2022年3月3日 今日の出来事

【ウクライナ情勢・・露撤退要求、賛成141カ国 反対5カ国】

露撤退要求141カ国賛成 反対「5」棄権「35」 国連総会決議

ウクライナに侵攻したロシアを非難し、即時撤退を求める決議を賛成多数で採択

国連総会(加盟193カ国)は2日、ウクライナ危機をめぐる緊急特別会合で、ロシアを非難し、軍の完全撤退などを要求する決議案を141カ国の賛成多数で採択した。反対はロシアなど5カ国のみで、棄権は35カ国だった。決議に法的拘束力はないが、ロシアに侵攻停止を迫る国際社会の政治的意思を示した。緊急特別会合は、ロシアの拒否権行使で機能不全に陥った安全保障理事会が40年ぶりに要請して開かれた。

ウクライナ難民受け入れ「日本在留者の家族・知人など人道的に対応」
松野博一官房長官は3日午前の記者会見で、ロシアによる軍事侵攻でウクライナから逃れた避難民の日本への受け入れについて、現在日本に在留しているウクライナ人約1900人の家族・知人を想定していると説明した。その上で「それにとどまらず、人道的な観点から対応したい」とも強調した。避難先から日本までの移動は「チャーター機の活用など、現地状況を踏まえて検討する」とした。

ロシアとベラルーシの北京パラリンピック出場認めず IPC一転発表
国際パラリンピック委員会(IPC)は3日、北京冬季パラリンピック(4日開幕)について、ロシア・パラリンピック委員会(RPC)とロシアのウクライナ侵攻に協力的なベラルーシの選手の参加を認めないと発表した。「中立選手」としての参加を容認した2日の決定を一転して覆した。IPCは「急速にエスカレートする状況が、大会を目前にして我々を追い込んだ」と説明している。

【まん延防止延長】

政府、18都道府県でまん延防止延長へ 首都圏など、21日まで

まん延防止等重点措置の扱い

政府は3日、新型コロナウイルス対策の関係閣僚会合を開き、まん延防止等重点措置を適用中の31都道府県のうち、首都圏など18都道府県の期限を6日から21日まで延長する方針を固めた。福岡や三重など残り13県は期限通りに解除する。4日の基本的対処方針分科会で了承を得られれば、同日の政府対策本部で正式決定する。

延長するのは、北海道、青森、茨城、栃木、群馬、埼玉、千葉、東京、神奈川、石川、岐阜、静岡、愛知、京都、大阪、兵庫、香川、熊本。

解除は、福島、新潟、長野、三重、和歌山、岡山、広島、高知、福岡、佐賀、長崎、宮崎、鹿児島。

東京のコロナ感染、新たに1万2251人 前週を約2000人上回る
東京都は3日、都内で新型コロナウイルスの感染者が新たに1万2251人確認されたと発表した。祝日明けだった前週木曜の2月24日(1万169人)を約2000人上回った。また28人の死亡が確認された。

首相、ガソリン補助25円へ引き上げ表明「あらゆる選択肢排除せず」
岸田文雄首相は3日夜の記者会見で、ガソリン価格を抑制するための補助金の上限額を1リットル当たり5円から25円へ引き上げると表明した。ロシアによるウクライナへの侵攻を受けて原油価格が急騰していることを踏まえた。また漁業・施設園芸やタクシー事業者への補てんのほか、寒冷地の灯油購入費・暖房費についても支援する考えを示し、4日に関係閣僚会議を開いて正式決定するとした。

日産事件 ケリー被告に猶予判決 起訴内容大半無罪 東京地裁
日産自動車前会長、カルロス・ゴーン被告(67)の役員報酬計約91億円を2010~17年度分の有価証券報告書に記載しなかったとして、金融商品取引法違反(有価証券報告書の虚偽記載)に問われた日産元代表取締役、グレッグ・ケリー被告(65)に対し、東京地裁(下津健司裁判長)は3日、17年度分(約17億円)のみ罪の成立を認め、懲役6月、執行猶予3年(求刑・懲役2年)の判決を言い渡した。10~16年度分については「ゴーン前会長との共謀が認められない」などとして無罪とした。

野党候補の一本化発表 尹氏有利に傾く可能性
9日投開票の韓国大統領選で、保守系の最大野党「国民の力」の尹錫悦(ユンソクヨル)候補(61)と、支持率で3位につける中道系野党「国民の党」の安哲秀(アンチョルス)候補(60)は3日、共同記者会見を開き、安氏が立候補を取り下げて、尹氏を支持すると電撃的に発表した。世論調査会社リアルメーターが2日公表した世論調査では、尹氏が46.3%、進歩系の与党「共に民主党」の李在明(イジェミョン)候補(57)が43.1%で大接戦を展開している。

【1年前の今日の出来事】 2021年3月3日