2021年5月24日

新型コロナ 大規模接種始まる
自衛隊が運営する新型コロナウイルスワクチンの大規模接種センターは24日に開設され、65歳以上の高齢者へのワクチン接種が始まった。国直轄で首都圏と京阪神圏の接種を加速させるねらいで、期間は3か月間の予定。1日あたり最大で計1万5000人に対し、米モデルナ社製ワクチンの接種を進めたいという。

センターは東京都千代田区の大手町合同庁舎3号館と大阪市北区の大阪府立国際会議場の2か所。医療スタッフは自衛隊の医官と看護官、准看護師に民間の看護師を加えた計約480人。自衛隊員計約160人が後方支援にあたり、受付・誘導は民間から派遣されるスタッフが受け持つ。

インド株、大阪府内で新たに4人から確認 1人に海外渡航歴
府によると、4人は10歳未満から40代の男女4人で、5月上旬~中旬に発症。うち1人に海外渡航歴があり、残る3人はその濃厚接触者だった。4人とも療養中だが重症ではない。府は4人から感染が広がっている可能性は低いとみている。また、他7人のインド株の感染疑い例が府のスクリーニング検査で判明した。今後、ゲノム(全遺伝情報)解析で感染の有無を確認する。

J&J製ワクチン、厚労省に承認申請 来年初頭にも供給可能
米医薬品大手ジョンソン・エンド・ジョンソン(J&J)とグループのヤンセンファーマ(東京)は24日、新型コロナウイルスワクチンの製造販売に関する承認申請を行ったと発表した。厚生労働省から承認が得られれば、来年初頭にも供給できる可能性があると説明している。ヤンセンによると、安全性を調べる日本での第1相試験は20~55歳の健康な人と、65歳以上の高齢者の合計250人を対象に実施。安全性のリスクは確認されなかったという。

アストラゼネカ製と同じく細胞内に必要な物質を届ける「ウイルスベクター」を使う。2~8度で冷蔵保存ができる。血栓ができる副反応がまれに起きると報告されている。

映画「鬼滅の刃」が史上初めて400億円突破
2020年10月に公開し、爆発的なヒットとなったアニメ映画「劇場版『鬼滅の刃』無限列車編」の興行収入が23日までに400億1694万円に達したと、配給元の東宝とアニプレックスが24日、発表した。観客動員数は2897万人。公開直後から大きな話題を集め、史上最速の公開10日間で興収100億円を記録した。12月には、これまでの興収歴代1位だった「千と千尋の神隠し」(宮崎駿監督)の316億8000万円を超えていた。

高橋内閣参与が引責辞任 「さざ波」「屁みたい」に批判
政府は24日、高橋洋一内閣官房参与が同日付で退職したと発表した。自身のツイッターで新型コロナウイルス感染状況を「さざ波」、緊急事態宣言を「屁みたいなもの」と表現したことが批判を浴びており、事実上の引責辞任。菅義偉首相は東京都内で記者団に「これ以上迷惑をかけられない、ということで辞任した。大変反省していた」と明らかにした。首相はこれまで「本人が謝っている」などと繰り返し、擁護する姿勢を示していた。高橋氏は24日、ツイッターで「不適切表現」だったと認め、「各位におわびする」と陳謝した。