安倍氏国葬、首相が正当性強調 開催も費用も「適切」「妥当」
衆参両院の議院運営委員会は8日、安倍晋三元首相の国葬に関する閉会中審査を開き、岸田文雄首相らが出席した。首相は安倍氏の憲政史上最長の在任期間や、海外からの弔意表明などを挙げ「国葬を行うことが適切だと判断した」と改めて主張。費用についても「妥当な水準だ」と述べ、実施の正当性を強調した。
首相は、内閣・自民党合同葬などではなく全額国費の国葬とした判断について、海外からの弔意の多くが日本国民全体に対する哀悼の意の表明だったと指摘し、「葬儀を国の儀式として実施することで、海外からの多くの敬意や弔意に礼節をもって応える必要もあると考えた」などと説明。国会出席を前に示した約16億6000万円の概算費用については「過去のさまざまな行事との比較においても妥当な水準だ」と訴えた。
自民議員179人が旧統一教会と関係 調査結果を発表
自民党の茂木敏充幹事長は8日、世界平和統一家庭連合（旧統一教会）や関連団体と接点のある党所属国会議員は179人と発表した。このうち萩生田光一政調会長や山際大志郎経済再生担当相ら121人の氏名を明らかにした。ただし、実名の全面公表は見送った。
氏名が公表された議員のうち、旧統一教会主催の会合に出席したのは、萩生田氏や磯崎仁彦官房副長官ら10人。関連団体の会合で講演したのは山際氏ら20人。団体側に会費類を支出したのは49人で、このうち「政治資金規正法上、要公開の対象議員」として萩生田氏ら24人を公表した。
選挙でボランティア支援を受けていたのは萩生田氏や岸信夫首相補佐官ら17人。斎藤洋明衆院議員と井上義行参院議員の2人は旧統一教会の組織的な支援などを受けていた。
一方、97人が会合に祝電・メッセージを送り、24人が広報紙誌へのインタビューや対談記事掲載を認めた。これらについては氏名を公表しなかった。
馬毛島基地計画、市有地の売却検討 鹿児島・西之表市長が表明
米空母艦載機部隊が硫黄島（東京都）で実施している陸上離着陸訓練（FCLP）の移転などを目的に、防衛省が鹿児島県西之表市の無人島・馬毛島に自衛隊基地を建設する計画を巡り、同市の八板俊輔市長は8日の市議会定例会で、島内などの市有地を国に売却する方向で検討していると明らかにした。市長は計画への賛否を明確にしていないが、国の購入申請に応じれば協調姿勢が鮮明になる。
基地の安定的な運用に必要だとして、防衛省が市に買い取りの意向を伝えていた。市は馬毛島小中学校跡地（約8850平方メートル）のほか、隊員宿舎を予定する種子島の市有地（約7千平方メートル）の売却、馬毛島内の三つの市道廃止の計3議案を提案する。
全国の新規感染、11万2404人 3週連続で減少 新型コロナ
新型コロナウイルスの感染者は8日、全国で新たに11万2404人確認された。全47都道府県で前週木曜日から減少し、全国の感染者数は3週連続減となった。死者は249人、重症者は前日から3人減って471人だった。
東京で新たに1万640人感染 前週より3800人減 新型コロナ
東京都は8日、新型コロナウイルスの感染者が新たに1万640人確認されたと発表した。前週木曜日（1万4451人）から約3800人減少した。新たに30人の死亡も確認された。
【1年前の今日の出来事】 2021年9月8日
