枝野氏が立憲代表辞任 「選挙戦術や党運営の力不足」陳謝
立憲民主党は12日の常任幹事会で、枝野幸男代表の辞任を了承し、後任を決める代表選を「19日告示、30日投開票」の日程で実施すると決定した。新代表は30日の臨時党大会で選出される。来夏の参院選に向け、共産党との連携のあり方や党の世代交代、党勢の立て直しなどが争点となる。
代表選は党所属国会議員に加え、地方議員、党員・サポーターらも投票する方式。党員らの投票は郵送に加え、インターネット投票も初めて導入し、地方での候補者討論会も計画する。
安倍内閣の「1億総活躍」担当など四部署廃止、官房長官「組織のスリム化図る」
政府は12日、安倍内閣の看板政策を担当した「1億総活躍推進室」など内閣官房の4つの部署を同日付で廃止したと発表した。岸田内閣は「新しい資本主義実現会議」など新たな会議を相次いで設置しており、事務局である分室の統廃合に着手した。
他に廃止したのは、「働き方改革実現」「統計改革」「人生100年時代構想」の各推進室。松野官房長官は記者会見で「基本的な方針の策定から期間が経過し、業務に一定の区切りがついた」と説明した。感染症対策でも、新型インフルエンザ等対策室、国際感染症対策調整室、新型コロナウイルス感染症対策推進室の三つを「新型コロナウイルス等感染症対策推進室」に統合した。
松野氏は「岸田内閣の政策を推進していく」と強調し、「今後も組織のスリム化を図る観点から不断の見直しを行う」と語った。
「オスプレイで牛暴れる」 北海道で日米訓練予定 地元自治体は反発
米軍の輸送機オスプレイを使った日米共同訓練が、北海道東部の陸上自衛隊矢臼別(やうすべつ)演習場(北海道別海町など)で12月に実施される。同演習場にオスプレイが飛来するのは初めて。演習場近くは酪農が盛んで、周辺の4町長は12日、「オスプレイの低空飛行の音などで牛が暴れるおそれがある」などとして、北海道防衛局に対し、住民への配慮や安全対策の徹底を求めた。
防衛省によると、訓練は在日米軍基地が集中する沖縄県の負担軽減策の一環で、移転訓練としては14回目。12月4日から17日、北海道と東北地方の演習場などで、米海兵隊約2700人、陸自は第9師団(青森県)など1千人規模で参加予定。国内での米海兵隊との共同訓練としては過去最大規模の訓練という。
本庶佑氏に解決金50億円、京大に230億円寄付 オプジーボ和解
がん免疫治療薬「オプジーボ」を巡り、ノーベル医学生理学賞を受賞した本庶佑(たすく)・京都大特別教授が小野薬品工業(大阪市)に特許使用料の分配金262億円の支払いを求めた訴訟は12日、大阪地裁(谷有恒裁判長)で和解が成立した。京大と小野薬品によると、小野薬品が本庶氏に解決金など50億円を支払うほか、大学に230億円を寄付して「小野薬品・本庶 記念研究基金」を設立することで合意した。
東芝、会社を3分割する計画を表明 2年後にも上場
東芝は12日、2022年度から3年間の新たな中期経営計画を発表した。企業価値の向上につなげるため、会社全体を事業別に3分割する方針を盛り込んだ。早ければ2年後の分割、上場を目指す。発電設備や交通システム、エレベーターなどを担うインフラサービス会社、ハードディスクドライブ(HDD)などの電子部品を担うデバイス会社の2社を切り出し、現在の東芝本体は約4割を出資する半導体大手キオクシアホールディングスなどの株式を管理する。
ドイツで新規感染者が5万人超え 冬の大流行阻止へ規制強化検討
ドイツの新型コロナウイルスの1日あたりの新規感染者数が11日、5万196人となり、2020年春の流行の第1波以降で初めて5万人を超えた。ワクチン接種完了者は人口の67.3%にとどまる。各州は冬の大流行を防ぐため、規制の強化を検討している。
首都ベルリンでは18歳以上を対象に、15日から飲食店(屋内)での飲食や美容院、映画館などの利用は、ワクチン接種を済ませたか、新型コロナに感染して回復した人に限定し、検査による陰性証明は認めない。既に北部ハンブルク市(州と同格)や東部ザクセン州が同様の規則を導入している。
「車が穴に落ちた」3人重軽傷 深さ6m、未明の陥没原因は 北海道
11日午前3時15分ごろ、北海道三笠市本町の道道岩見沢桂沢線で「運転中に車が穴に落ちた」と、運転していた会社員男性(26)から110番通報があった。道によると、穴は道路が陥没してできたもので深さ最大約6メートル、広さ縦約7メートル、横約7メートル。車は転落し、男性の20代の姉が骨盤骨折などの重傷、10代の妹と男性は軽傷を負った。