新型コロナ 北海道・岡山・広島 緊急事態へ 専門家意見で方針変更 まん延防止、3県
政府は14日午前、新型コロナウイルスに関する基本的対処方針分科会で、北海道、岡山、広島の3道県を緊急事態宣言の対象に追加し、群馬、石川、熊本の3県に「まん延防止等重点措置」を適用することを諮問し、了承された。
政府は当初、群馬など5県に重点措置を適用するよう諮問したが、専門家から反対意見が相次いだため方針を変更した。分科会で政府案が了承を得られず、宣言や重点措置の対象都道府県が変更されたのは初めて。
北海道が宣言に移行するため、重点措置は計10県となる。重点措置の具体的な区域について、群馬県は前橋・高崎両市など10市町、石川県は金沢市、熊本県は熊本市―がそれぞれ指定される。
期間は緊急事態宣言が5月16~31日。重点措置は5月16日~6月13日。14日午後に衆参両院の議院運営委員会で報告した後、政府対策本部会合で正式決定した。
尾身氏「インド株が英国株に置き換わる可能性」 監視強化求める
新型コロナウイルス感染症対策分科会の尾身茂会長は14日夜、首相官邸で菅義偉首相の記者会見に同席し、国内でインド由来の変異株が拡大する可能性について、「日本国内ですでにインド株が時々見つかっている。インド株がイギリス株を段々超え、凌駕する可能性はあり得る」と指摘。インド株が英国株に置き換わる可能性を示した。その上で「インド株のモニタリングにリソースを移すべきだ」とも述べ、インド株の監視を強化する必要性を強調した。
ミャンマーで拘束の日本人記者、解放 本日中にも帰国へ
クーデターで国軍が権力を握ったミャンマーで、虚偽のニュースを広めたなどとして当局に訴追された日本人フリージャーナリストの北角裕樹さん(45)が14日に解放され、帰国の途に就いた。同日夜に成田空港に到着する予定だ。
北角さんは日本経済新聞の元記者。ミャンマーではフリーの立場で、2月1日の国軍によるクーデター直後から抗議デモなどを取材していたが、4月18日にヤンゴン市内の自宅で逮捕され、郊外のインセイン刑務所に収容された。北角さんが発信する国軍にとって都合の悪い情報が、「虚偽」と判断されたとみられる。拘束は1カ月近くに及んだ。
スラエル軍がガザ地上攻撃 死者120人超、ロケット弾2000発―情勢悪化
イスラエル軍は14日未明(日本時間同日朝)、イスラム組織ハマスが実効支配するパレスチナ自治区ガザへの地上からの攻撃を開始した。イスラエルとハマスの交戦が始まった10日以降、ガザからはロケット弾約2000発がイスラエルに向けて発射された。死者は双方合わせて120人を超えた。1週間前に警官隊とデモ隊が衝突して以降の情勢の悪化は、歯止めがかからない状況に陥っている。