く時代行列は、新型コロナウイルス禍のため3年ぶりの開催。秋晴れの下、全長約2キロにわたる華やかな歴史絵巻が披露された。
2020年と21年は感染防止のため、平安神宮(同市左京区)で一部の行列による踊りなどの奉納や神事だけを行っていた。
行列は、平安神宮が祭る桓武天皇と孝明天皇の御霊代(みたましろ)を乗せた2基の鳳輦(ほうれん)を最後尾とし、明治から平安へ時代をさかのぼる形で、さまざまな歴史上の人物を装う。正午に京都御苑(同市上京区)を出発し、ゆっくりと進んだ。京都府警によると、平安神宮まで約4.5キロの沿道には約6万3000人(午後3時半時点)が繰り出した。
全国で新たに3万4173人感染確認 前週より800人減
厚生労働省は22日、新型コロナウイルスの感染者が全国で新たに3万4173人確認されたと発表した。前週の土曜日より約800人少ない。東京都は3231人、大阪府は2816人だった。
【1年前の今日の出来事】 2021年10月22日