トラス英首相、辞任圧力強まる 経済混乱の引責、週内との観測も
トラス英首相が打ち出した大型減税策が市場の混乱を招いた問題で、与党・保守党内からも首相の引責辞任を求める声が高まっている。「トラス降ろし」の動きも出始めており、近く政局に発展する可能性がある。
9月6日に就任したトラス氏は同23日、物価高対策として減税総額が5年間で約450億ポンド(約7兆6000億円)に上る減税策を発表した。だが大規模減税による財政悪化への不安から、通貨ポンドが急落するなど市場が混乱していた。
ウクライナの発電所「3割破壊」 ロシア軍、インフラ標的鮮明に
ウクライナのゼレンスキー大統領は18日、ツイッターで、ロシア軍による今月10日以降の攻撃で「ウクライナの発電所の30%が破壊された」と明らかにした。国内各地で電気などのライフラインが打撃を受ける事例が発生しており、ロシア軍が市民生活に大きな影響を及ぼすインフラ施設を標的にする傾向が鮮明になっている。
この中で、ゼレンスキー氏は「ロシアのテロ攻撃がエネルギー・重要施設を標的とし、全土で重大な停電を引き起こしている」と指摘。停戦に向けたロシアのプーチン大統領との「交渉の余地はない」と改めて強調した。
岸田首相、旧統一教会被害者救済の法改正案「今国会を念頭に準備」
岸田文雄首相は18日の衆院予算委員会で、世界平和統一家庭連合(旧統一教会)による霊感商法や高額献金の被害者救済に向けた消費者契約の法制度見直しについて、開会中の臨時国会での法改正案の提出を目指す考えを示した。
「今国会を念頭にこれから準備を進めていく。できるだけ早く(法案を)出させる」と述べた。立憲民主党の長妻昭政調会長への答弁。
参院選1票の格差は「違憲状態」判決 東京高裁「是正の立法なし」
「1票の格差」が最大3.03倍だった7月の参院選は投票価値の平等を保障した憲法に反するとして、弁護士グループが選挙無効を求めた訴訟の判決で、東京高裁は18日、「違憲状態」と判断した。渡部勇次裁判長は「最高裁がさらなる格差の是正を求めたのに、立法がされないまま選挙に至った」と述べた。無効請求は棄却した。
同種訴訟は全国14の高裁・高裁支部に計16件起こされている。今回は14日の大阪高裁に続く2件目の判決で、いずれも「違憲状態」の判断となった。各地の判決は11月までに出そろう予定で、最高裁が統一判断を示す見通し。
全国で新たに4万2294人感染 新型コロナ
厚生労働省は18日、新型コロナウイルスの感染者が全国で新たに4万2294人確認されたと発表した。前週の11日は新たに1万3123人で、それより約2万9000人増えた。
東京都は4213人(先週1504人)、大阪府は3314人(先週976人)だった。
【1年前の今日の出来事】 2021年10月18日