2022年1月17日

通常国会、開会 代表質問は1月19日から3日間
第208通常国会が17日召集され、参院本会議場に天皇陛下を迎えて開会式が開かれた。引き続き衆参両院で首相の施政方針演説など政府4演説がある。衆参両院の各党代表質問は19日から3日間。

開会式での天皇陛下のお言葉
本日、第208回国会の開会式に臨み、全国民を代表する皆さんと一堂に会することは、私の深く喜びとするところであります。国会が、国民生活の安定と向上、世界の平和と繁栄のため、永年にわたり、たゆみない努力を続けていることを、うれしく思います。ここに、国会が、当面する内外の諸問題に対処するに当たり、国権の最高機関として、その使命を十分に果たし、国民の信託に応えることを切に希望します。

岸田首相が初の施政方針演説 コロナ対策を強調、統計不正問題は謝罪
第208回通常国会が17日召集され、岸田文雄首相は衆参両院の本会議で初めての施政方針演説を行った。首相は新型コロナウイルス対応を「政権の最優先課題」に位置づけ、国土交通省による統計不正問題について陳謝した。

首相は新型コロナ対策について「過度に恐れることなく、最新の知見に基づく対応を冷静に進める覚悟」と表明した。「メリハリをつけた対策を講じていく」と訴え、医療提供体制の強化や3回目のワクチン接種の前倒しなどの対策を挙げた。

首相が掲げる「成長と分配の好循環」を実現するため、賃上げ政策に注力する姿勢を強調し、最低賃金見直しについて「出来る限り早期に全国加重平均で1千円以上」と述べた。経済安全保障についても「待ったなしの課題」とし、法整備に意欲を示した。

阪神大震災27年、細る追悼行事 風化との闘い、コロナ禍で厳しく
6434人が犠牲になった阪神大震災は17日、発生から27年となった。新型コロナウイルスが猛威を振るうさなかで、追悼行事の中止・縮小が相次いだ。風化との闘いがコロナ禍で厳しさを増している。神戸市中央区の東遊園地では「1・17のつどい」があった。灯籠を並べて作った文字は「忘 1・17」。震災の教訓を継承するとの決意や、つらい記憶を忘れたいという気持ちを込めたという。灯籠は16日夕に点灯された後、風などで消えたものが17日夕に再度点灯された。

「ドカベン」作者・水島新司さん死去 大好きな野球、人気漫画に
「ドカベン」「あぶさん」などの野球漫画で知られる水島新司さんが10日、肺炎のため死去した。82歳。新潟市出身。中学校卒業後、家業の魚屋を手伝いながら漫画の道を志す。1958年、大阪の貸本漫画誌に投稿した「深夜の客」がデビュー作で、その後、貸本から少年誌に進出。70年、少年誌で高校球児の投手が主人公の「男どアホウ甲子園」(原作・佐々木守)の連載を開始した。

全国の新規感染、前週の3倍 2万991人、奈良・島根で最多
新型コロナウイルスの感染者は17日、全国で新たに2万991人確認され、4日連続で2万人を超えた。前週月曜日(6431人)の約3倍で感染の拡大傾向が続く。重症者は前日比で8人増の243人だった。

首都圏4都県、まん延防止適用を要請 都市機能の維持に危機感
首都圏の東京、神奈川、千葉、埼玉の4都県知事は17日夕、新型コロナウイルス対策の「まん延防止等重点措置」適用を共同で政府に要請した。「医療提供体制の逼迫に加え、社会インフラの基盤も揺らぎかねない」。4都県知事は要請に先立ってテレビ会議を開き、感染者の急拡大が続いて都市機能が維持できなくなる事態への危機感をあらわにした。

トンガ沖噴火、「1000年に1度」の規模か NZの研究者指摘
日本など太平洋沿岸諸国に津波を及ぼした南太平洋・トンガ沖の海底火山噴火について、オークランド大(ニュージーランド)のシェーン・クローニン教授(火山学)が16日取材に応じ、この火山は過去にもほぼ1000年置きに巨大噴火を起こしており、噴煙の半径260キロ、高さは20キロに及んだ今回もこれに匹敵する規模との見方を示した。15日に大噴火し、津波を起こした火山は「フンガ・トンガ・フンガ・ハアパイ」と呼ばれる。周囲の島に残された火山灰などをクローニン教授らが調査し、西暦200年ごろと同1100年ごろに巨大噴火があったと推定している。

北朝鮮また弾道ミサイル発射 EEZ外に落下と推定 日本政府発表
岸信夫防衛相は17日午前、北朝鮮が2発の弾道ミサイルを発射したと発表した。防衛省で記者団に語った。北朝鮮による弾道ミサイル発射は14日以来で今年4回目。着弾地点は日本の排他的経済水域(EEZ)外と推定されるとした。岸氏によると、17日午前8時49分と52分に北朝鮮西部から東方向に2発発射。最高高度は約50キロで、通常の弾道軌道だと300キロ程度飛翔した模様だという。船舶や航空機の被害は確認されていない。

【1年前の今日の出来事】 2021年1月17日