岸田氏、国会議員の3割強支持 河野、高市氏追う 自民総裁選
毎日新聞は29日投開票の自民党総裁選で、382人の党所属国会議員の支持動向を調査・分析した。19日現在で岸田文雄前政調会長(64)=岸田派=を支持する議員は全体の3割強でトップに立ち、2割台半ばの河野太郎行政改革担当相(58)=麻生派=と約2割の高市早苗前総務相(60)=無派閥=が追う展開となっている。野田聖子幹事長代行(61)=無派閥=の支持議員は1割未満で、序盤では岸田、河野、高市の3氏が競り合う情勢となった。議員本人や秘書などへの取材を基に分析を行った。約2割は支持する候補が未定または不明だった。
総裁選の国会議員票は竹下亘元総務会長の死去に伴い1票減り、382票となった。党員・党友の投票数を基に各候補に配分される党員票も382票となり、合計764票の過半数を得た候補者が新総裁に選ばれる。過半数に届く候補がいなければ、上位2人による国会議員票(382票)と都道府県票(47票)の計429票を争う決選投票となる。
全国で新たに3401人感染 前週日曜の半数以下に 新型コロナ
新型コロナウイルスの感染者は19日、全国で新たに3401人確認された。前週日曜日(12日)の半数を切った。重症者は前日から63人減って1496人で、11日連続の減少となった。死者は41人だった。東京都の新規感染者は565人で、4日連続で1000人を下回った。
18歳以下の75%が自宅感染 夏休み影響 9月は「学校」増加
新型コロナウイルスの流行「第5波」の8~9月に感染した18歳以下の子どもの7割以上が自宅で感染していたとする分析結果を、厚生労働省がまとめた。夏休みの影響とみられ、小中学校などが再開した9月以降は15歳以下で、学校などでの感染割合が増えている。
感染者の情報が入力されているシステム「HER―SYS(ハーシス)」を利用し、8月1日~9月13日のデータを集計した。3~18歳の感染者は計10万2759人。うち感染場所が特定できた1万5619人を分析すると、自宅での感染割合が最も高く、75.1%の1万1724人だった。保育園など福祉施設を利用する3~5歳の幼児を除き、6~18歳の児童・生徒らは年齢が上がるほど学校などでの感染割合が高くなっていた。
一方、夏休みが明けた9月に入り、学校や福祉施設での感染割合が増加。8月の3~5歳の感染者計2265人のうち、福祉施設での感染者は9.8%の223人だったが、9月は13.6%の101人が感染した。6~12歳、13~15歳の児童・生徒も学校などでの感染割合が高くなっていた。
新安保枠組み「自由を防衛」 仏など反発に英外相
トラス英外相は19日付のサンデー・テレグラフ紙への寄稿で、米英とオーストラリアによる新たな安全保障の枠組み「AUKUS(オーカス)」にフランスなどが反発していることについて、「自由は防衛されなくてはならず、そのためにわれわれは世界中で強固な安保上の結び付きを築いている」と正当性を主張した。
トラス氏は「(AUKUSは)われわれの利益を守り、不公正で悪意ある行動に挑むための抜け目ない心構えを示すものだ」と強調。海洋進出の動きを強める中国への対抗を念頭に、「志を同じくする国が共有する価値観と利益を基に同盟を築く」ことの重要性を訴えた。