2021年7月19日

小山田さんのいじめ問題 海外メディアも相次いで詳報
東京オリンピック(五輪)開会式の作曲担当としての参加辞退を表明したミュージシャンの小山田圭吾さんをめぐっては、海外メディアも過去のいじめ問題に大きく注目して報道していた。

英テレグラフ紙は17日、小山田さんの一連の行動を「ぞっとするような虐待」と表現。過去のいじめについて知的障害のある同級生に対し、「他の生徒の面前で性的行為を強要」「排泄物を食べさせた」「障害のある同級生を箱に閉じ込めた」などと詳細に伝えた。

英オブザーバー紙も17、18日と連日報道した。女性蔑視発言などで辞任に追いこまれた大会組織委員会の森喜朗前会長などに言及。「ジェンダー平等や多様性といった五輪憲章に含まれる価値観を守るのに、日本が苦心している様子が露呈してきた」と報じた。

AP通信は18日、小山田さんの辞任を求める声がSNS上で高まっていることを取り上げた。さらに、東洋大の藤本貴之教授がネットで発表した論評から「『凄惨ないじめ加害者が開会式音楽を担当した』という負のレガシーが語り継がれることになるだろう」と引用している。

小山田さん、組織委に辞任申し出 「配慮に欠けていた」
東京オリンピック(五輪)の開会式で楽曲の作曲を担当するミュージシャンの小山田圭吾さん(52)が過去に同級生や障害者をいじめた経験をインタビューで語っていた問題で、小山田さんが19日、大会組織委員会へ辞任を申し出たことを自身のツイッターで明らかにした。

小山田さんの言動をめぐっては、組織委が14日に楽曲の作曲メンバーの一人と発表した直後から、小山田さんが関わることを疑問視する声がネットに相次ぎ、小山田さんは16日、謝罪文を自身の公式ツイッターに掲載した。組織委も見解を求めるメディアに対し、「(過去の発言は)把握していなかったが、不適切な発言である」とするコメントを発表。一方で「現在は高い倫理観をもって創作活動に献身するクリエーターの一人」として続投させる意向を示した。ただ、その後も批判は収まらなかった。

東京都内で今年初の猛暑日 北海道では観測史上最高も
高気圧に覆われて全国的に晴れ間が広がった19日、東京都内では今年初めて気温35度以上の「猛暑日」を記録した。気象庁によると、午後2時までの最高気温は八王子市で36.1度、練馬区と青梅市で35.6度となっている。都心でも34.6度まで上がった。

各地で連日高気圧に覆われて晴れ、関東甲信や東北、北海道などは南風も入って気温が上昇した。18日に6地点で観測史上最高気温を記録した北海道では、19日も午後2時20分までに江別市で34.6度、占冠村で34.2度を記録するなど、6地点で観測史上最高となった。また、山梨県甲州市で37.3度、福島市で37.2度、群馬県桐生市と岩手県奥州市で37.1度まで上がった。

猛暑日、大阪市で最高気温35.1度 京都市では37.2度
高気圧に覆われた19日、各地で最高気温35度以上の猛暑日となった。35.1度を記録した大阪市内では、マスク姿で汗をぬぐいながら歩く人の姿が見られた。気象庁によると主な地点の19日午後5時までの最高気温は、京都市37.2度、福井県小浜市36.5度、滋賀県東近江市36.4度、兵庫県豊岡市36.4度、大阪府枚方市36.3度、鳥取市36.2度――など。この暑さは22日ごろまで続く見通しで、気象庁は熱中症への対策を呼びかけている。

五輪対策の首都高値上げ開始 ほかの高速は18キロ渋滞
東京オリンピック・パラリンピック大会の渋滞対策として、首都高の都内の料金を昼間から夜間は1000円値上げする「ロードプライシング」が19日に始まった。首都高には目立った渋滞はなかったが、ほかの高速道路は混雑した。首都高の値上げに加え、五輪対策の交通規制が影響したとみられ、SNSなどでは戸惑いの声が上がった。

首都高のロードプライシングは19日~8月9日、8月24日~9月5日のいずれも午前6時~午後10時で、普通車や二輪車は1000円が上乗せされる。逆に午前0~同4時に首都高に入った場合は50%割引される。

全国で2329人感染 月曜の2000人超えは5月24日以来
新型コロナウイルスの感染者は19日、全国で新たに2329人確認された。月曜日の感染者が2000人を上回るのは5月24日以来。死者は12人で、重症者は前日比14人増の392人となった。

東京都で727人の感染確認 先週月曜から225人増
東京都は19日、都内で新型コロナウイルスの感染者が新たに727人確認されたと発表した。1日あたりの感染者は6日ぶりに1000人を下回ったが、先週の月曜(502人)から225人増えた。直近7日間平均は1100.4人で、前週比145.4%と感染が拡大している。

大阪府で224人感染 前週月曜から120人増える 新型コロナ
大阪府は19日、新型コロナウイルスの感染者が新たに224人確認されたと発表した。1日あたりの新規感染者数が200人を超えるのは7日間連続。前週月曜(12日)の104人から120人増えた。

菅内閣支持率、過去最低の31%に 朝日世論調査
朝日新聞社は17、18日に全国世論調査(電話)を実施した。菅内閣の支持率は31%(前回6月は34%)に下がり、昨年9月の発足以降、最低となった。不支持率は49%(同42%)。内閣支持率は男性35%に対し、女性が27%と特に低い。

新型コロナウイルスの感染拡大が続く中、政府のコロナ対応を「評価しない」が65%(同55%)に達し、「評価する」26%(同32%)を大きく上回った。自民支持層でも「評価する」は44%で、「評価しない」49%の方が多かった。「評価しない」人の内閣支持率は17%で、不支持率は67%だった。

新型コロナのワクチン接種を巡っては、供給不足で接種の予約を停止する自治体や職場が相次いだ。この問題に対する「政府の責任は大きい」は63%に達し、「それほどでもない」は32%だった。ワクチン接種に対する政府の取り組みへの評価は「大いに」7%と「ある程度」47%を合わせた「評価する」が54%で、「評価しない」は「あまり」33%、「全く」11%を合わせて44%。「評価する」は6月の調査の60%から下がった。

東京で4度目の緊急事態宣言に合わせ、政府は飲食店が酒を出さないよう、金融機関や酒の販売業者を通じた働きかけなどを検討し、撤回した。一連の対応で、菅内閣への不信感が「高まった」は51%で、「それほどでもない」45%を上回った。

また、今回の宣言が、感染拡大の防止に「効果がある」と思う人は「大いに」「ある程度」を合わせて33%にとどまった。「あまり」「全く」を合わせた「効果はない」が66%。5月に同じ質問をした時には「効果がある」が41%だったが、下がった。特に、東京では74%が「効果はない」と答えた。

菅義偉首相は9月、自民党総裁としての任期満了を迎える。いつまで首相を続けてほしいかを尋ねると、「任期いっぱい続けてほしい」54%、「続けてほしくない」27%、「任期を超えて続けてほしい」14%の順だった。4月調査で「続けてほしくない」は19%だったが、27%に増えた。菅首相は総裁再選に意欲を示しているが、自民支持層でも「任期を超えて」は26%にとどまり、「任期いっぱい」63%、「続けてほしくない」9%だった。

(調査方法〉コンピューターで無作為に電話番号を作成し、固定電話と携帯電話に調査員が電話をかけるRDD方式で、17、18の両日に全国の有権者を対象に調査した。固定は有権者がいると判明した1142世帯から628人(回答率55%)、携帯は有権者につながった1963件のうち816人(同42%)、計1444人の有効回答を得た。