2021年5月25日

救命士・検査技師も活用 ワクチン促進、診療所支援へ―政府
加藤勝信官房長官は25日の記者会見で、新型コロナウイルスワクチンの接種促進策として、救急救命士や臨床検査技師を新たに打ち手に加えることを検討すると発表した。また、診療所などを対象に財政支援を行う方針を明らかにした。薬剤師と診療放射線技師の活用も検討する考えを示した。具体的には、薬剤師は予診のサポートと接種後の経過観察、診療放射線技師は接種後の経過観察について協力を求める。

政府は、7月末までに65歳以上の高齢者全員の接種を終えるため、1日100万回の目標を掲げている。

東京・大阪の大規模センター、初日は7348人接種 防衛省発表
防衛省は25日、自衛隊が24日に開設した新型コロナウイルスワクチンの大規模接種センターについて、初日に東京会場で4876人、大阪会場で2472人の計7348人にワクチン接種をしたと発表した。

24日の予約は東京23区と大阪市に住む65歳以上を対象に、東京会場で5000人分、大阪会場で2500人分を用意した。予約はいったん埋まっていたが、実際に接種されなかった152人分について、直前にキャンセルした人数や、医官の問診で接種が見送られた人数などの内訳は集計中としている。接種直後に重いアレルギー反応が出る「アナフィラキシー」の発生例はなかったという。

沖縄、新たに256人の感染確認 1日あたり過去最多
沖縄県は25日、新たに256人が新型コロナウイルスに感染したと発表した。1日あたりの新規感染者数としては22日の231人を上回り、過去最多を更新した。県内の感染確認は延べ1万5448人となった。県の集計では、直近1週間の人口10万人当たりの新規感染者数は86.85人で全国最多。新規感染者(25日)の6割以上で、感染経路がわかっていない。県の担当者は「飲食から始まった感染が市中感染になっている」と話した。

五輪はやるのに、運動会はダメ? 延期判断続々、児童・親に疑問
新型コロナウイルスの感染拡大に伴う緊急事態宣言の発令を受け、各地の小中学校で5月に予定されていた運動会の延期が相次いでいる。宣言が延長されれば再延期を迫られる学校も出てくるとみられるが、政府は東京オリンピック・パラリンピックの開催に向けて準備を進めており、「国を挙げた五輪と比較するわけにはいかないけれど、五輪規模の大会ができるのに地域の行事はどうしてできないのかなと思う」と素朴な疑問を口にした。

東京都内で今年初の真夏日 練馬で30度 昨年より2週間遅く
東京都内は25日、高気圧に覆われた影響で気温が上昇し、練馬区で最高気温30度を観測した。気象庁によると、都内で今年初めての真夏日で、昨年より2週間遅かった。最高気温は青梅市で29度、千代田区で28.8度など7月上旬並みとなり、都内各地で今年一番の暑さとなった。

東京の携帯料金、世界6都市で2番目の安さ 総務省調べ
総務省は25日、世界の主要6都市の通信料金を比べた調査で、今年3月時点の東京の携帯電話料金は英ロンドンに次いで2番目に安かったと発表した。政権の値下げ要請で、携帯大手3社が今春相次いで割安プランを始めたためだ。データ容量20ギガの料金は、東京で前年に比べて6割超下がったという。

携帯料金は、最大手の料金プランのうち、一定の利用条件下で最安のプランを比べた。東京はNTTドコモが3月に始めた割安なオンライン専用プラン「ahamo」が該当し、データ容量20ギガで月2973円。最安だったロンドンは2166円、米ニューヨークは7994円、仏パリは3839円、独デュッセルドルフは8325円、韓国のソウルは5712円だった。ただ、アハモは店頭でのサポートが別料金など、今回の比較では料金以外のサービスの中身は考慮されておらず、利用者の実感と一致するとは限らない。