2021年9月13日

菅内閣 「支持」30% 「不支持」50% NHK世論調査
NHKは、今月10日から3日間、全国の18歳以上を対象にコンピューターで無作為に発生させた固定電話と携帯電話の番号に電話をかける「RDD」という方法で世論調査を行った。調査の対象となったのは、2179人で、56%にあたる1227人から回答を得た。

菅内閣を「支持する」と答えた人は、去年9月の内閣発足以降最低となった先月より1ポイント上がって30%、「支持しない」と答えた人は、先月より2ポイント下がって50%だった。

中村哲さんは「特別な存在」 タリバン幹部、事件の再捜査を明かす
アフガニスタンで暫定政権の樹立を宣言したイスラム主義勢力タリバンのスハイル・シャヒーン報道担当幹部が11日、朝日新聞の電話取材に応じた。同国で2019年に起きたNGO「ペシャワール会」の中村哲医師の殺害事件についてタリバンの関与を否定し、「犯人逮捕に向けて再捜査する」と語った。

シャヒーン幹部は「(中村さんは米軍などの)占領者とは異なる立場で活動し、我々はそれを歓迎してきた」「人々のため、国づくりのために尽くした特別な存在だった」と死を悼んだ。「慈善活動や復興事業を続けられるようNGOと協力し、安全確保に努める」とも話し、警察を所管する「内務省などが再捜査する」とした。

第5波の療養者数、26都府県で想定超える 3~5倍の地域も
新型コロナウイルス感染症の流行第5波で、治療や療養が必要な人の合計である「療養者数」が、過去最多となった1日時点で、東京や愛知など26都府県で最大想定数を超えたことが13日、分かった。想定の3~5倍になった地域もあり、超過した人数の合計は約7万9千人で、全体の4割に迫った。都道府県は想定を基に緊急時の病床確保計画を作成しているが、前提が崩れた形だ。入院できない上に健康観察が十分できなかったケースが多いとみられ、対策の見直しが求められる。

ワクチン2回接種、全人口5割超す 政府発表 1日100万回維持
政府は13日、国内で新型コロナウイルスワクチンの接種を2回受けた人数が6447万6713人となり、日本の全人口に対する接種率が50.9%になったと発表した。医療従事者に先行接種が始まった2月から約7か月、高齢者接種が本格化した5月から約4か月で接種率が5割に到達した。政府は「10~11月の早い時期」に希望者への接種を完了させる方針。国内の接種回数は1日100万回ペースを維持しており、9月末までに全人口の7割が1回目接種を終えられる見通しだとしている。

藤井3冠 進化続け最年少更新 次の新記録は?
藤井聡太王位(19)がまたも将棋界の記録を塗り替えた。13日、東京都渋谷区の将棋会館で行われた将棋の第6期叡王戦五番勝負(不二家主催)の第5局で、挑戦者の藤井が豊島将之叡王(31)に勝ってタイトルを奪取。王位・棋聖と合わせて、10代で初の3冠を達成した。昨年の「史上最年少タイトル」「史上最年少2冠」の獲得に続き、今年は棋聖防衛で「最年少九段昇段」と次々に新記録を打ち立てている藤井。さらなる記録更新に期待がかかる。

北朝鮮が新型長距離巡航ミサイル発射 「実験に成功」と報道
北朝鮮国営の朝鮮中央通信は13日、同国の国防科学院が11、12両日に新型長距離巡航ミサイルの試験発射に成功したと報じた。発射されたミサイルは、上空に設定された楕円と8の字の軌道に沿って2時間6分20秒飛行し、1500キロ先の標的に命中したとしている。

北朝鮮がミサイル発射を公表するのは、今年3月25日に2発の短距離弾道ミサイルを発射して以来。多様な攻撃手段を確保するとともに、発射実験の公表で米韓をけん制する狙いがあるとみられる。巡航ミサイルは、弾道ミサイルの発射を禁じた国連の安保理制裁決議違反には当たらない。短距離の巡航ミサイルは3月21日に発射実験をしていた。