菅内閣支持率26% 最低更新 不支持66% 毎日新聞世論調査
毎日新聞と社会調査研究センターは28日、全国世論調査を実施した。菅内閣の支持率は26%で、7月17日の前回調査の30%から4ポイント下落した。2020年9月の政権発足以降で初めて30%を切り、最低を更新した。調査方法は異なるが、第2次安倍政権で最も低かった17年7月の支持率と並んだ。不支持率は66%で前回の62%から4ポイント増え、過去最悪となった。
自民党ふさわしい総裁 1位石破氏、2位河野氏 毎日新聞世論調査
毎日新聞と社会調査研究センターが28日に実施した全国世論調査では、携帯電話での回答者774人を対象に「自民党の総裁にふさわしいと思う政治家の名前」を1人だけ挙げてもらった。104人(13%)が挙げた石破茂元幹事長がトップで、82人(11%)の河野太郎行政改革担当相が2位で続いた。
9月に行われる自民党総裁選に石破、河野両氏は名乗りを上げていない。現総裁の菅義偉首相が76人(10%)、立候補を表明した岸田文雄前政調会長が75人(10%)で3位を争う。今年1月の調査で「次の衆院選後の首相にふさわしいと思う人」として岸田氏を挙げた回答者は711人中12人(2%)しかいなかった。菅内閣の支持率が低迷する中、総裁選で菅氏に対抗する存在として岸田氏が浮上してきたようだ。総裁選出馬に意欲を示す高市早苗前総務相が安倍晋三前首相と並ぶ24人(3%)で5位に入り、小泉進次郎環境相は18人(2%)で7位だった。下村博文政調会長も出馬に意欲を示しているが、下村氏の名前を挙げた回答者は1人にとどまった。
硫酸事件で逮捕の男、高輪署に移送 認否は留保
東京メトロ南北線白金高輪駅(東京都港区)で24日夜、男性会社員(22)らが硫酸とみられる液体をかけられるなどして負傷した事件で、警視庁捜査1課に傷害容疑で逮捕された静岡市葵区の大学生、花森弘卓(はなもり・ひろたか)容疑者(25)が28日夜、警視庁高輪署に移送された。指名手配されていた花森容疑者は同日朝、沖縄県内で県警の捜査員に身柄を確保された。両腕や胸などにはやけどの痕があった。PCR検査で陰性が確認され、空路で東京に移送。「今は話したくない」と認否を留保している。
カブールのテロ「爆発1度だけ」米国防総省が異例の訂正
アフガニスタンの首都カブールにある国際空港付近で26日にあった爆破テロ事件について、米陸軍のテイラー少将は27日、爆発は1度だけだったと異例の訂正をした。当初、空港のゲート付近と、周辺のホテル付近で二度の爆発があったと発表していた。
カブールの国際空港付近では26日、爆破テロが発生。国防総省は同日の記者会見で、空港出入り口の「アビーゲート」前で爆破テロとIS戦闘員とみられる複数の犯人による銃撃があり、米兵13人が死亡し、18人が負傷したと発表。これに加え、空港近くのバロンホテル付近でも爆発があったとしていた。一方、複数の米メディアがアフガニスタンの保健当局の話として伝えたところによれば、爆破テロで170人が死亡し、少なくとも200人以上が負傷したという。
米、アフガンIS系勢力に空爆 報復で立案者殺害か―空港テロ、死者180人超に
米中央軍は27日、アフガニスタン東部ナンガルハル州で、過激派組織「イスラム国」(IS)系武装勢力に対する無人機攻撃を実施したと発表した。同勢力は26日に首都カブールの空港で起きた自爆テロで犯行を認めており、空爆はその報復とみられる。米中央軍は声明で「IS系勢力『イスラム国ホラサン州』(IS―K)の立案者に対する対テロ作戦を実施した」と説明。その上で「初期の分析によれば、標的を殺害した」と述べた。民間人の死傷者が出たとの情報はないとしている。