トヨタ、五輪CM中止 世論配慮 社長ら開会式欠席
東京オリンピック・パラリンピックの最高位スポンサーを務めるトヨタ自動車は、国内で予定していた五輪関連のテレビCMの放送を取りやめる。豊田章男社長ら関係者の開会式などへの出席も見送る。広報担当の長田准執行役員が19日、報道各社のオンライン取材で明らかにした。新型コロナウイルスの感染拡大で大会開催に慎重な世論が根強い中、自社のブランドにマイナスイメージが広がるリスクを避けたとみられる。トヨタは欧米で、アスリートを支える内容のテレビCMを放送している。国内でも同じCMを放送する予定だったが、取りやめる。
パナソニック社長も東京五輪開会式は出席せず 最高位スポンサー
東京オリンピック・パラリンピックの最高位スポンサーを務めるパナソニックは20日、楠見雄規社長が23日の開会式に出席しないことを明らかにした。五輪に関連した商品のテレビCMについては放送に変更はないという。一方、大会組織委員会の副会長を務める津賀一宏会長は開会式に出席する方針。同社は8日、東京五輪の無観客開催が決まったことを受け、会場への入場を業務に必要な人に限る方針を示していた。
経団連など経済3団体トップ、東京五輪開会式そろって欠席へ
経団連の十倉雅和会長は20日の記者会見で、23日の東京オリンピックの開会式に出席しない意向を明らかにした。東京オリンピック・パラリンピック組織委員会に出席を要請されたが、欠席するという。日本商工会議所の三村明夫会頭と経済同友会の桜田謙悟代表幹事も、開会式に出席しない方針。経済3団体のトップがそろって欠席する異例の事態となった。
先週1週間で4510人搬送 梅雨明けで熱中症急増
総務省消防庁は20日、18日までの1週間に、全国で熱中症により4510人が救急搬送されたと発表した。前週から1.76倍増で、死者は4人だった。12~15日の搬送者は1日400~500人台で推移していたが、関東甲信と東北が梅雨明けした16日に685人、近畿と東海が梅雨明けした17日に844人と急増し、18日は1038人に上った。最高気温35度以上の猛暑日となった観測地点数も、16日までは1桁が続いたが、17日に41地点、18日に77地点と急増していた。
各地で厳しい暑さ 山梨・甲州で37.9度 気象庁、熱中症に警戒
日本列島は20日、高気圧に覆われ各地で気温が上昇した。気象庁によると全国の観測点のうち真夏日(最高気温30度以上)となったのは737地点で、うち118地点で猛暑日(同35度以上)となった。21日も厳しい暑さが続く見通しで熱中症などへの警戒を呼びかけている。
全国で3758人の感染確認 火曜の3000人超えは2か月ぶり
新型コロナウイルスの感染者は20日、全国で新たに3758人確認された。火曜日の感染者が3000人を超えるのは5月25日以来。死者は20人で、重症者は前日比14人増の406人となった。
東京都で新たに1387人の感染確認 前週火曜日から557人増
東京都は20日、都内で新型コロナウイルスの感染者が新たに1387人確認されたと発表した。1日あたりの感染者が1000人を超えるのは2日ぶりで、前週の火曜(830人)から557人増えた。直近7日間平均は1180人で、前週比149.3%と増加ペースが上がっている。
大阪府で313人新たに感染 前週火曜から88人増 3人が死亡
大阪府は20日、新型コロナウイルスの感染者が新たに313人確認されたと発表した。1日あたりの新規感染者数が300人を超えるのは17日(380人)以来。前週火曜(13日)の225人から88人増えた。新たに判明した死者は3人だった。